すみません、ニュルの写真は一枚もないです。。。
めちゃめちゃ寒いですね!
昨日、新名神高速道路を夕方通りましたが、凄い雪でした。
そんな状況でも半分ぐらいの車はノーマルタイヤで走行していました。
雪なのでまだ走行は可能でしたが、凍ったら終わりですね。
さて、前回のブログから時間が経ってしまいましたが、今回はドイツ長期出張時に
車好きならご存じであろう、ニュルブルックリンクに訪れた際のことを書こうと思います。
皆さんご存知、ニュルブルックリンクはドイツの西部に位置している有名なサーキットです。自動車メーカーが自動車開発においてテストを行う場所として有名だと思います。
欧州車はもとより、国産車も走りを重視する車種は、ここでテストします。
最近では、あのクラウンがこのコースでテストしたことも話題になりましたね。
路面の起伏が激しく、車両に大きな入力が入ることから、このコースで車体剛性やシャシー剛性の見極めを行う為に、メーカーは走行を行います。
私は、このニュルで、大きな負荷が入る走行時における不具合が発生しないかのテストで訪れました。
ちなみに、既販車種でスキンチェンジも無い機種のマイナーチェンジでしたので、偽装は無く、一般車両との混走でした。
ちなみにテスト当日は、フランクフルトから自走で訪れましたが、距離的には約200km程度ありますが、アウトバーンの流れは凄く速い為、1時間30分程度で到着しました。
200kmの距離はちょっとそこ行く感覚です。
ニュル近くの道中には、各メーカーのワークショップが立ち並んでおり、それを見るだけで、わくわくしてきます。
そしていよいよ私も憧れであった、ニュルに到着です。
※ケルン大聖堂です。どのこ国の方達かわかりませんが、デモを行っており、怖かったです。
ここで、まずびっくりなのが、走行台数が限られている為、順番待ちの車が駐車場にとまっているのですが、その数が尋常じゃありません。
何百台もいます。
この時点で、日本との文化の違いをまざまざと見せつけられました。
そして、大人、子供、お年寄りまで皆が非常に楽しそうです。一家で楽しむ姿も見られます。
日本でサーキット走行といえば、「本当に車好きの一部の人間」という見方をされますが、ドイツでは、ごくごく普通のことの様です。
うらやましい。。。
心からそう思いました。。。
駐車場に並んでいる車は、欧州スポーツカーだけでなく、セダンはもちろん、極普通のハッチバック等、バラエティーに富んでいます。
確実に日本のサーキットでは走るところを見ないような車がいっぱいいます。
少し古め(90年代)のインプレッサやランエボ、シビック等、スポーツタイプの国産車も結構いました。この頃の国産車は輝いていましたね。
※ドイツにあるスターバックスにて。1つ1つに購入した人の名前を書くんです。
さて、なぜ名前を書くかわかりますか?
このニュルを走行するにあたっては一応ライセンスが必要ですが、お金で買えます(笑)
30ユーロ程度(約4000円)だったと思いますが、お金を払うとライセンスカードがもらえます。
走行自体は1周当たりの走行チケットを購入します。これも50ユーロ程度(約8000円)だったと思います。
これでけでニュルを走れちゃいます。ヘルメットすら必要ありません。
これも日本では考えられないですね。
何かあったら自己責任という文化なのだと思います。
チケットを購入し、入口に並びます。
駐車場に並ぶ車の様に、並び、ゲートが空いたら出発です。
皆フル加速で飛び出していきます。
私のテストする車両はごく普通の1.5Lターボ車なので、完全に邪魔になっています。。。
ただ負荷を掛けた走行をしないといけないので、基本は全開走行ですが、ポルシェやBMWのM等には全くかなわないので、基本は端っこを走行です。
コースは確かに起伏に富んでおり、車両に入る入力が大きく、テスト車両の剛性の無さが露呈しました。カーブしながらフルバンプするような箇所もあり、その様なところではボディー骨格がねじれてしまうのがわかります。また、普段感じることの無い上下Gもすごいものがあり、4輪全部のサスペンションが底着きしてしまうような場面もあります。
確かにボディーを鍛えるにはもってこいのコースであると実感しました。
また、コースを走行中にも感じたのが、走行マナーが良いことです。
アウトバーンと同様で、遅い車は後ろから速い車が来たら、すぐに右端によけるという行動が徹底されており、速い車の走行を妨げない様に皆が気を使って走行しています。ここも日本とは違いますよね。
※名前は忘れましたが、ドイツにある町の街並みです。凄く綺麗です。
そうこうしているうちにあっという間に走行は終了です。
ゴール付近ではコースから出る車両、そのまま走る車両と別れます。
私はコースから出るところに並んでいたのですが、隣の車の方が笑顔で、「かっこいい車だね!」と話しかけてくれます。
みんな気さくです。
あ~、車好きにはこのドイツは本当に良い国だとその時感動したのを覚えています。
また、このニュルブルックリンクですが、コース傍に大きな建物があり、その中にはミュージアムや、グッズが売ってあるショップや食べ物屋さん、ニュルを走るゲームが出来るお店等が入っていて、日本のサーキットとはずいぶん趣が違います。日産のアンテナショップも入っていました。
このニュル自体が一大アミューズメントパークの様でした。。。
※これもどこか失念してしまいましたが有名なお城です。ものすごく緻密で圧倒されました。
このニュルでの経験も含め、とにかく言えることは、ドイツでは自動車というのもは、ただの移動するための道具なんかでは無いということです。
国をあげて、皆で自動車を愛し、文化の中に自動車が根付いています。
それを肌で感じることができます。
車好きにはたまらない国であることは間違いありません。
ニュルブルックリンクもその一つの象徴といえます。
ドイツに訪れた際には、レンタカーでも走行できますので、是非訪れた方が良いと思います。
絶対に楽しいと思いますよ。
では!
※タイトル画像はシュトゥットガルトという場所にあるポルシェミュージアムのものです
前回のブログでは車買い替えに関しての事を書くと言っていましたが、予定変更で、今回はちょっと趣向を変えたことを書こうと思います。
車好き、特に欧州車好きなら誰でも一度は考えたことがある(はず)、
「自動車文化の本場であるドイツってどんなとこだろう」
「どのような環境からあのドイツ車独特の乗り味が生まれるのだろう」
私は初めてドイツ車を所有したのはもう10年前になりますが、その時に日本車との違いに感銘を受け、上記のようなことを良く考えていました。
そんな中、以前勤めていた会社が自動車の完成車メーカーだったのですが、欧州向けの車両開発に携わることとなった際に、ドイツに長期テスト出張に行く機会に恵まれました。
その際に肌で感じた「本場ドイツの車事情」について書こうと思います。
※シュトゥットガルトにあるベンツミュージアム横の展示場(全車種展示してありました)
まず、想像通りですが、ポルシェ・ベンツ・BMW・アウディー・VWだらけです(笑)
でも、シュコダやヒュンダイといった、日本では見られない車も良く見かけます。
日本車は本当に少なく、自分が社用車の日本車に乗っていたら、「それなんていう車?」と声を掛けられたことが何度もありました。
ヒュンダイに関してはかなり浸透しており、ドイツ人に聞くと、完成度と値段のバランスが良い、コストパフォーマンスの優れた車という認識の様です。
少なくとも、日本車よりも良いイメージがあることは確かです。
※フランクフルトにある欧州中央銀行
また、車両開発テストの中では、一般道・アウトバーン・ニュルブルクリンク等の公道・サーキットを走行するのですが、まさに目からウロコなことが多かったです。
まず一般道・アウトバーンで感じたこと・・・
①路面状況がすごく良い
②街中では50km/h制限があるのですが、皆きちんと速度を守っている
③譲り合いや、交通ルール順守といった、マナーの良い運転者が多い
④渋滞がすごく少ない
⑤アウトバーンの速度無制限区間は本当に速度無制限(当たり前ですが)
まず、街中・郊外道・アウトバーン共に日本の道に比べ、圧倒的に舗装品質といいますか、凸凹やつぎはぎ等が少なく、非常に走りやすい道が多いです。
特にアウトバーンは本当に平滑で、驚いたことを覚えています。
このような舗装状態だからこそ、速度無制限が可能になるのですね。
また日本では40km/h制限の道を制限速度で走っていると迷惑がられるぐらいですが、ドイツでは皆きちんと制限速度は守っています。この点からも自動車文化が進んでいる国らしいと感じました。
びっくりするのが、アウトバーンでも、突然速度無制限から100km/h制限区間になったりするのですが、フルブレーキに近いブレーキングでみんながその制限速度に合わせます。
そして、その速度制限がなくなったとたんにみんな全開加速です。
ドイツ車のブレーキが日本車に比べ大きいサイズであったり、ドライバビリティーや加速性能が数値以上に良く感じるのは、このような環境を想定して開発されているからと凄く納得した瞬間でした。
また、アウトバーンは速度無制限区間があるのは有名ですが、本当に300km/hでカッ飛んでいく車が結構います(全体の流れ的には150km/h程度です)。
言うまでも無く、ドイツ車のボディーや足回りの剛性が凄く高く作られているのは、この超高速での移動を想定した造りになっているからです。
このアウトバーンがあるからこそ、ドイツ車の乗り味があるといっても過言ではないと言えます。
200km/hを超えてくると、各部剛性の無い車(社有車の日本車)では、ハンドルからインフォメーションが得にくかったり、直進安定性を確保することが出来ず、非常に怖かったです。
アウトバーンで飛ばしている車の車種はポルシェ等のスポーツカーも多いですが、意外に多いのがアウディーでした!
現地の人に聞くと、アウディーは日本でのイメージと違い、やんちゃな人が乗る車だと言っていました。
ベンツはカンパニーカー需要がほとんどの為、ゆっくり走る人が多かったです(これも日本とは違いますね)。
※レンタカーのベンツのAMG GT(いつかは所有・・・)
あっ、あと、アウトバーンはどれだけ走っても無料です。。。
この心的負担が無いことに加え、平均速度が高いこともあり、700km先の目的地なんて日帰りで行こうという気になれます。
今回も取り留めも無く長くなってしまいましたので、次回はニュルブルクリンクに行って思ったこと(ここでもドイツの自動車文化の神髄を見ました)、走った感想、等々を書きたいと思います。
では!
さて(毎回「さて」で始まっている気がする)、今回は【試乗インプレ BMW X3】を書きたいと思います。
今回のA4乗り換えにあたっては、ジャンルとしてSUVに絞って検討していましたが、その中でも正直なところ、アウディQ5 or ポルシェマカン or メルセデスベンツGLCのどれかにしようと半ば決めた状態で試乗行脚を始めました。
それは、今回の買い替えの選考要件として、「高速道路を安楽に運転できる」というのを掲げておりまして、BMW F10 528iを所有していた際に感じていたのが、「良い車なのは間違いないが、安楽に運転する車ではない」というものだったので、今回は候補にはならないのではないか?と考えたからでした。
あと、BMW X3のフロント廻りのデザイン(巨大なキドニーグリル)が私の好みでは無かったという理由もあります。
しかし、ベンツGLCまでの試乗を終えた段階で、「やはりドイツ御三家のBMWを外すことは出来ない!」「もし凄く良かったらどうする?」という考えが頭を巡り、BMWに試乗依頼の連絡をしていました。
そのような経緯で試乗することとなりましたX3ですが、グレードとしては大まかに・・・
①X-Drive 20i (2.0L 直列4気筒 直噴ガソリンターボ)
②X-Drive 20d (2.0L 直列4気筒 ディーゼルターボ)
③M40d (3.0L 直列6気筒 ディーゼルターボ)
となります。
これに、それぞれのエンジンでノーマル、Xライン、Mスポーツを選択することができます。
その中で今回試乗した車両は②のX-Drive 20d Xラインです。
X-Drive 20iはこの車重に対しては少し出力、トルク共に足りないのではないかと考え、一番売れ筋でもある20dにしました(私はパワーのあるガソリンの方が好きですが)。
③のM40dは日本に導入の少ない3.0L 直列6気筒 ディーゼルターボなので非常に興味はそそるものの、当然試乗車は自宅近辺には1台もありませんでした。
値段もすごく高いですし。。。
ということで、さっそく家族の反対を押し切ってお店に出発しました。
(子供は公園に行きたい!とひたすらせがみます。そりゃ子供にとっては面白くないですよね。)
お店に到着すると、少し年配の営業の方に出迎えられ、早速試乗となりました。
車両に対面すると、Q5、マカン、GLCのどれよりもコンパクトに見えますが、ボンネットが長く見える様に処理されていたり、キャビンが後方にあることからスポーティーでもあります。
でもマカンとはまた違ったスポーティーさで、こちらの方が「元祖スポーティーデザイン」とでもいいましょうか。
フロントマスクは、BMWのアイデンティティがあり、だれが見てもBMWとわかるデザインではありますが、私はキドニーグリルがもう少し控えめであればいいのになぁと感じました。。。
内装は、近年のBMWのデザイン法則に則ったもので、質感も悪くありません。
少なくともF30(現行)の3シリーズに比べ、かなり質感が良いです。
ダッシュボード上部はステッチ入りのソフトパッドで5シリーズに近い質感と言えます。
(展示されていたX4はドアライニング上部もステッチ入りでもっと質感良かったです!)
これもBMW伝統?のMスポーツのステアリングは物凄く握りが太く、ブニュっとした感触です。これは好みがあるでしょうが、私は好きです。
アクセルペダルはオルガン式でした。これも良いポイントですね。
ここからは走行関連のインプレッションを【走行性能】と【乗り心地】とに分けて記載します。
【走行性能】
試乗したのは20dグレードですので、エンジンはB47D20A型と呼ばれる直列4気筒2000ccにターボを組み合わせたディーゼルエンジンで、現在日本に入ってきているBMWディーゼルの中では最新のものです。
スペックは最高出力190ps、最大トルクは40.8kgmで、輸入車の2000ccディーゼルのど真ん中といえるスペックです。
まずNV(ノイズ・バイブレーション)に関してですが、最新のディーゼルエンジンらしく『洗練』という言葉を用いることができるほど、振動・静粛性共に優れています。
一度走り出してしまえば、本当にディーゼルエンジンを意識することはほぼ無く、オーディオをかけていればディーゼルエンジンであることさえ忘れてしまうかもしれません。
しかし、走り始めに関しては、ディーゼルとわかる「カラカラ」という音と共に若干の振動が伝わってきますので、終始ガソリンエンジン同等の静粛性を求める方は注意が必要です。
続いてアクセルを踏んだ際の加速感ですが、かなり前に3シリーズのディーゼルに試乗した際は「トルクモリモリ」という感覚で驚いたものですが、X3ではその時程のトルク感は感じません。
車重が重いことに加え、スロットル線形もそのような味付けとしているのでしょうが、この点でもディーゼルらしさは薄いと言えます。
しかしディーゼルらしさが薄いとは言え、街中における加速時は、40.8kgmのトルクを生かして、ガソリンエンジンとは一味違ったトルク感により、車が軽くなった様に感じる軽やかな加速が可能ですので、ディーゼルエンジンらしさを感じることは可能です。
総じて、街中での加速性能は十分以上と言え、ストレスを感じる場面はあまり無いと思います。
対して、高速道路での追い越し加速に関しては、徐加速時といったアクセル開度が半分程度までは気持ちの良い加速をしますが、そこから更に踏み込むとアクセル開度と加速度が比例せず、思ったよりも加速しないといったディーゼルエンジン特有のネガな部分が顔を出します。
これはX3に限ったことではありませんが、街中での印象と高速走路での印象は異なる部分がありますので、動力性能部分に関しては、しっかりと高速道路での試乗をした方が良いと思います。
続いて、トランスミッションはZF製の8ATですが、BMWの常で非常に素晴らしいです。
滑らか且つタイトで、微塵のショックも無く変速をしていく為、メーターを見ていないといつ変速をしたのかわからない程滑らかですが、CVTとは違いしっかりと有段ATらしいエンジンとミッションがギアで繋がっている感覚も伝えてくれるタイト感を持ったもので、文句のつける箇所がありません。
以上の様な印象のエンジンとミッション組み合わせにより、非常にそつのない優れたパワートレインとなっています。
しかしX3はBMWの車です。
もう少し個性や味のあるパワートレインであれば尚良いのに、と思ったのが正直なところです。
これ以上を求める方にはM40iやM40dといったMシリーズをということかもしれませんね。
【乗り味(乗り心地)】
前提として、試乗車がXラインだった為、多くの方が選択すると思われるM-Sportsのスポーツサスペンションではなく、標準サスペンションとなります。
その標準サスペンションによる乗り心地ですが、試乗に走り出してすぐに、サスペンションが非常にしなやかなのがわかります。
スプリング、ダンパー共にかなり良く動く為、ばね下の重さもあまり感じることなく(タイヤ、ホイールは19インチでした)段差を上手にいなして、ランフラットタイヤ特有の硬さをほぼ感じません。
また、ハンドルの操舵感は滑らかで、ハンドルから伝わってくる振動も小さく、非常にストレスの少ないドライブが可能な乗り味です。
要するに一般的には「乗り心地が良い」ということです。
ここからは私個人の好みや感覚の問題なので、読み飛ばして頂いて結構な内容ですが、私にとっては、お店を出る段差で「ん??」となりました。
私がBMWに想像(期待?)するよりもかなりソフトだったからです。
ソフトといってもふにゃふにゃとかでは決してありませんよ。
しかし、ドイツ車特有というかBMWの特徴でもある『スポーティー』な操縦感覚や、車全体から伝わってくる『がっしり感』や『フラット感』があまり無く、ドイツ車という特別な車(日本車とは異なる車という意味)に乗っている感覚が薄いのです。
もしかしたら、M-SportsのサスペンションはBMWらしい味付けで、しっかりと差別化をしているのかもしれませんので、M-Sportsにも試乗してみないとですね。
私のような少し古い『BMW観』をお持ちの方にはこの標準X3の乗り味にはびっくりするかもしれません。
そんなこんなで試乗を終えましたが、
総合的な感想としては、尖った特徴の無い、いい意味で「普通」でした。
『BMWらしさ』は薄いなと感じました。
しかしこれは、極一般的な人には本当に良いことだと思います。
欧州車的な要素もありながら、大きな不満点が無いということですから。
そういった意味でも、「すごく良く出来た日本車」と表現しても良いかもしれません。
(日本車と同レベルという意味ではありません)
また、結果的には買い替え理由の一つである「高速道路を安楽に運転したい」も満たしています。
しかし、私が求めている車とは違いました。
私は車の趣味に関しては普通の方と違いますので、もう少し尖った特徴を持った車を好みます。
ということで、一通りSUV系の試乗を終えました。
どの車もそれぞれ特徴があり、今思うと楽しい試乗行脚でした。
(車買い替えの時は、この時が一番楽しいですよね!)
もうすぐ納車になります。
ちなみに、現愛車のA4は下取りには出しませんでした。
本当に大切に乗ってきた車ですので、出来ればこの車の価値をわかって頂ける方に直接お譲りしたいと考えているからです。
次回以降は、なぜその車にしたのか、各ディーラーでの商談のやり取り等(誰も聞きたくない?)を書いて行きたいと思います。
では!
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ちなみに、こんな車好きな私ですが、現在TORINO CARSという程度極上車のみを取り扱っている自動車販売店を営んでおります。
自作ホームページにて、お店の特徴や中古車選びの際に参考にして頂ける情報、在庫車情報等も載せておりますので、ご興味ありましたらご覧頂ければ幸いです。
TORINO CARS HomePage
⇒ https://peraichi.com/landing_pages/view/torinocars
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さて、今回はアウディーQ5、ポルシェマカンに続き、
【試乗インプレ メルセデスベンツGLC編です】
ちなみに、GLCには通常のSUVの格好をしたものと、クーペがありますが、
私が候補としているのは通常のGLCの方です。
この車は、私が以前乗っていたS205のC250スポーツを購入した直後に発売となり、妻が「こっちの方がよかったのに。。。」と言っていたことが非常に印象に残っている車です。
以前乗っていたC250の売却が、手放したくて手放した訳ではない為(車レビューに理由は記載しています)、このメルセデスベンツというものに未練が少しあったというのも正直なところです。
GLCのグレードとしては色々ありますが、GLC200のベースグレードを除きすべて4輪駆動の4maticです。その中で私はGLC250sportsが第一候補となります。
理由としては、250のみがエアサスを搭載しているからです。
C250もそうでしたが、高速での移動が多い私は、高速道路での路面のうねりや凹凸に対してフラットな乗り心地となるエアサスは非常に魅力的なものなのです。
今流行りのディーゼルの設定もあるものの、日本に導入されているディーゼルは、排気量が小さいものが大半で、他車での試乗でも街中では力感あふれるものの、高速での合流や、少し速度高めの追い越し時などに期待する加速度に繋がらないことが多い為、私はガソリンの方が好みというのもあります。
(排気量の大きいディーゼルは面白いでしょうね!)
ということで、GLC250sportsの試乗車を探したのですが、GLC200かディーゼル(GLC220d)ばかりで250の試乗車が近くにはありませんでした。
しかし、比較的近くのお店にエンジンは全く違うが、エアサスを搭載しているGLC43 AMGというグレードの試乗車があった為、乗り心地の味付けも何もかも違うかもしれませんが、このグレードにも興味はありましたので、このGLC43 AMGの試乗をさせて頂くことにしました。
ちなみにこのGLC43 AMGというグレードは、AMG開発の専用エンジンを持つAMG63シリーズとは違い、量産のエンジンを少しチューンナップ(おそらく加給圧を上げているだけ)し、足回り等にAMGのエッセンスが入っているというグレードで、本物?のAMGと非AMGとの間を埋める為に生まれたグレードです。
スペックとしては3.0L V6ツインターボで出力367psでトルクは53kgmで、私には十分以上のスペックです。
ということで、さっそく試乗予約を済ませ、試乗に向かいます。
新車のベンツを取り扱っているのはヤナセかシュテルンとなりますが、今回はシュテルンのお店にて試乗を行うことになりました。
お店に到着しましたが、これまたいかにもベンツという雰囲気のお店です。
以前購入した他のベンツのお店と雰囲気がすごく似ている為、何となく安心感があります(笑)
早速、GLC43と対面しますが、前に見たQ5、マカンよりも大きく見えます。
迫力があります。
リアフェンダーは少しオーバーフェンダーとなっており、リアタイヤはなんと幅が285の20インチでした。
よって、凄く踏ん張りのあるデザインを実現しています。
更に、ナイトパッケージという本来メッキ部分となるところが、黒メッキに統一される為、通常のGLCよりも単純にカッコイイです。
乗り込みますが、室内は以前乗っていたS205のC250とほぼ同じ新鮮味はありませんが、やはり使っているマテリアルが洗練されており、高級感があります。
ダッシュボードもレザーARTICOという合成皮革に覆われており、満足感が高いです。
しかし、スイッチ類の触り心地(押し心地)は剛性感の無い少しガタがある感じで、アウディーの方が高級感があります。
パッと見の高級感があるのがベンツで、使うと高級感を感じるアウディーというところでしょうか。
ここからは走行関連のインプレッションを【走行性能】と【乗り心地】とに分けて記載します。
試乗は高速道路も含めてさせて頂きました。
エンジンをかけた際にポルシェマカンの様に「フォン」という演出があるかと想像しましたが、いたって普通に始動しました。
とはいっても、音量自体はそこそこあり、住宅街での夜中、早朝では少し気を使うレベルではあります。
走りだしますが、はっきり言って、速いです。
加速性能等、速さの点にプライオリティを置いている方はほぼ満足できると思います。
搭載エンジンはAMGセッティングとなる3.0L V6直噴ツインターボ(ベースはE400等と同じ)で、出力及びトルクは、出力367ps・トルク53.0kg/mですので、十分以上の加速力があります。数値的には0-100km/h加速が4.9秒ですので下手なスポーツカーよりも加速性能は良いです。
また、排気量が3.0Lと昨今のダウンサイジングが進む中では比較的大きめであることに加え、直噴であるが故、圧縮比が10.5と高め(直噴による燃料冷却により燃焼室内温度を低く出来、点火時期を進めてもノッキングを抑制できる)な為、極低回転から十分以上のトルクで出ており、1000r/min程度からのアクセルの踏み込みに対しても車両がスッと前に出ます。
加えて、これはメルセデスベンツ特有の美点ですが、ペダルがオルガンタイプであることに加え、スロットルに対するエンジン出力のリニアリティーが非常に高い為、ペダルとスロットルが繋がっているかの様で非常に速度コントロールがし易いです。
十分なエンジン出力と相まって、ゆっくり走るのも、鋭い加速をするのも自由自在です。
エンジンの回り方はボア88.0mm×ストローク82.1mmのショートストロークエンジンにも関わらず、ぶ厚いトルクで車両を押し進める様なトルク感があります。
しかし、ショートストロークエンジンらしく、苦しげも無くシュンと高回転域まで回りきる感覚も持ち合わせており、力感と気持ち良さを両立したエンジンと言えます。
これまた感銘したのが排気音です。
良く調律されており、3000r/minを過ぎたあたりから、窓を閉めていても高音の排気音が「フォーン」と室内に響いてきて、本当に久しぶりに運転していて高揚感を感じるものでした。決して爆音とかでは無く、室内に程よく響いてくる点にも好感が持てました。
どうして日本車ではこのような音が出せないのでしょう。。。音規制等厳しい中ではありますが、頑張ってもらいたいです。
トランスミッションはベンツ自社製の9ATとなりますが、演出なのか2⇒3⇒4速程度まで変速時にショックを若干伝えてくるものの、2速発進後すぐにロックアップする為かなりタイト+ダイレクトな感じで、良く出来たミッションだと思います。
この9ATはトルコン式ATの為、DCTと違い、極低回転の速度調整もし易く、これほどロックアップがタイトならばもうDCTである必要はないと思える程です。
ちなみに、75km/hぐらいですでに9速に入り、1000r/minちょっとで悠々とクルーズできます。
総じて、パワートレインに関して文句の付け所は無く、私の要求以上の仕事をしてくれる為、大変満足感の高いパワートレインだと感じました。
【乗り心地】
サスペンション自体はAMGセッティングのエアサスで、サスペンション形式は前4リンク、後ろマルチリンクです。
まず、街中を走行しましたが、街中走行の様な低速域(0~70km/h程度)ではエアサスにおける流体特性でもある、鋭い段差での突き上げを直接感じる乗り味が包み隠さず現れており、特にリアの廻りのブッシュが硬い+相対的にリア廻りのボディー剛性が低い+285/35 20インチというタイヤ/ホイールが非常に重いことから、リアからビシッと鋭い突き上げを感じる乗り心地です。
また、ダンパーの減衰力も高く、揺さぶられる様な挙動が気になります。
タイヤはミシュランのラティチュードスポーツ3というスポーツタイヤでランフラットタイヤではありませんが、これもミシュランらしく無く硬い印象です。
以上の要素が組み合わさり、街中では正直硬すぎると感じる場面が多かったです。
エアサスのSUVという響きからもっとふんわりした乗り心地を期待していると少し違うな、と感じる人もいるかもしれません。
ちなみに、全体的に見れば、ボディー及びフロア剛性はしっかり出ている様で、鋭い突き上げがあってもボディーやフロアの共振は全くありません。そのあたりがさすがメルセデスと言える部分です。
また、足回りの剛性も高く、SUVにしてはソリッドな接地感がハンドルから伝わってきて、スポーティーと評することもできると思います。
次に高速道路での試乗に移りましたが、高速域ではその印象が一変します。
80~100km/hといった高速域では、街中で感じる直接的な突き上げが嘘の様に無くなり、角の丸いエアサスならではのふんわりした動きと、フラットでしっかりした感触を両立した乗り心地となります。
これは完全に高速にプライオリティをおいた足回り+ブッシュのセッティングといえます。AMGはそういったセッティングがポリシーなのかもしれません。
直進安定性もSUVでありながら、全く問題無く、ふらふらした挙動の無いビシッとしたすじの1本通ったような乗り心地で、高速道路における乗り心地は極めて良いと感じました。
【その他】
その他ですが、試乗中に気になったのが、内装からのビビリ音です。
特にセンターコンソールとドア内装からで、段差毎にビビリ音が発生しており、取り付け剛性が低いと思われます。
取り付け剛性だけでなく、ハーネス等の固定もあまりされていないのかもしれません。
見た目は高級感があるのに、こういった見えないところのコストカットしているのは少し残念な点です。
また、音に関しては排気音が常に聞こえてくることも含め、「静か」とは言えませんが、不快ではないレベルです。
でも明らかにアウディーQ5の方が騒音レベルは低い印象です。
そんなこんなで試乗が終了しましたが、
街中での乗り心地や内装のビビリ等、気になる点もいくつかあったものの、
特徴のある車であることには間違いないです。
しかし、不思議なもので、印象は「文句無く素晴らしい」という程のものでもないのに、
やたらこの車が気になるのです。
こんな感じ初めてです。通常は印象が良くない車はもうそれきりなのですが、もう一度乗りたいという気分になります。
私はあまり運転が楽しいと思うことはないのですが、これが楽しかったということなのでしょうか?
もうその時点でGLC250の試乗はいいやという気分になっていました。
そしてその日はあまり時間が無かったので、簡単な見積もりだけしてもらい、ディーラーを後にしました。
次回は【試乗インプレBMW X3】をお届けします。
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ちなみに、こんな車好きな私ですが、現在TORINO CARSという程度極上車のみを取り扱っている自動車販売店を営んでおります。
自作ホームページにて、お店の特徴や中古車選びの際に参考にして頂ける情報、在庫車情報等も載せておりますので、ご興味ありましたらご覧頂ければ幸いです。
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私は車が大好きです。車の事を考えない日は無い!というぐらい車が好きです。
そんな車大好きな私ですが、2018年3月までは、某自動車メーカーで、バイク及び自動車の開発業務を行っていました。
具体的には新規エンジン開発及び、開発車両全体を統括して実車検証し、改善を図る仕事です。
開発業務そのものは、大好きな自動車の開発ですから、天職でもありますし、凄く満足していました。
しかし、いつからか、『この大好きな車というものを自らの手で販売したい』という思いが凄く強くなっていました。
また、自分が自動車メーカーの開発業務で培った知識やノウハウは必ず中古車販売に於いて生かすことができ、お客様に喜んで頂ける糧になるはずだと。
更には、自らも一端の自動車開発者でしたから、どれだけ多くの人間が知恵を絞って、苦労して、考え抜いて車一台を作り上げるのかを身をもって体感していたこともあり、中古車をご購入頂いたお客様にも、この開発者が意図した性能を味わって頂きたい。
そんな想いから、『開発者の意図した性能を発揮することのできる、本当の意味で程度極上の車を、多くの車好きの方にお届けしたい』という夢を掲げ、今年の4月に11年間働いた自動車メーカーを退職し、中古車販売業を始めることにしました。
11年間、自動車という『物』と向き合った生活をしてきましたもので、もちろん自動車に関する知識や、確かな車を仕入れる目利きには大きな自信があります。
実際に、間違いなく本当の意味で程度極上と言える車の仕入れにも成功しています。
しかし、自動車販売はどれだけ確かな車を仕入れたとしても、その存在を知ってもらわなければ多くの人にお届けできるわけがありません。
ここに大きな壁がありました。
もちろんカーセンサー等の媒体に、車を掲載することもできますが、そこには多くの資金が必要なことと、何よりも、『車の状態の詳細な説明が出来ない』ということ、私の『自動車販売に対する想いを表現できない』という問題があります。
話は逸れますが、『あなたのそんな想い、いらないよ』という方が大半だと思います。
でも、私は、自動車販売はご縁だと考えています。
せっかくのご縁なのですから、ご購入頂いた後も末永くお付き合いをさせて頂きたいと考えています。
その為にも、私の考えや想いを知って頂くことは大切なことだと考えています。
では、どのようにしたら、車の詳細な説明を載せることも出来、私の想いを表現することも出来ながら、車の掲載が可能か・・・
『ホームページを造ろう!』 となった訳です。
しかし、私は上でも述べました通り、ずっと物にだけ向き合ってきた技術者で、情報発信の超ドヘタ人間です。
SNSはもちろんのこと、LINEすら最近ようやく始めたぐらいの人間です。
当然、ホームページの作り方なんてわかるはずもありません。
人に想いをうまく伝える文章の書き方もわかりません。
ホームページ作成業者にお願いすれば、カッコいいホームページが出来ると思います。
でも、何とか自分の手で造りたかったんです。
自分の手で作成したホームページで、自分の想いや、仕入れた車の状態や素晴らしさを伝えたかったんです。
そして、インターネットで作り方を調べたり、ホームページ作成のセミナーに参加したりして、構想から2ヵ月・・・
なんとか形になるホームページが出来ました!
いやぁ~、本当にやりがいのある作業でした。
でもこれだけ没頭して、文章を書いたことも久しぶりです。
本当に、こういう作業が苦手ですし、表現をすることが下手な人間ですので、見難いとか、文字が多いとか、何言ってるのかわからない。。。等々まだまだ難点がいっぱいあると思います。
でも、いっぱいいっぱいの文章の中に、私の想いを詰め込みました。
TORINO CARSホームページ
https://peraichi.com/landing_pages/view/torinocars
今後もこのホームページを基礎にやっていこうと思っています。
もし、アクセス頂き、私の想いに共感して頂けたり、車に関する話をしてみたいな・・・など、思って頂けましたら何事にも代えがたい幸せであると考えています。
では!
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