走行距離が3,000kmを超え、色々な部分のフリクションがかなり取れて、慣らしが進んでいる印象の我がAMG GLC43ですが、段差を通過する際のリアからの鋭いショックが少し気になっていました。
そこで、もうとっくに過去となりましたGW中に、空気圧で何とかリアからの鋭いショックがどうにかならないかと思い、空気圧を変化させた場合の乗り心地の変化について検証を行いました。
結果は、当初の予想と違い少し面白い結果になりました。
検証なんて大きなこと言っていますが、実際は空気圧を変化させて乗り心地がどう変化するか試しただけですが(笑)
ちなみに、AMG GLC43のサスペンションはエアサス、装着しているタイヤはミシュランのラチチュードスポーツ3というタイヤで、XL(エクストラロード)規格のSUV用スポーツタイヤです。
では早速、空気圧で乗り心地がどのように変化したかですが、空気圧の値とその時の乗り心地の印象を記載します。
(ちなみに納車時からずっと通常指定空気圧であるFr:2.1kPa Rr:2.1kPaに合わせていました)
【パターン1】※この空気圧が指定空気圧付近なので、基準と考える
⇒ Fr:2.1kPa Rr:2.1kPa
・段差通過時にリアからの鋭い突き上げ、ショックが気になる
・フロントからは段差通過時の鋭いショックはあまりない
・惰性走行等では、少し転がり抵抗が大きく感じる(想定よりも速度低下が大きい)。
・高速走行では突き上げは感じなくなり、非常に良好な乗り心地となる
【パターン2】
⇒ Fr:1.8kPa Rr:1.8kPa
・通常路面では、全体的な乗り心地がマイルドに感じられるが、段差通過時のリアからの鋭い突き上げ、ショックはより大きくなった
・全体的な乗り味として、『ぐにゃ』っとした感覚が加わり、車体剛性が低くなったように感じる
・ハンドルレスポンスが悪くなり、明らかに空気圧不足な感覚が伝わってくる
・明らかに転がり抵抗が大きく、惰性で前に進む感覚が少なくなる
【パターン3】
⇒ Fr:2.8kpa Rr:3.0kPa
・細かい振動を拾うようになり、乗り心地にざらつき感が顕著に出るものの、段差通過時のリアからの鋭い突き上げ、ショックは明確に小さくなった
・フロントからの段差通過時の鋭いショックも感じない
・転がり抵抗が小さく、車が『スッ』と進むようになった。また、惰性走行でも速度低下が非常に小さい
・通常路面での内装の異音が増加
【パターン4】※荷物満載時の指定空気圧上限付近
⇒ Fr:2.3a Rr:2.7kPa
・まさに【パターン1】と【パターン3】の中間の乗り心地
・段差通過時のリアからの鋭い突き上げ、ショックは【パターン1】よりも明確に小さく、【パターン3】よりも少し鋭い
・路面からの細かい振動も気にならない。むしろ、空気圧の低い【パターン1】よりも滑らか走行している感覚
・転がり抵抗も小さく、惰性走行時も自分が想定する通りの速度低下である
・高速走行時は、【パターン1】と比較すると少しざらつきを拾ったり、段差でのショックが大きく感じるが、基本的に良好な乗り心地を保っている
以上の様に、意外にも、空気圧が高い方が懸案であった段差通過時のリアからの鋭い突き上げは小さくなり、全体的なバランスも良い結果となりました。
しかし、空気圧が低い方が乗り心地が良く、高くすると乗り心地が悪くなるというのが通常なのに、なぜ今回はこのような結果となったのか。
理由に関して考えてみました。
私はタイヤの専門家では無い為、あくまでも想像ですが・・・
①XL規格のタイヤは耐荷重を高める為に空気圧を高くすることを前提としている為、サイドウォールが硬くできている。
↓
②更に、ミシュランのラチチュードスポーツ3はSUV用スポーツタイヤであり、俊敏なハンドリングを目指してサイドウォール剛性を高くしてあることに加え、更にエコ性能も追求したタイヤである為、通常のXLタイヤよりもかなりサイドウォールが硬い(リアから鋭いショックの原因)。
↓
③タイヤの空気圧を高くすることで、タイヤのトレッド面膨らみ、直接サイドウォールが段差衝撃を受け止めるのでは無く、一度トレッド面が衝撃を受け止めた後にサイドウォールに衝撃が伝わる様になる。
↓
④段差乗り越え時のショックがマイルドになる。
文章では伝わらないと思いますので、自作イメージ図も添付します。
こんな感じではないかと。。。
あくまでイメージであり、実際には全然違う事象が起こっているかもしれませんし、全然理論的に事実と異なっているかもしれませんので、その点ご了承下さい。
また、今回の空気圧による乗り心地の変化は、AMG GLC43のシャシー/サスペンションとラチチュードスポーツ3の組み合わせに限っての話の可能性が高いです。
(繰り返しになりますが、一般的には空気圧が低い方がショックはマイルドになるはずですので)
しかし、理論的にはどうであれ、実際に段差通過時のショックに関しては、空気圧が高い方がマイルドなことは確かですので、個人的には指定空気圧上限付近である【パターン4】の空気圧である Fr:2.3Pa Rr:2.7kPa をMYベスト空気圧としてしばらく様子を見ようと考えています。
この空気圧にした現在は段差通過時のリアからの鋭い突き上げ、ショックは十分許容範囲内になりましたし、通常走行時に滑らかさが加わり、自分の理想とする乗り心地に近づきました。
全然関係ない画像で恐縮です。。。愛車の画像が全然無くて・・・。
以上、予想とは違う少し面白い結果だったのでブログの記事にしましたが、どのような車、タイヤであれ空気圧の変化で乗り心地は大きく変わりますので、ぜひ色々な空気圧を試して頂いて、変化を楽しまれては如何でしょうか?
なんといっても、空気圧変更は無料で行えますので!!
でも、極端に空気圧を高くしたり、低くすることには大きなリスクが伴いますので、決して指定空気圧から大きくかけ離れる空気圧にはしないで下さいね!
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ちなみに、こんな車好きな私ですが、現在TORINO CARSという程度極上車のみを取り扱っている自動車販売店を営んでおります。
自作ホームページにて、お店の特徴や中古車選びの際に参考にして頂ける情報、在庫車情報等も載せておりますので、ご興味ありましたらご覧頂ければ幸いです。
TORINO CARS HomePage
⇒ https://peraichi.com/landing_pages/view/torinocars
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では!
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