2023年03月14日
タイヤは何回まで組み換えできるのか?メーカーに聞いてみた
タイヤの組み換え(ホイールからの脱着)は何回までしていいの?と気になったのでメーカーに聞いてみました。
結論から言うと、数回程度であれば全く問題ないようです。
■前置き
気になったきっかけはホイール交換の検討です。
今は新車装着時のタイヤを社外ホイールに装着しているため
2回の脱着を経験しています。
タイヤ脱着時、タイヤチェンジャーでビードに結構な力をかけるので、
ここから更に他のホイールに交換しても大丈夫なものかと気になりましたが、
調べても分からなかったのでメーカーに聞いてみることにしました。
■質問と回答
「タイヤを損傷させずに組み換えができる回数はありますか?」
という質問をしました。
問い合わせフォームの文字数制限がメーカーによって違ったので多少質問文は変えましたが、大体同じ内容です。
なお、前提条件として損傷や劣化のない乗用車用タイヤであることと、
組み換えは適切な設備と技術のある専門店で行うことも記載しておきました。
質問を送ったメーカーはブリジストン、ヨコハマ、ミシュラン、ダンロップ、トーヨー、ファルケンです。(今使っているミシュランと、次に買う可能性の高い国産メーカーとしました)
各メーカーからの回答を要約すると以下の通りでした。実際はもっと丁寧な文章です。
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(ブリジストン)
タイヤ組み換えの回数に制限はない。丁寧に作業すれば破損もなく、
再度の組付けも可能で、それによる性能的なデメリットもない。
ただし、組み換え回数が増えれば、如何に気をつけても損傷のリスクは高まる。
(ヨコハマ)
正しく組み換え作業が行われるという前提であれば何回までという規定はない。
ただし、低偏平タイヤの組み換えによる作業ではビード部に掛かる負荷が
増えるため、作業リスクが発生する可能性が増える。そのため回数というよりは作業自体のリスクを軽減することに重点を置いてほしい。
(ミシュラン)
組み替え作業の回数に関する耐久試験データ等はないが、適切な方法によってタイヤをホイールに組み替えるのであれば、一般論として作業回数に上限はない。
(トーヨー)
タイヤはホイールへの脱着を繰返す前提で作っていないため、
メーカーとして保証している脱着回数はない。
ただし、理論上はビード部のゴム損傷さえ無ければ、何度脱着しても問題ない。
熟練者が作業したとしても繰り返しの脱着やゴムの劣化により損傷する可能性が高まるため、頻繁に脱着を繰返すことは推奨していない。
(ダンロップ・ファルケン※)
作業中に少なからず変形を伴うため回数が少ないことが理想である。
具体的な回数は作業者や設備(チェンジャー)、タイヤの状態により異なるので回答できない。
※どちらも住友ゴム工業のブランドであり窓口が一本化されているので、同一の回答でした。
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■総括
結論として、各社スタンスに違いはあれど2-3回でタイヤが痛む可能性はかなり低いようです。
ブリジストン、ミシュラン、ヨコハマは一流メーカーだけあってかなり自信のある回答をくれました。
トーヨーとダンロップ/ファルケンはメーカーとして安全な回答、という感じ。
各社共通しているのは、明確に何回という基準がないことと、作業中にしくじらなければまあ大丈夫そう、ということですね。
個人的には、ちゃんとしたお店でやってもらうなら3回はまず大丈夫、と考えることにします。
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Posted at
2023/03/14 23:56:34
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