デイライトのコーディング

ポルシェは初めてなので制御方式のお勉強。
勝手知ったるボルボと違って制御方式も異なるし何しろ言葉がドイツ語なので、言葉の指し示す意味や設計者の方言を理解することが重要だ。
最近の車はEV化を念頭に電子制御化が進んでいるが、特に欧州車は日本より進んでいてポルシェも例外ではないようだ。

これが718ボクスターのネットワーク構成図。
コントローラーは各ネットワークに接続され各ネットワークはGatewayを介して通信し、CANやLINを基本にMOSTなども利用されている。
　MOST（Media Oriented Systems Transport）：　車載LAN規格の一つ。光ファイバを使用してAV、制御データを転送するための通信規格。

この辺の構成はボルボも同様であったが、各機能を担当するコントローラーがCANやLINでバズ接続されていて互いにコマンドや制御情報を投げ合いながら一つの機能を実現していると思われる。（上位レイヤーのプロトコルは不明…）
で、本題のデイライトはKombiinstrument（計器クラスタ）とBCM vorne（フロントボディーコントロールユニット）にあった。

・計器クラスターにデイライトのメニューを表示させる。

Kombiinstrument（計器クラスタ）を選択。

コーディングを選択。
Bordcomputer Menükonfiguration（オンボードコンピュータのメニュー構成）を選択。

Bordcomputer Menuekonfiguration Byte 1 Tagfahrlicht（オンボードコンピュータ・メニュー構成バイト 1 デイタイムランニングライト）をaktiv（アクティブ）に変更。
書き込みを選択。

デイライトのメニューが出るようになった！

・デイライトの点灯方法を設定する。
BCM vorne（フロントボディーコントロールユニット）を選択。

コーディングを選択。
Coding valueを選択。

Aussenbeleuchtung TFL（車外照明デイライト）のパラメータから光り方のパターンを設定。
　TFL：Tagfahrlicht (Daytime Running Light)　→　デイライトのこと。

Aussenbeleuchtung TFL aus bei Begrenzungslicht ein（マーカーライト点灯時、車外照明デイライト消灯）：nine（なし）。
Aussenbeleuchtung TFL ueber PCM（PCM経由で車外照明TFL）: ja（あり）
に変更するのがミソだ。
　ueber　→　over?
書き込み。

できた。