前回でPC側の環境整備が完了したので、
いよいよMSD本体と接続していきます。
MSD本体の接続用端子部(画像青矢印部)のゴムキャップを外し、ここにRS232Cケーブルを差し込み、ノートPCに変換ケーブルのUSB端子側をつなぎます。
そしてMSD本体に12Vを供給します。私の場合は前の記事で書いたエーモンのスイッチONですね。
あとは、デスクトップの

セッティング用アイコンをダブルクリック。
V8の勇ましい音と一緒にソフトが立ち上がります。
まずこの画面が出るのですが、現状ではポート選択ができてないのでMSDと通信はしてるもののソフト側で認識してません。
一番左上のウィンドウ内のPortタブからCOMポートをクリックして選択してください。画像はMSD未接続で撮影したものなのでCOMポートが選べなくなってますが、通常なら何個かポートが選択できるはずです。
ちなみに私の時はポート4が黒字になってて接続できました。
ここですね
で、無事MSDが読み込めたら、
まず④のデータエディターをいじります。
まずシリンダー設定から。L28なのでCylcnt→シリンダーカウントを6Cylですね。
Retards項目は、
取付時に使った①カプラーの濃紺(Launch)・水色(Burnout)・ピンク(Reatrd)に入力があったときに何度遅角させるか、というものなので今回はいずれも配線していないため無関係です。あくまでも今回はProdata上のグラフ、リタードカーブを使って点火時期を制御します。
他の項目についても同じです。Sensor項目は今回は赤外線アンプ接続のためポイント式デスビと同じ扱いなので関係なし。変更不要です。
ブースト制御もNA車なので関係なし。
触るのは気筒数設定とリタードカーブのみです。
【リタードカーブ設定】
Prodataに表示されてる二枚のグラフのうち、
【Launch Retard Curve】を今回は設定します。
もう一枚は【Boost Retard Curve】なので、ターボ車でブーストどれくらいかかって何回転のときどれくらい遅角するか、っていう設定になります。Zはターボついてないので無関係です。
設定に際しては、右クリック→ADD Dotで設定を追加できます。
グラフはこういう見方になります。
今回はこんな感じの設定にしました。
解説すると、
①0~900pm→MSDで20°~19°遅角、デスビ側は35°固定なので点火時期は15~17°くらい
②2000~3000rpm→10°~8°程度遅角、点火時期は25°~28°くらい
③3000~4000rpm→8°~遅角なし(35°)28°~35°
となってます。間の曲線は勝手にMSDで作ってくれるので、私は適当にドットを何個か打つだけです。なんで25°まで遅くできるのにしないのかっていうと、25°付近にMSDで調整すると、遅すぎて別のシリンダーに火が飛んでしまう現象が発生するみたいです。実際私も最初は25°で設定してたんですが、ケッチンがすごかったのでいろいろ設定したところ20°以下にすると収まりました。これはエンジンの仕様によると思います。
微調整はドットをドラッグして上下左右動かせるのもグッドですね!
とりあえずかなり控えめな設定ではありますが、
これで行きたいと思うので設定を保存します。
保存にあたっては、

グラフにあるTransferタブのPlot to MSDをクリックで完了です。MSD本体にこのカーブが保存されました。
保存出来たら始動です。遅角効いてるみたいで、以前より格段に始動性が良くなってます。デジタルタイミングライトで測ってみると、1000rpmで17°付近です。ばっちりですね。
次はタコメータ取付です。タイミングライトでセッティング時の回転数はわかりますが、タコメータがないと走ってるとき回転数がわからないので
25.9.17追記
現状のリタードカーブはこんな感じにしました。試走の結果、2000~4000はもっと進角させてもよさそうなので遅角量を半分以下に減らしてます。
乗った感じはこっちのほうがさらに調子いいです。車がグングン前に出ようとしてます。
MSDの調整はノートPC繋げば一瞬でできるので最高ですね。
片手間にいつでもいじれます。
Posted at 2025/09/16 12:26:23 | |
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