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2025年09月16日 イイね!

【S30Z】点火系見直し(MSDセッティング・PC編)

前回でPC側の環境整備が完了したので、
いよいよMSD本体と接続していきます。

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MSD本体の接続用端子部(画像青矢印部)のゴムキャップを外し、ここにRS232Cケーブルを差し込み、ノートPCに変換ケーブルのUSB端子側をつなぎます。
そしてMSD本体に12Vを供給します。私の場合は前の記事で書いたエーモンのスイッチONですね。

あとは、デスクトップの
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セッティング用アイコンをダブルクリック。

V8の勇ましい音と一緒にソフトが立ち上がります。

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まずこの画面が出るのですが、現状ではポート選択ができてないのでMSDと通信はしてるもののソフト側で認識してません。

一番左上のウィンドウ内のPortタブからCOMポートをクリックして選択してください。画像はMSD未接続で撮影したものなのでCOMポートが選べなくなってますが、通常なら何個かポートが選択できるはずです。
ちなみに私の時はポート4が黒字になってて接続できました。

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ここですね

で、無事MSDが読み込めたら、
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まず④のデータエディターをいじります。

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まずシリンダー設定から。L28なのでCylcnt→シリンダーカウントを6Cylですね。

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Retards項目は、

取付時に使った①カプラーの濃紺(Launch)・水色(Burnout)・ピンク(Reatrd)に入力があったときに何度遅角させるか、というものなので今回はいずれも配線していないため無関係です。あくまでも今回はProdata上のグラフ、リタードカーブを使って点火時期を制御します。

他の項目についても同じです。Sensor項目は今回は赤外線アンプ接続のためポイント式デスビと同じ扱いなので関係なし。変更不要です。
ブースト制御もNA車なので関係なし。

触るのは気筒数設定とリタードカーブのみです。

【リタードカーブ設定】

Prodataに表示されてる二枚のグラフのうち、
【Launch Retard Curve】を今回は設定します。
もう一枚は【Boost Retard Curve】なので、ターボ車でブーストどれくらいかかって何回転のときどれくらい遅角するか、っていう設定になります。Zはターボついてないので無関係です。

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設定に際しては、右クリック→ADD Dotで設定を追加できます。
グラフはこういう見方になります。

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今回はこんな感じの設定にしました。
解説すると、
①0~900pm→MSDで20°~19°遅角、デスビ側は35°固定なので点火時期は15~17°くらい
②2000~3000rpm→10°~8°程度遅角、点火時期は25°~28°くらい
③3000~4000rpm→8°~遅角なし(35°)28°~35°

となってます。間の曲線は勝手にMSDで作ってくれるので、私は適当にドットを何個か打つだけです。なんで25°まで遅くできるのにしないのかっていうと、25°付近にMSDで調整すると、遅すぎて別のシリンダーに火が飛んでしまう現象が発生するみたいです。実際私も最初は25°で設定してたんですが、ケッチンがすごかったのでいろいろ設定したところ20°以下にすると収まりました。これはエンジンの仕様によると思います。
微調整はドットをドラッグして上下左右動かせるのもグッドですね!

とりあえずかなり控えめな設定ではありますが、
これで行きたいと思うので設定を保存します。
保存にあたっては、
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グラフにあるTransferタブのPlot to MSDをクリックで完了です。MSD本体にこのカーブが保存されました。

保存出来たら始動です。遅角効いてるみたいで、以前より格段に始動性が良くなってます。デジタルタイミングライトで測ってみると、1000rpmで17°付近です。ばっちりですね。

次はタコメータ取付です。タイミングライトでセッティング時の回転数はわかりますが、タコメータがないと走ってるとき回転数がわからないので

25.9.17追記

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現状のリタードカーブはこんな感じにしました。試走の結果、2000~4000はもっと進角させてもよさそうなので遅角量を半分以下に減らしてます。
乗った感じはこっちのほうがさらに調子いいです。車がグングン前に出ようとしてます。

MSDの調整はノートPC繋げば一瞬でできるので最高ですね。
片手間にいつでもいじれます。
Posted at 2025/09/16 12:26:23 | コメント(0) | トラックバック(0) | S30Z | 日記
2025年09月16日 イイね!

【S30Z】点火見直し(点火時期の設定編)

MSDが無事配線できたので、本体設定に入ります。

そのためにはまずノートPCが必要です。
家に昔あったんですが、ゲーミングPC買った時全部処分しちゃいました。
もう15年前の話ですが

というわけで、セッティング用のノートPCを探します。

条件としては、できるだけ安いもの、です。



【富士通ライフブック??】…4100円
メルカリで探してきました。送料込み4100円です。送料だけで通常1500円くらいするので実質2600円のノートPCですね。

Windows10なので10月までしかネット回線を使う用途には使えないのと、
2014年くらいのモデルなのでCPU的にWindows11は動作しないという欠点がありますが、ネット回線を使用せず、ソフトウェアも極めて軽いものが大半の自動車セットアップ用PCとしてなら壊れるまでずっと使えるでしょう。

これに、MSDに付属してきたRS232C端子ケーブル


を介してMSDと接続・通信を行ってセッティングをしていくわけですが
ここで本体をチェック!RS232用端子は…



(横についてるこれは紛らわしいですがVGA出力(D-suB15ピン端子)です。PCモニターに繋ぐ用の端子なのでRS232Cとはピンの数が違って挿さらないので注意してください。ノートPCにはこのモニター用端子が結構ついてます。)


まあ無いです。
2014年製のノートにそんな古い端子がついてるわけないですよね。というわけで、RS232C⇔USB端子へ入力変換する変換ケーブルが必要になります。



【BENFEI変換ケーブル】…1,299円

このケーブルをMSD付属のケーブルに接続し変換します。

ただし、注意点があってWindows10及び11にはこの変換ケーブルに使用しているProlific2303G チップセットのドライバーがインストールされてないので、これをこのまま使っても【NO COM PORT】エラーが出てMSDと通信できません。
ドライバをProlific公式サイトからダウンロードしてきてインストールしてください。リンク先のページ下部にあります。
(今回のノートPCはインターネット環境に繋げないPCなので、他のPCでダウンロードしたドライバのソフトをUSBメモリにコピー、USBメモリからファイルをノートPCに移してインストールしました)



これですね。

そしてセッティングに使用するソフトですが、MSD Prodata+を使用します。
ホーリーの公式HPからダウンロードしてきて使ってください。

ページ中段のこれ(青線部)です。



次回は実際のセッティング編

閑話休題…MSDなのになんでホーリー??キャブの会社でしょホーリーって…
って思ったんですがなんとMSDはいつの間にかホーリーに買収されてホーリーのブランドになってました!知らなかった…
Posted at 2025/09/16 11:08:48 | コメント(0) | トラックバック(0) | S30Z | 日記
2025年09月16日 イイね!

【S30Z】点火系見直し(MSD取付編)

前回点火時期をBTDC35°に設定し、MSDを付けるための環境整備が完了したので
取付に入っていきます。

今回使用するMSDは



【MSD-6AL2 Digital Programmable】…86,000円

MSD6シリーズの中では一番高いと思われます。
でもノートPCと繋いでリタードカーブでの点火時期調整ができるのは
このDigital Programmableのみです。
他の普通の6ALやDigital6AL2はリタード機能がなかったり、あったとしても始動時のリタード機能しかないので中速域の点火時期設定ができません。

この6AL2のプログラマブル版はアメリカでは10年以上前から使われてる定番のようです。MSDのモデルナンバーは6530です。

円安のせいでめちゃ高くなってました。昔は3~4万円くらいで買えたみたいです。

取説についてる配線図とにらめっこして、どういう配線をするか考えていきます。



今回の仕様は、亀有デスビ+赤外線アンプ+MSD6530で運用する予定なので
MSD側で使うカプラー及び配線は上図の①、②、③です。
詳細を下に書きます。

①のカプラーで使う線…1.赤線(12Vのスイッチまたはアクセサリー電源につなぐ、ヒューズは5~10A程度のものをバッテリーとの間に挟む)2.白線…(回転信号の受信線、赤外線アンプから出てる緑の線と繋ぐ)3.灰線(回転信号線、純正タコメータはMSDでは動かないので社外のタコメータと繋ぐ用の線)

②のカプラーで使う線…1.赤線(メイン電源線、バッテリーの+に直結させる。延長する場合は太さ2SQ以上のケーブルを使用することと、延長しない場合でも必ず25~30AヒューズをMSDとバッテリーの間に入れること)
2.黒線(メインアース線、バッテリーの-に直接繋ぐ)

③のカプラーで使う線…1、オレンジ線(イグニッションコイルに点火信号を送る線、イグニッションコイルの+端子にねじ止めする)
2、黒線(イグニッションコイルのアース線?イグニッションコイルの-端子にねじ止めする)

以上です。MDIよりだいぶ単純ですよね。
上記以外の配線はV8エンジンや赤外線アンプを取り外した仕様、ドラッグレース等で使うものなので今回は必要ありません。

デスビ側の配線としては、


アンプの下から生えてる線が6本(赤、黒×2、緑、オレンジ、水色)あります。

このうち水色、オレンジ、黒は


通常通りデスビ本体とカプラーで接続です。特に加工はいりません。

残り3本(緑、黒、赤)は、

緑…MSDの①カプラーの白線と繋ぐ
黒…バッテリーの-端子へ
赤…任意の12V線(今回はバッテリーからスイッチを使用して直結し、スイッチONで12V供給する仕様にしています。)



今回のスイッチ駆動はこんな感じです。このスイッチは上述のとおりバッテリーの+端子からヒューズを介して直接12Vがきてるので、かなり電気容量的に余裕があります。ここにMSDの①カプラーの赤線、赤外線アンプの赤線、タコメーターの赤線をつなぎました。それでもまだまだ余裕がありますから今後はこのスイッチから分岐させていけばかなり電力取り出しに使えるでしょう。

配線繋ぎ終えて、問題がなければスイッチONにしたときに

こんな感じに本体のLEDが二回点滅します。

次回はセッティング編
Posted at 2025/09/16 10:29:08 | コメント(0) | トラックバック(0) | S30Z | 日記
2025年09月16日 イイね!

【S30Z】点火系見直し(デジタルタイミングライトの使い方)

というわけで仕様変更の方向性がある程度決まったので、まずはZの点火時期を
現状のBTDC25°から35°に進角させ固定しておかないといけません。
というのも、MSDの点火制御は元々の点火時期を遅くする方向にしか調整できないからです。MSDに進角機能はありません。したがって今回は亀有デスビを35°に設定し、そこからどれだけ遅らせるか、という設定をしていくことになります。

調整自体は簡単です。下図赤丸部についてる2ヶ所のネジを緩めるとデスビ本体が回せるようになるので、左回しないし右回しで点火時期を設定します。

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「設定するのはいいけど、今一体何°になってるんだ?」というところで現在設定されてる角度を確認するのがタイミングライトです。

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これを図のようにつないでエンジンをかけると、ライトが一定のタイミングで点灯するようになるので、その光をクランクプーリに当てると現在の点火タイミングが目盛りに映って見えるわけですね
ま、詳しくはYoutubeとかで調べてみてください。

で、これが普通のタイミングライトなんですが、今回のZはちょっと話が違って、
デスビが進角固定にされてるのでBTDC35°に設定しないといけません。
これが何が問題かっていうと、この角度を測るための目盛りであるタイミングインジケータがエンジンに装着されてるんですが、

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一番長いインジケータでも30°までしか目盛りがありません。
これでは35°に設定するのは無理です。

そこで今回は進角調整機能付きのタイミングライトが必要になります。

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【EQUUSデジタルタイミングライト】 …14,980円
これはヤフーショッピングで買ったものですが、
InnovaのデジタルタイミングライトのOEM品らしいです。
通常このタイプのライトは3万円~5万円くらいするので格安ではあります。


これは通常のタイミングライトと違い、
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イグニッションコイル-につなぐ線が追加されています。回転数表示機能があるのでそれ用だと思います。

というわけで、図に示した通り繋いでエンジンかけると点灯し始めます。

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操作はこんな感じです。画像では35°に調整するようになってますね。
この状態でクランクプーリーにタイミングライトの光を当て、タイミングインジケータの0°の位置にクランクプーリーのタイミングマークが来るようにデスビを回せば35°に調整完了です。

Posted at 2025/09/16 09:37:44 | コメント(0) | トラックバック(0) | S30Z | 日記
2025年09月16日 イイね!

【S30Z】点火系見直し(部品選定編)

点火系見直しが決まったZですが、一口に点火系見直しといっても
何個か選択肢があります。





①S130やジャパンに使われてた純正の三菱や日立製フルトラデスビを使う
→中古品しかないし、古いので程度も心配、中華コピーの新品も売ってるけど
3万円します。あと部品供給もいつまであるか心配です。



②マロリーのユニライトデスビを使う
→結構正確に進角するらしい。これいいかも?でもどんな感じの点火時期カーブになるのか、またどれくらい進角できるのかちょっとわかりません。



③既存の亀有デスビを35°で固定し、MSDを使用して回転数に応じて遅角させて制御する
→これだと結構正確に、回転数に応じて制御できそうです。

結局今回は③のMSDを使用して制御することにしました。
理由は現状の仕様ではMDIが飾りになっててもったいなかったのと、
今ついてる亀有デスビを再利用したかったからです。

というわけで、部品と補機類、工具を揃えます。
Posted at 2025/09/16 08:50:30 | コメント(0) | トラックバック(0) | S30Z | 日記

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