
正直なトコロ、車がないと生きていけない国だから、非常に手続き自体も合理的になってて、悩むところはあんまりなかったんだケドね。
ま、忘れないうちに…
今回のBoss302は中古車だったから、まずはタマを探すトコロから。
とはいえ、なんだかんだで日本と一緒で手段はいろいろとあって、中古車情報サイトも大きいトコロがいくつもあるし、個人売買も地域フリマサイトなCraiglist.orgや、コレクターカーに特化したbringatrailer.comなど選択肢はいろいろ。
今回は一発目から手続きで右往左往するのも…だったので、中古車サイトからディーラー狙い。 毎晩autotempest.comで、現車確認できる範囲での物件情報を眺め続けて、最終的に絞ったディーラーにネット経由で予約を入れてみた、という流れ。
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物件探しで面白かったのが、VIN(車体番号)から車の経歴が比較的簡単に追えることね。
https://www.carfax.com/
CarfaxっていうVINナンバーで新車からの名義や整備情報を束ねてるデータベースがあって
ここを見ると、過去のディーラーでの入庫情報・名義変更といった履歴が追えるようになってるのだ。
逆に言えば、ディーラー側は整備のたびに情報をCarfaxに送ってアップデートしてる。
ディーラーにしてみれば手間なんだけど、裏を返すとこれがちゃんと揃ってる車両ば、履歴が完全に追える素性の綺麗な車両ってことになるし、車検がないこの国では、こういう定期整備をいつ・どこで・誰がやってたかって情報がすごく大事。
だから真っ当なディーラーなら、店頭に並べてる車両はCarfaxがネットからタダで見れて、「しっかりした素性の車両ですよ?」ってセールス上の武器になってたりするのだ。
とはいえCarfaxに登録してない、市井の整備工場みたいなトコロで何かやってたら追えないし、悪いコトをわざわざ打ち上げる?って話もあるから、あくまで必要最低限の条件は満たしただけ。
けっきょくのトコロは現車確認はいるんだケドも…
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で、夜に連絡を入れたらメールが帰ってきて、次の日に割り当てられた営業さんから電話。
そのまま会話したら、なんならその日に見れるっていうので、フラフラと手ぶらで来店。

面白かったのが、こっちって車検制度がないから、車両登録しても車の価値は下がらないので、どんな車でも簡単に試乗ができる。
しかもそのやり方も「試乗したいんだけど?」って言ったら、「おう任せろ!」って、机の後ろに転がってるディーラー用ナンバープレートを磁石でリアトランクにポン。
「よし!これで公道走行OK!」って。えぇー…なんというかとっても合理的…
実際に超爆音なのを除けば(後述)、車両の動きは素直だし、あちらこちらにガタは感じられるけれど、まぁ許容範囲。なのでかなり前向きな旨を伝えて、まずその日は帰宅。
で、翌週末までに現車で確認したいチェックポイントを伝えて、リフトに乗せて確認。
自分の中で納得できる状態なことが確認できたから、購入の意思を伝えて手続きに。
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手続きについても、びっくりするぐらい簡単なんだよね。
自分の場合は幸い、こっちに来てしばらく日が経ってて、SSN(社会保障番号)も発行されてて、クレジットカードもそれなりにヒストリーがあったからかもだけど、必要なのはそれらと自動車保険のみ。
それらが揃ってれば、あとはお金を払ったら、その場でディーラーが仮ナンバーを発行。
その日その瞬間から運転して帰れるのね。

自動車保険についても、正直法外な額を請求されるんじゃ、って思ってたんだケド
#アメリカの運転歴がゼロの上、なんといってもクルマがクルマ…
初日にディーラーから見積もりを掛けて、戻ってきた見積もりは高かったんだけど、翌週に自分で調べて、日系の保険会社と繋がりがある会社で日本の運転歴・保険歴を考慮してもらったら、かなり安い額になった。
日本でいう全損補償される車両保険と、人身保障額を限界額まで上げた状態でも(こっちは無制限が無い)、日本でアコードとクラウン2台に払ってた額より十分安いぐらい。
これで乗り出しに必要な手続きが完了したから、あとは仮ナンバーで
「はいどうぞ?」って。えぇー…
その気になれば、ディーラー行って1時間後にクルマに乗れるぐらいの気楽さ。
やっぱり完全に車が生活必需品の国は、手続きも簡単なのね…
で、そうやって届いた車を満喫していると、数週間後ぐらいにディーラーから
「権利をそっちに移したから、近くの陸運局でナンバー貰ってきて?」って書類が届くので
それを持って陸運局で$20ぐらいのお金を払うと、正規のナンバーがもらえる。
これですべての手続きが完了。
正直なトコロ、かなり色々と手間取ると思ってたらから、拍子抜けの簡単さだったのだ。
確かにこれだったら誰でもできるわね…
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で、最後のオチが超爆音の理由。
元々純正とは思えない超爆音だったし、ちょっと覗いたタイコの形が社外っぽかったので
リフトに乗っけて確認したら、社外マフラーだけじゃなく、まさかの触媒ストレート…
ちょっと予想外だったから、「え?これっていいわけ??」って聞いたら
営業さんが渋い顔しながら「ちょっと調べなきゃいけないから待ってろ」って。
えー…
で、それと同時に「お前が住んでるCounty(郡)は何処だ?」「○○だよ?」って。
なんで聞かれるのかも解らないまま、中に戻っちゃうもんだから、呆れてしばらく待ってたら、すんごい笑顔で戻ってきて
「良かったな!お前のCountyはEmissionチェックないから合法だぞ!」って。
えぇー…
結局のトコロ車検が無いものだから、黙ってやっちゃえば解らないというコトっぽいの。
その後も「やだ。戻したい。」って言っても「なんでさ?パワー落ちるし、音も無い方がカッコいいぜ!」って…なんというか、文化の違いだなぁって実感されられたやりとりが続いたという…
※あ、ちなみに今は全部戻して合法仕様です。
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2019/11/11 13:55:50