インフォメーションディスプレイをLCDキャラクタディスプレイとして使用する(2)
目的 |
チューニング・カスタム |
作業 |
DIY |
難易度 |
 初級 |
作業時間 |
30分以内 |
1
MSCANに送信するメッセージについて説明しようと思います。
まずは物理層ですが、MSCANの通信速度は125Kbpsです。
マイコンのCANBUS設定ですが、
画像のBaudRateが125Kとなるので、NominalBitTimeが8usとなります。
SamplingPointですが、自分の場合は50%となるように調整しました。
ここから先はそれぞれのマイコンに依存しますが、
APBクロックは36MHzなのでtPCKが27.77ns。そこから50%となるような設定を行う場合、
BRP[9:0]=47
tq =(47+1) x tPCK=1332.96ns
tBS1= tq x 2
tBS2= tq x 3
こんな感じの設定にすれば良いと思います。
2
次にデータリンク層のデータフレームです。
データフレームですが、一般的な「標準フォーマット」となります。
MSCANのDataFieldは8byte固定です。
3
インフォメーションディスプレイに送信するメッセージを画像の表にまとめました。キャラクタLCDとして使用する場合は0x28F~0x291の3つを1セットとして、250ms周期で転送します。周期転送を行わないとLCDが消灯してしまいます。
LCD右側のエアコン温度表示/外気温表示は0x28Fの[4]のAMBビットで切り替えが出来ます。
時計の時刻設定を行うときは0x292のメッセージを1回だけ転送します。
4
マイコンのソースコードもまとめて公開しようと思いましたが、昨今は開発環境もRaspberryPiだったりArduinoだったりとベタなマイコン以外で作成される方も多いと思いますので、概略のみの説明にさせてもらいました。
プログラムを組まれる方にとっては十分な情報だと思います。
5
自分の場合はLCDを油圧/油温メーターに使用していますが、いろいろな使い方が出来ると思います。
Audio表示に使ったり、サーキットのラップタイマーに使ったりとアイディア次第でいろいろ出来るはずです。
RX-8は最終モデルの販売が終了して6年以上経ち、絶版車の仲間入りをしてしまいましたが、こういった情報が皆さんの車いぢりに役立てば良いなっと思います。
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