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2018年09月18日 イイね!

DAYANG とは何者?

DAYANG とは何者?私のタイカブHA06の紹介には頻繁にDAYANGという中国の二輪メーカーの名称が登場しますが、自分でもこのメーカーの正体は良く知りませんでした。パッケージのロゴに中外合資とあるので外国企業との合弁のメーカーである事は想像できましたが、どこの国の資本が入っているのかも全く知りませんでした。ただタイカブHA06に装着できるというだけで喜んでDAYANGの純正部品を買い漁り、SNSで不特定多数の方々に情報発信していた自身の短絡的な行動を反省し、少し真面目に調べてみることにしました。

ネットで粘り強く検索していたところ、日本貿易振興機構(JETRO)アジア研究所の研究文書にDAYANGに関する記載を見つけました。

それによるとDAYANG(大陽)とはタイ最大の企業集団であるCP(チャルンポーカバン)グループと中国の国営企業との合弁企業の様です。CPグループは、元々華僑がタイで1921年に設立した食品会社を起源としており、その後色々な事業分野に参入、1979年より華人資本として中国への投資を展開している世界有数の企業グループです。現在は拡大する越境EC事業で伊藤忠商事や中国の中信グループと提携しています。

CPグループは、1985年頃より中国において自転車に代わるオートバイ市場の拡大を予想し、国営企業の上海汽車工業との合弁で上海易初摩托車有限公司を設立しました。因みに「易初」はCPグループの創始者、謝易初の名前から取ったものと思われ「摩托車」は中国語でオートバイの意味で「モト車」の発音を漢字化したものです。CPグループは中国で二輪市場が拡大すると予想したものの、自社に技術やノウハウが無かったため外国企業の技術を導入する事にしました。

一方、ホンダは1981年より重慶の嘉陵集団に技術支援しており、この評価が高かった事からCPグループがホンダに技術提携を要請し、1985年より5年間技術支援する契約が締結され、ホンダが途上国向けに開発したCG125を現地生産、上海易初では XF(幸福)125のブランドで販売された様です。

CG125


XF(幸福)125




中国における二輪市場は順調に成長し、上海の合弁事業が軌道に乗った事からCPグループは洛陽にも武器等を生産していた国営の北方工業集団との合弁で洛陽北方易初摩托車有限公司を設立し、タイで急速にシェアを拡大していたホンダと再び1992年より5年間の技術提携の契約を結び、当時タイホンダで生産していたC100(スーパーカブ100) の生産を始めました。これが正しくDAYANG DY100です。

DAYANG DY100


CPグループはケーヒンとも合弁で中国にキャブレターのメーカーを設立するなど、二輪事業に注力しました。同グループが現地生産したXF125やDY100は中国市場に浸透して行ったものの、浸透するにつれ安いコピー商品が市場に出回る様になり、1990年代半ば以降は価格競争に巻き込まれて急激に販売シェアを落とし、そこにアジア通貨危機が追い討ちをかけた為、CPグループは上海易初の事業より撤退しました。合弁を継続している洛陽の方も暫く低迷していましたが、販売網やアフターサービスの充実により2002年以降は販売が回復した様です。

長々と書きましたが、結論としてDAYANG DY100は正真正銘ホンダの技術により生産されたバイクであり、中国に多数あるパチ物ではないという事が分かりました。

従って、これからもDAYANGの部品でタイカブをドレスアップして行きたいと思います。
Posted at 2018/09/18 23:44:07 | コメント(0) | トラックバック(0)
2018年09月18日 イイね!

タイカブ レストア日記 (組立・完成編)

タイカブ レストア日記 (組立・完成編)タイカブの車体を分解して以降、公私共に少し忙しくなり、分解してから2週間空いてしまいましたが、2018年5月20日に車体の組立て作業を開始しました。

タイカブは人気薄によりネット上の先人情報が極めて少ないので、組立に際し、大枚を叩いてサービスマニュアルとパーツリストをヤフオクで購入しました。サービスマニュアルが9500円、パーツリストが2000円でした。



余談ですが、タイカブの正式名称は、前期モデルのHA05が「カブ100EX」後期モデルのHA06が「スーパーカブ100」と言うのですね。





まずは恒例となる全部品を並べての記念撮影です。







ホイールは前後新品を用意し、タイヤは前後とも PIRELLI の City Demon にしました。サイズは純正と同じく前 2.25-17 後 2.50-17 を選択しました。



次にフロントステムをフレームに取り付けますが、これはこの車体独特の面倒な作業でした。AA01ではベアリングがプラスチックの枠に予めセットされており、それを取り付けるだけでしたが、HA06ではベアリングが全てバラの状態でそれをピンセットで上手く並べてステムを取り付けるのですが、上下同時に行う必要があり、これが中々上手く行かず作業中にベアリングの玉が落ちてしまいます。かなり粘度の高いグリスを塗って固定するのが良さそうですが、手持ちのグリスは粘度が足りず、玉が落ちてはやり直すという夢に出てきそうな状況でした。何とか5回目ぐらいで取り付け出来ました。







続いてメインスタンドをフレームに取り付けます。こちらは組み立て4台目と言うこともあり、割とスムーズに行きました。



フロントフォークとスイングアームを取り付け、ホイールを付けるとバイクらしいフォルムになります。(前輪回りはかなりか細い感じですが・・) 足回りは全て新品に替えたので輝いています。



ハーネスやワイヤー類を通し、エンジンを載せます。今回 HA06 の純正エンジンは研究材料としてオーバホールする予定につき、手持ちの中国製セル付き4速107ccエンジンの新品を載せます。HA06 の純正エンジンより排気量は大きいですが、2次クラッチ仕様ではなく、HA02 (C90) のエンジンをボアアップして4速化した仕様です。このエンジンは以前に製作したミリカブに載せたものと同じなので、品質や特性は既に把握しています。





タイカブHA06のチェーンは 428サイズで AA01/HA02 用の 420サイズより丈夫なタイプが標準仕様です。スプロケットはフロント16T、リヤ36Tを装着予定につき、今回必要となるコマ数は102です。アマゾンでDIDの102コマが2,160円の価格に対し、同じく106コマが1,600円で売られていた為、こちらを買って不要な4コマをカットする事にしました。売れ残りにより安いものと思いますが、安いチェーンカッターを持っている事で560円も安く入手する事が出来ました。







チェーンケースとマフラーが付くと、だいぶカブらしくなってきました。





セルの配線等、電装の一部を加工する必要があり、時間を要しましたが、あとはキャブレターとエアクリーナー、カバー類を取り付ければ完成です。キャブレターは HA06の純正品をそのまま使用します。







そして完成しました。











暫くはこのタイカブをネタとしたブログを書かせて頂きます。
Posted at 2018/09/18 13:16:49 | コメント(0) | トラックバック(0)

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