ここ9年間ほど、HALFWAYのCATWALK TypeRを愛用していたのだが、性能は抜群な代わりに全長調整式ではないために車高調整幅が少なかったり、車高を下げるとストロークを犠牲にしなければならないなどの気になる点もあり、気分転換に車高調自体を他のものに交換してみることにした。
選択に当たっては以下の条件で探した。
・倒立式ショックの剛性の高さはランサーでいやというほど知っているので当然倒立式で。
・全長調整&前後キャンバー調整は必須。
・ショックの性能は並で良いのでお買い得価格でw
というわけで、ファイナルコネクションのステルスミニを購入した。
消費税8%はこういう時に痛い。orz
連休中にも関わらず、決済2日後にはブツ到着〜。翌日の夕方には装着したのだが‥。

フロントはHALFWAYのCATWALK TypeRと比較して全長は10mmも変わらないのだが、リヤは50mm以上短いではないか! とりあえずリヤのブラケット部を緩めてショックユニットの突き出しを10mm増やしておいた。
ジャッキアップしてみると‥。

リヤが伸びきった状態でフェンダーとのクリアランスが指2本半状態である。リバウンドストロークの少なさに大きな不安が‥。(^-^;)
アライメントは調整していないのでフロントが激トーアウトになっていたのだが、見なかったことにして近所の山道を走ってみた。
さすがに倒立式ショックの剛性感は素晴らしい。しかし、シール類がなじんでいないためかショック自体のフリクションが大きく、しなやかとはほど遠い乗り心地である。一応減衰は最弱から4段目にしているのだが‥。
で、いつもの速度でコーナーに入ったら曲がらないではないか‥(^-^;)。しかも、コーナーに入ってから軽〜くブレーキングしてごまかそうとしたらリヤが出るではないか!(^-^;) 後で考えると、まだまだ後ろ下がりすぎる車高バランスで初期のノーズの入りが悪いためと、ショックのフリクションが大きくピッチング方向の荷重が急激にかかってしまったのとフロントの激トーアウトが原因と思われるw
しかし、ブレーキをリリースすればすぐにリヤのグリップも回復して事なきを得た。
車高調を組んで飛ばすのはしっかり初期アタリを出してからの方が安全ですなw しかし剛性感の高さゆえ、いざという時のコントロールはしやすいことはわかった。
夜のうちに車高バランスを以前の状態に近づけるよう調整し、アライメントも前後ゼロゼロくらいにセッティングした。キャンバーはビートではアホみたいに付けても大して速くならないので、前後アッパーマウントを入れ替えて、フロントのキャスター角が大きくなるようにしてみた。
とりあえず、ファイナルコネクションステルスミニのインプレ〜
(良い点)
・10万以下の車高調で、ここまでいろいろいじれるのはお得な気がする。
・倒立式ショックの剛性感は高速コーナーに放り込んだ時に安心感につながってよろしい。
・車高調のくせにだらしなくストロークする街乗り車高調とは違い、踏める足になりそうなレート&減衰設定
・ベタベタ車高でも乗り心地は変わらないというのもポイントが高い。
(?な点)
・リヤのリバウンドストロークが少なすぎる。
(我が家の前の坂で曲がる時にインリフトするのはいただけない&限界時のリヤのグリップ感が少ない)
・普通に組むと激リヤ下がりな車高バランス
(帳尻を合わせるために激フロント下がりにする必要あり)
・100km走ったくらいではまだまだショックの動きが悪い
(言い換えれば耐久性重視のシール類なのかも?)
・キャンバー調整ボルトがやわ過ぎる。もうなめたw
(まぁ、ボルトはホームセンターで買ってくればいいか!)
今後はとりあえず普段乗りでシール類をなじませながら、通勤とワインディングを快適に走れる足にしようかと企んでいる。
ベタベタ車高でもガンガン踏んで走りたい人とか、とにかくセッティングをいじりたいという人にはお勧めできるかな?という感じであるが、正直言って特定用途にセッティングしたビルシュタイン車高調やCATWALK TypeRのような高性能ショックに比べて乗り味に安物感が出てしまうのは否定できない。そこをわかった上で使うのなら悪くない選択だと思う。
Posted at 2014/05/04 21:43:42 | |
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