
今年に入ってからランサーのフロントLSDが壊れてFR状態になってしまい、修理に出したのだが、代車がエボ7のバリバリの競技車両であったw
現役で競技で使われている車両だけあって、そのエボ7のエンジンや足回りの完成度が恐ろしく高く、走る曲がる止まるだけではなく、街乗りの快適性もウチのランサーよりも優れていたのである。
一番気に入ったのがハンドリングで、ウチのランサーよりも100kg以上重い車体なのにクイックに曲がり、限界の高い足である。しかも、クイックなくせにまっすぐ走り、路面のインフォメーションが豊富で、中古Sタイヤを履いて雨天の峠道を走っても全然怖くない。ウチのでそんなことしたら速攻で刺さってしまうだろうw
さて、修理から帰ってきたランサーに乗ってみると、案の定見劣りしてしまうハンドリングであった。クイックさで負ける割には外乱に弱く、荒れた道などでまっすぐ走らない。修理に出す前にメンバー筋金くんを入れてかなりクイックな足になったと思っていたのだが‥。上には上がいるもんだw
そこで、代車エボ7のフィーリング近づけるにはどうすればよいかを考えてみた。一番は乗り換えることなのだが、金額的にそうはいかないw でも正直言ってCP9AとCT9Aのボディ剛性の違いってのは大きいと思う。
車高調を代車と同じオーリンズに交換するという方法もなくはないのだが、クルマを作った人が同じだけあって、足回りの味付けの方向性はウチのランサーのエナペタル足と同じなのであまり意味がないと考えた。
とりあえずフロントロアアームのピロ化をやってみた。ロアアームの前後にクスコのピロブッシュを入れたのである。
へたったゴムブッシュが反応の遅れを出したり、ゴムブッシュの反力で起こる外乱を抑えられるのでは?と考えたのである。
某工房でブッシュを打ち換えを行った帰り道で効用が体感できた。まずハンドリングにダイレクト感がかなり出てきた。しかもなかなか上質感のある足になった。一番意外だったのはハンドルが軽くなったことである。ハンドルを据え切りした時のゴムブッシュの反力って意外とあるんですなぁ。
試走してみると、荒れた路面でもきちんと足まわりが追従するため、ギャップでハンドルを取られることも少なくなった。まぁ、これは狙い通りであった。しかし、今度は細かなギャップをコツコツ伝えてくるのが気になってきた。
こうなると足回りのフリクションを徹底的に排除したくなってくる。というわけで、フロントのスプリング上部にスラストベアリングを入れてみた。初期のバネの動きをスムーズにしようという魂胆である。早速ヤフオクでポチしてブツを調達した。ID63用の奴はなかなか見つからず、しかも高かった。
ブツが届いたら速攻で組み付け試走してみた。わかりやすく言えばバネレートを落としたようなフィーリングになった。小さなギャップをきちんと吸収するので乗り心地は良くなったのだが、ダイレクト感は少し落ちた気がする。
今回取り付けたのはボールベアリングタイプのスラストベアリングなのだが、フリクションレスシートみたいな樹脂シートに交換するか、いっそのこと前のバネレートを12Kから14Kに上げた方が良いのかも?まぁ、フリクションレスシートも安いものだし、14Kのバネも手持ちのがあるので、ゆっくり試していくとしよう。
一方、ピロブッシュに交換してからダイレクト感は増したのだが、高いGをかけて曲がるときにフロント部の剛性感が落ちたようなフィーリングが出ていたので、今度はクスコのロアアームバーを入れてみることにした。これまたヤフオクでポチって速攻で装着〜。まだ試走はしていないのだが、どうなるかな?
10年以上前にジムカーナの競技車両として完成された足回りをもつクルマだけに、下手にいじるとあちこちのバランスが崩れてしまい、あれこれ散財することになってしまった。まぁ、それも楽しいんだけどw
とりあえず考えているネタは
・フロントのスラストベアリングを樹脂シートタイプに交換。
・アライメントをダイレクト感を出す方向でセッティングし直す。(若干フロントトーアウトに振るのが良さげ)
・エナペタル純正バネをあえて捨てて、バネを低応力のMAQSに変更してみる。(なんといっても安いしw)
・ショックを仕様変更して初期の縮み側減衰力を上げてみる。
ここまでやったら、もう少し手を入れてみたくなるのが人情である。お小遣いでできる範囲でいろいろ手を加えてみるかな?
Posted at 2016/08/20 22:06:25 | |
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