
大雪警報が出たので、ワクワク(?)していつもの雪山に行ったところ、確かにこれは「まずいのでは?」と思うありさま。
まず強風の中で雪が降っている「ブリザード状態」。たまに降り積もったばかりの雪を舞い上げて瞬間的にホワイトアウトする、映画で出てきそうな冬山。ただ、ライフ・S2の頃からもこのくらいなら走ってたし、ワークスになって雪道の戦闘力は格段に上がったので、大丈夫だろうと突撃。
今回は今までの中で最悪の状況で真夜中・ブリザード・ホワイトアウト・フカフカ新雪と普通だったらジムニーの様な本格的クロカンではないとまともに走れない状況でしたが、ワークスは純正サスで車高はやや高め・タイヤも軽自動車としては大きめ・純正LSDの入ったFFなので、ダートラの如く登るし曲がるし停まる(ABSのおかげですが。先代アルトワークスの血を引いた車なんですね)。ライフでもまともに踏み固められていないようなフカフカ道はお手上げだったのですが、ワークスはタイヤを空転させながらもLSDの力で上り坂もグイグイ登っていく。
S2は名残惜しかったけど、ワークスを選んで良かったなーとつくづく思います。ふと、このブログ用のサムネに画像を撮っておこうと途中で車を停めて室内から撮影。ワイパーが映り込んだりブリザードの状況で訳が分からなくなったりで6~7枚撮ったところで再発進。
……できない。さすがのワークスでも上り坂のフカフカ路では発進できずスタックしてしまう。これが平地なら問題なく発進できるのですが、何も考えずに坂道に車を停めたのが運の尽き。1速や2速、ステアリングを切ったり、アクセルワークで振り子の要領で脱出しようとも、ただでさえ抵抗の大きいフカフカ路の上り坂を相手に純正LSDをおごるワークスの前輪でも車を前に進められません…
もう深夜だし、ブリザードだし、下手したら死ぬな…、と焦ってきたところで、以前S2でスタックした時の方法を思い出す。上り坂でスタックしたら、慎重にバックして平坦の所まで下がる。そこから加速すれば上り坂もなんとか速度キープでクリアできる。そのままUターンして帰る事もできます。
ただ、今回は吹雪でリアウィンドゥやサイドミラーを見ながら後退すると方向感覚が良くつかめず路肩側の更に雪深い所に向かってしまい…orz 仕方が無いのでヘッドライトを消して尾灯とハザードで後方を見やすくして窓全開でバック開始。自分に容赦なく吹雪いてきますが、後方の視界は良く見えたので道の真ん中の方へ復帰できました。
20mほど下ったところで、防風壁でアスファルトが露出している所までたどり着けました。あー、助かったと思った瞬間です。そこで無事発進出来て、写真撮影したスタック箇所もクリア。その後もホワイトアウトに何度かビビりながら何とか無事帰ってこれました(平坦・下りのホワイトアウトはスタックする心配が無いのでとりあえず停まればいい。登り道だと↑のようにスタックしてしまうのでゆっくりでもいいから停まってはいけない)。
こういうシチュエーションはジムニーの様な本格的なクロカンが一番だとわかりました。途中でFRにして円を描いて遊んでいる箇所がいくつか…。普段はFRだし確かにこれは人気のある車だと実感しました。ワークスもダートラ者並みの未舗装路の走破能力はあります。舗装路なら軽量なワークスの方が速いですし、好みの分かれるところですね。
しかし、ワークスの戦闘力の高さゆえ調子に乗ってしまったところもあります、気をつけねば…。途中でワークスに何かあったら間違いなく凍死してたでしょうからね…
【19.1.21追伸】
今回の様な吹雪でフカフカ路面はS2だとさすがにタイヤチェーンが無いと登りは手も足も出ません。その代わり、下りはエンブレが後輪にかかり、さほどトラクションも必要ないので割と安定して走れるのですが…。その時は何年かぶりでチェーンを巻いたので吹雪の中で小一時間ほどかかってしまい全身ビショビショ。チェーンが必要そうな場所は雨合羽も一緒にもっていった方がお勧めです。
一方のワークスは今回の路面もチェーン無しで走破。4WDにはかなわないものの、FFの未舗装路・低μ路での戦闘力を実感しました。ただ、↑でスタックした場所でも最悪チェーンを巻けば問題なく走れたと思いますので、保険代わりにチェーンと雨合羽はあった方がいいと思います。
Posted at 2019/01/21 02:33:21 | |
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