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100ans-de-solitudeのブログ一覧

2010年07月20日 イイね!

ベルナール・ジロドー没

17日の土曜日に俳優のベルナール・ジロドーが亡くなりました. がんのため, パリの病院で. 63歳でした.

ジロドーは1973年にジャン・ギャバンの脇役でデビューし, 1980年代から90年代にかけて人気を博した役者です. 特にパトリス・ルコント監督作品《リディキュール Ridicule》 (1996)は日本でも公開されたので記憶にあるひとも多いでしょう. ルコント作品では他に1985年の《スペシアリストたち Les spécialistes》にも出演していますが, 残念ながら日本未公開となっています. しかし僕にとっては, 何といっても《キリング・タイム Poussiere d'Ange》 (1987)のしょぼくれた刑事さんでした.

《キリング・タイム》は僕をフランス映画の虜にした作品です. といっても何か特別素晴らしい美点がある映画というわけでもありません. 日本では1988年に劇場公開されたものの大して話題にならず, ソフトも VHS で発売されたきりで DVD にはなっていません. 僕も実家の近所にあった, いまは廃業してシャッターの降りたままになっている独立系レンタルヴィデオ店で偶然に出会うまでは, 存在すら知りませんでした. でもこれにハマッてしまったんですね. いったい何回借りて観たんだろう? 何が魅力だったのか, いま改めて説明しろと言われても自分でもそれがわからないんですけれども. もうあれから20年近い日々が経ってしまいました.

でもこの映画を繰り返し観たことで, フランス語という言語と映画という表現手段のマッチングが, かけがえのないものとして刷り込まれたことは間違いないのです. ありがとうジロドーさん. そして, さようなら.

永遠の記憶.
Posted at 2010/07/21 02:35:00 | コメント(0) | トラックバック(0) | 映画 | 日記
2010年01月09日 イイね!

(500)日のサマー

(500)日のサマー今日封切りの映画 «(500)日のサマー» を初日に渋谷で観るという集いがあって, 行ってきた. 単なる Zooey Deschanel ファンの集いかと思ったら, 20世紀フォックスのひとなんかも来ていて意外に本格的なイヴェントだった. って集まったのは10人とちょっとだけど.

この映画はある作家のひとに勧められた. 彼女はモスクワから東京へ帰る飛行機のなかで観たらしい. 僕がライトな恋愛コメディの類をよく観ていることをよく知っているので, 勧めてくれたのかもしれない. たしかに, わりと好きなタイプの映画だった. 絶賛はしないけれども.

最初は, Philadelphia が舞台かと思った. それから, 街並みに見覚えがないので Boston かなと思ったんだけど, まさか Los Angels とは思わなかった. それが最初の30分間くらいの感想. というわけで所謂オシャレ映画かと思っていたのだけど違った. ダサいので有名な LA を舞台にそんな映画を撮るわけない. 同じ California に San Francisco だってあるし, 西海岸には Seatle だってあるんだから, オシャレが狙いならそっちで撮るでしょ. でもってさらに気になるのが頻出する «北欧» のイメージ. 主人公が Tom Hansen で, 想いを寄せる相手が Summer Finn, これがつまりタイトルにあるサマーなんだけど, 続けて訳せば «夏のフィンランド» だよ. デートスポットは IKEA で, Tom が妄想する架空のライヴァルが Lars ときた. Hansen は明らかにノルマン系の姓, IKEA はスウェーデンの家具屋で, Lars はデンマーク系の名だ. 北欧オールスターズ.

さらに妙なのは南カリフォルニアなのにスカッと晴れた空があまり出てこない. つきあいがうまくいきかけて Tom が有頂天になる場面くらい. これ以上あまり書いちゃうと全面ネタバレになっちゃうので書かないけど, たぶんこの辺はわざとそう描いているんで, この映画を読み解くヒントなんだろう. つまり(って結局バラしちゃうんだけど)この映画は現実の恋愛と織り交ぜながら Tom の心象風景を描いていて, 彼はダサダサの LA で北欧風の «オシャレな» 生活をしたいと真面目に思っている, ちょっと空気読めないひとなのだ. Tom 役の Joseph Gordon-Levitt が好青年なので騙されてしまうんだけど, 彼の行動はけっこう思い込みベースで, 極端に言っちゃうとキモ系男子だ.

でも, もちろんいいのだ. 僕だってひとのことなんか言えない立派なキモ系男性だ. Tom よりずっとタチの悪いことに中年男性ですらある. この映画はそういうちょっとキモい男子を主人公に, 実はけっこう突き放した描き方をしているが, どこかに救いがある. だから期待したほどカラッと乾いたコメディでなかったにも関わらず, 笑うところでは素直に笑えた. ただし主人公が建築家志望に設定されているのに, 恋愛と建築がまったくリンクしていない. 建築とは愛だから, これではろくな建築家になれまい. 映画の最後に求職にいった設計事務所にも, 採用されたのかどうか不安になってしまう.
Posted at 2010/01/13 00:17:25 | コメント(0) | トラックバック(0) | 映画 | 日記
2010年01月03日 イイね!

ヴィクトリア女王/北限の猿

ヴィクトリア女王/北限の猿昼下がり日比谷で映画 «ヴィクトリア女王 世紀の愛» を観て, そのあと駒場へ行って青年団の芝居 «北限の猿» を観た. 女王の映画は絢爛豪華に作ってあって, こういうのをやらせるとやはり英国は巧いなと思った. アルバート公との関係が実際はどうであったかについては, 英国史を専門としないので論じる立場にないが, 少なくともそのレヴェルの者であれば歴史系の研究者でも首肯できるような描き方であったと思う.

ただし描き切れていない点も明らかにあった. ヴィクトリア女王は身長が150 cm 前後しかなく, 19世紀とはいえ英国の, しかも上流階級にあっては極端に小さいひとであった. 彼女の性格には背が低いことによる身体的コンプレックスが色濃く反映していたと言われ, それは女王としての施策や, 治世下で発達したヴィクトリア様式と呼ばれる文化にまで影響を与えたという. このことは歴史家の間ではよく知られたことだ. でもこの映画ではヴィクトリア女王を普通の女優さんが演じている. 王朝絵巻を美しく描こうとするあまり史実を曲げたのか? それとも背の低い女優さんがいなかったとかいう技術的な問題かはわからないが, 若干の不満が残る. なぜなら, 結婚して間もない女王が «自分の頭越しに» 政策に口を挟んだアルバート公に激怒したというようなエピソードは, 女王が垂直方向にチャレンジされており, そのことを強く意識していたことを知らなければ, 正しく理解できないからだ. いまなら «こんどの女王さまカワイイ» と逆に人気が出たかもしれないが, 時代は19世紀前半の英国である. のちに小さくて可愛いことはいいことだというムーヴメントを世界に向けて発信することになる東洋の島国はまだ鎖国している.

というわけで映画はまあ及第点である. 芝居はもっと面白かった. ただし理系の研究室という空間をまったく体験してないひとには, どこが面白いのかいまいちわからないかもしれない. それでも, そういうひとでも笑えるところは随所に用意されていた.
関連情報URL : http://victoria.gaga.ne.jp/
Posted at 2010/01/12 23:17:36 | コメント(0) | トラックバック(0) | 映画 | 日記
2009年12月03日 イイね!

BRAVIA Phone U1

BRAVIA Phone U1秋ごろから BRAVIA ケータイというものを発売されると聞いて, ちょっと興味を持っていました. 要するに Aquos ケータイとか WOOO ケータイとかの Sony Ericsson 版なのだけれど, ブルーレイディスクレコーダーと連動して大容量の動画を持ち歩けるという噂だったので, 好きな映画の好きなシーンだとか, 好きなミュージシャンの PV だとかを持ち歩けるなと期待したわけですよ. これまでだって動画の扱える携帯電話はあったのだけれど, 大容量の動画を少ない品質ロスで持ち歩けるとしたら, 映画好きには魅力的です. で, それがいよいよ発売となったわけですが...

正式発表は11月27日でしたが, それより前にサンプル用のダミーが店頭に姿を見せ始めていました. 2週間くらい前にそれを見て, あまりの分厚さ, ゴツさに萎えました. 2年半前に買った W51S より厚くて重いんだもの. いやもう百年の恋も一気に冷め果てたって感じ.
Posted at 2009/12/03 01:57:53 | コメント(0) | トラックバック(0) | 映画 | ニュース
2009年06月22日 イイね!

テスト そしてピンク

2015/12/18閉鎖される鉄道模型のサイト 'Train^2' から移植した記事です.
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昨日は仏検を受けました.
DAPF 実用フランス語技能検定試験ですよ念のため.
読解問題16問(配点32点)全問正解.
それ以外が壊滅状態で1次試験敗退ほぼ確定.
どんだけ偏った語学力なんだよ!

午後は都内で買い物と映画. 渋谷のシネマヴェーラで開催中の「神代辰巳レトロスペクティブ」から2本を観ました. ここ(Train^2)は10代の皆さんも多いブログホストなので, 70年代ピンク映画の内容を詳しく書くことはしません. 大きくなったら自分で観てね. 観ると, ただエロいだけの存在ではないことがわかります.

天気の悪い日が続いて, コブタたちの再塗装は目途が立たず.
Posted at 2015/12/14 00:26:33 | コメント(0) | トラックバック(0) | 映画 | ビジネス/学習

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何シテル?   09/18 01:59
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