今回は、地元の戦争史跡のリポートです

福岡には筑前福岡藩52万石の黒田家の居城・福岡城がありまして
その城跡は『舞鶴公園』として隣接する『大濠公園』とともに市民や観光客に親しまれております。

最近、かつて福岡高等裁判所や地方裁判所があった跡地が整備され
駐車場やテニスコートが出来開放されてます。
また、その場所のそばにある上之橋御門跡側からもこのエリアを通ることができます(150年ぶりに開通)

かつて加藤清正がその石垣の規模に難攻不落だろうと感じた、黒田長政の居城です

そんな立派な石垣のある福岡城

かつてここに裁判所があったことは地元の人間くらいしか知らないかもしれませんが
実は戦時中、ここには軍の施設がありました
福岡城の大部分は明治維新後、国内の多くの城跡と同様に陸軍の連隊などが駐屯する場所になっていたのですが

ここには大戦末期、西部軍司令部があり
地下には防空作戦室がありました
その遺構のコンクリート構築物が裁判所時代もありずっと気になっていたのですが
今回それを確認しにいくことにしました

国土地理院の空中写真閲覧サービスから引用させてもらった昭和23年当時の航空写真です

赤く示すところがコンクリートの防壁がある場所です
で、今回確認したのが

テニスコートの横にちゃんと残っておりました

それもちゃんと福岡市が看板を設置して
『西部軍司令部防空作戦室残壁』と案内してありました
てっきり裁判所を解体してここを整備する際に、無残にも撤去されたんじゃないかな?なんて勝手に思い込んでいたので

ちゃんと残してもらっていたことに感謝

なにも知らないままここを素通りするのはもったいないですね

裏におりていくと

こちら側からもしっかりとその姿をみることが出来ます
このように動画でも撮ってます。
どうぞ一度お立ち寄りくださいね。
Posted at 2023/12/01 05:34:56 | |
トラックバック(0) |
戦争史跡 | 旅行/地域