トー、キャンバー、光軸調整

無限サスペンションを装備した後、トーアウトになっているはずなので、サイドスリップテスターで調整します。

【前輪トーアウト調整】

車高を落とすことで、前輪はトーアウトになります。これを改善すべく、スパナを使い、タイロットという部分を緩めたり、縮めたりしながら微調整を行い、結果トーアウトの状態をトー「０」に近づけました。機械を使ったアライメント調整ではないため１００％のトー「０」にはなりませんが、ホンダカーズの工場長（一級整備士かつＨＭＳＧ）やサービスの方いわく、無限サスペンションで１．５センチ～２センチ車高が下がる程度なら、上記の方法をしながら、サイドスリップテスターと試走でハンドリングの感覚をみれば、十分とのこと。アライメントまでは、とるに越したことはありませんが新品タイヤでもない限り、現時点では必要性は薄いと判断しました。

で、実際に無限サスペンション装備後にサイドスリップテスターで測定すると6.2、6.3㎜/ﾒｰﾄﾙ、トータルトーがアウト！

調整して、１発でトータルトーを0.5㎜/ﾒｰﾄﾙ、トーイン。若干トーインが良いとのことで、この値で走りたいと思います！

【前輪ネガティブキャンバー調整】

車高を落とすことで、前輪はネガティブキャンバーになります。基本ステップワゴンＲＰはキャンバー角の調整はできないそうです。しかし、「裏ワザ」としてレンチを使いサスペンションとナックルの取り付け部分の穴、つまりボルトとナットの穴の隙間（遊び分）をミリ単位で微調整することで、少しだけタイヤを立たせ、ネガティブキャンバーの改善を図ることが可能です。結果、タイヤの内減りという偏摩耗を削減することができます。ただし、工場長いわく完全にキャンバー角「０」には調整できないため、ほんの少しは偏摩耗が発生するかもしれないとのことでした。

写真のように、上２本のボルトを留める部分が手前、後ろ側にガタガタと前後に揺れます。これを２㎜～４㎜くらいかな一番奥まで倒した状態でボルトを締めると、少しですがネガティブキャンバー状態を改善できました。

これで、タイヤが立ち、偏摩耗抑制に繋がります！

【ヘッドライトの初期位置学習】

車高を落とすことで、ヘッドライトの光軸のずれが生じます。そこで車検のラインで使う「ヘッドライトテスター」を用いて、ヘッドライトの裏にある「アジャスター」という部品をドライバーを使って、ヘッドライトの上下左右の光軸調整を行いました。結果、工場長は「無限サスペンションは品質が良いため、あまり調整が必要ないと考えるが、基本サスペンションを変えることで車体の傾きが変わるため、光軸の安全確保が期待できる」とのことでした。特に「オートレベリングヘッドライト」が誤作動しない調整は大切だと力説されていました。

で、実際に計測すると、２㎝しか下がってないのにオートレベリングヘッドライトが誤作動するくらいずれていたため、調整してもらいました。