どこにでもありそうな町並みだが、島根県と聞けば少なからず情緒が湧く。
この写真を撮る瞬間、背後からおばちゃんに声をかけられた。
「なんですかいねぇ〜」
不審者に見えて当然である。
町並みに魅せられて写真を撮らせてもらっていることを伝え、この画像を見せると、
「あ〜そげかねぇ〜」
いくら私でも、「そげです」とは言えなかった。笑
笑みを浮かべたおばちゃんにホッとし、「この趣がある家屋と、その先にある床屋の💈を一緒に写真に収めるのがいいんです〜」と告げると、おばちゃんは怪訝そうな顔をしていた。
ここは、JR安来駅近くの港町。
近くに親戚が居るので立ち寄りました。
とても仲の良かった島根の従兄弟が亡くなって2年になる。今夏にはあまり仲の良くなかった従兄弟も亡くなった。
今年も母親の故郷である島根へ墓参り。
といっても、母親の実家はこんな海端ではなく、このあと山奥へと入っていくこととなる🚙
次に向かったのは、足立美術館に程近い場所で、母親の友達(91才w)が居る。
わたしは、母親が長居する間、車で近くを散策した。
中国地蔵尊第二十四番札所
岩舟山印珠寺(ガンシュウザンインジュジ)
元の場所近くまで戻ってくると、目の前に「山陰の名峰 大山」が現れたので、車から降りた。
見る方向によって全く違う山に見える大山。
こんな大山もあります。
だいぶ山奥に入ってきました。
広瀬町布部(ふべ)というところに加納美術館という美術館があります。
秋の人形展にはあまり興味を感じなかったので、入館はしませんでした。
この美術館は、平和を願い続けた加納莞蕾(かんらい・本名は辰夫)氏の思いを伝える展示で知られる、知る人ぞ知る美術館なんです。
「目には目を」ということでは決して達成し得ないということが書いてあります。
さらにさらに山奥へと進んで奥出雲へ🚙
母親の実家に寄る前に、奥出雲にある亀嵩温泉 玉峰山荘に宿泊しました。
ここでゆっくりするのが楽しいようで、近年は定宿となっています。
奥出雲の夕暮れ
貸し切りの大浴場と露天風呂
翌朝
墓参りも大事だが、頭の中は木次線(きすきせん)というJR西日本のローカル線で頭がいっぱいだった(笑)
先ずは母親の実家に寄るが、墓参りを済ませるとすぐさま、蕎麦を食べに出掛けた。
20分足らずて木次線の亀嵩駅に到着。
駅舎内にそば屋さんがあります。
その亀嵩駅とはコチラ。
松本清張の代表作「砂の器」のロケ地となった駅です。
本来、観光化された駅舎内は好まないのですが、ここは特別かな。
それでは、駅舎内の「扇屋そば」で蕎麦を賞味したいと思います。
実は、これまでスケジュールが合わず、今回が初めての訪問になります。
亀嵩駅は昭和9年開業。
写真には写っていませんが、そば屋の店主である杠哲也さんは、30年ほど前に父から店を引き継ぎ、駅長さんもしておられます。
店内の壁という壁は、有名人のサインで敷き詰められていました。
社長、あなたも来てたのね。
知らなかったのですが、「砂の器2019年版」の主役だったみたいですね。
割子そば3枚とおはぎを注文した。
おはぎと蕎麦、私にとっては嬉しい組み合わせなのですが、周りの客はジロジロ見ていた。
しばらくするとおはぎが2パック売れた。
食べたいように食べるのが一番ですね😌
蕎麦もおつゆも、予想より遥かに美味かったので大満足でした。
食べ終わって店の外に出ると、駅舎内は人で溢れていた。
これはヤバいと、私はそそくさとホームへ移動して写真を撮る。
タイミングよく誰も居なかった。
あと50分で1両編成のワンマンカーがやって来る。
乗りたいけど、乗れない。
なぜなら、折り返しの待ち時間は、どの駅で降りても3時間以上が当たり前だからだ。
予約しておけば、一駅乗ってタクシーで戻るという方法もあるのだが、今回はパス。
島根と広島をつなぐ三江線は2018年に廃線となった。
同じく島根と広島をつなぐ木次線はなんとか残ってほしい。
じゃあ乗れよ!…
俺よ!痛いところを突くじゃないか!
こういうセリフを書くとどうしても関東弁になるね〜関西弁ではダメw
そんなこんなで、ドライブの最終目的地である「道の駅 奥出雲おろちループ」に到着🚙
とても賑わいを見せていたのには少し驚いた。
上空から見た写真がありました。
日本最大規模の二重ループ方式道路。二重にとぐろを巻いた日本神話のヤマタノオロチをイメージして建設されたとのこと。
中でも目を引く三井野大橋の赤色は、たたら製鉄の炎やヤマタノオロチが噴く炎をイメージしている。
売店の裏口から外に出ると、「奥出雲 鉄の彫刻美術館」につながる橋があった。
『広島と島根を繋ぐ国道314号線沿いには「道の駅 奥出雲おろちループ」や「奥出雲 鉄の彫刻美術館」があり、ドライブの休憩やお土産購入に立ち寄る観光客も多く、「人と車の調和のとれた道づくり」をテーマにした人間道路会議賞の最優秀賞も受賞している』
と記されていた。
ところでこのお方、見た瞬間お声を掛けようかと迷うくらい、みん友さんであるジムニーのおやっさんに似ていたww
この人ぐらいの体型ならベストなのですが、近い将来、さらばスレンダーとなるでしょう。フフッw
売店を物色。
とても欲しかったが、作りが小さい。
Lサイズがあれば買っていましたが、そもそも作っておらず🫤
「ドンドンドン」
外から大きな太鼓の音が聞こえてきた。
それを見物する人、買い物や食事をする人、奥出雲おろち号を見ようと場所を確保する人、道の駅全体が活況を見せていた。
それから待つこと約40分、
奥出雲おろち号が姿を現しました😃
今秋をもって木次線トロッコ列車「奥出雲おろち号」は引退します。
列車から手を振る乗客に呼応をうながすアナウンスが流れる。
私にはその姿が見えなかったが、手を振る多くの人に合わせて手を振った(´▽`)/
ラストランは11月23日。
最後の勇姿を見れて良かった。
26年間ありがとう!
従兄弟の墓参りよりおろち号を優先した。
今から行くよ。
俺も撮ろうw
先頭しか空いてない、すみません。
帰り道、従兄弟の家に寄って墓参りをした。
「遅くなったけど、許してください🙏」
・・・・
将来母親が旅立っていったらここに来ることもなくなるかもしれない。
私はそんなことを考えながら暫くこの景色を眺めていました。
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Posted at
2023/11/02 09:41:28