私は、歯医者が嫌いだ。
というブログを随分前に書いた。
前のハンドルネームで書いたのでもう見る事は出来ないが、私の本音を記した。
要約すると、
・私は歯医者が嫌いだ
・臭い口の中を弄られる事は、金〇袋の裏を見られるよりも恥ずかしい
・その恥ずかしい部分を、歯科助手の女性が一生懸命に歯石除去をしてくれる姿に心を打たれた
・まるでワニとワニチドリの主従関係が堪らない
とまあ、こんな所だ。
治療を数か月続けた結果、患部の治療は無事に終わった。
今日は、経過観察と言う事で、久しぶりに歯医者に行って来た。
受付を済ませて待合室で待っていると、歯科助手の女性に名前を呼ばれた。
この歯医者は、呼びに来た女性が治療の補助を行う事が多い。
今日私の名前を呼んだのは今時珍しい大和撫子タイプの女性だが、私にとっては「外れ」だ。
私が大嫌いな歯医者で暴れずにじっと大人しく治療を受けていられるのは、たまにアクシデントが起きるからだ。
頭頂部に、女性の胸が当たってしまう事がある。
これは、あくまでもアクシデントだ。
私が頭を動かして触る事は無い。
あくまでもアクシデントだ。
この大和撫子タイプの歯科助手の女性は、残念な事に胸が少々小さめなのだ。
よって、アクシデントが起こってしまう可能性が下がってしまう。
なので、私が暴れ出す可能性が高くなってしまう。
よって、外れなのだ。
「少々お待ち下さい」と言われ治療用の椅子に座って待っていると、後ろから「お待たせしました」と先程とは違う女性の声がした。
珍しく、呼びに来た方とは違う歯科助手の女性が診察してくれる様だ。
声の感じは、可愛らしい。
が、眼鏡を外してしまっている上に女性が背後にいる為、容姿は確認出来ない。
いや、確認などする必要は無い。
私は、歯の治療に来ているのだ。
容姿は関係無い。
きちんと治療をしてくれるかどうかが全てだ。
治療した箇所の経過は問題なく、下の歯の歯石を取りましょうと言う事になった。
歯石の除去だ。
私の恥ずかしい部分を一生懸命に掃除をしてくれる、あの歯石除去だ。
ワニとワニチドリの如き主従関係を楽しめる、あの歯石除去だ。
ウキウキなどしていない。
それは、一生懸命に私の恥ずかしい部分を掃除して下さる女性に対して失礼な行為だ。
なので、ウキウキなどしていないふりをする。
歯石除去が始まる。
・・・おかしい。
・・・おかしいのだ。
私の頭に女性の胸が当たる頻度が多過ぎる。
一生懸命に掃除をしていると意図せずに当たってしまうのは解るが、あまりにも多過ぎる。
顔にタオルを乗せられているので様子は全く解らないが、今日は当たってしまう頻度が不自然な程多い。
要らぬ下心が頭を擡げぬよう細心の注意を払いながら、治療を受ける。
・・・楽しい。
・・・非常に楽しい。
「ここはパラダイスか」と思うような時間は長い様で短く、満喫する前に治療は終わってしまった。
歯石除去が終わり、歯磨き指導と言う事で鏡を持たされた。
私の歯石除去をして下さった歯科助手がどんな方なのか鏡で確認しようとするが、角度が悪い。
不自然過ぎる。
結局どんな方なのか確認出来ずに、治療が終わってしまった。
が、ラストチャンスに賭けてみる。
治療用の椅子を立った時に、振り返って挨拶をするのだ。
普段は「お世話様」とだけ声を掛けて前方の扉から出るのだが、今日は振り返って挨拶をしてみる。
自然と、どの様な方が治療してくれたか確認出来る筈だ。
椅子から立ち上がり、前方の扉へ歩みを進めながら自然と振り返る。
・・・!?
・・・・・・!!??
・・・デカい。
デカ過ぎる。
百歩譲っても、
ウキウキしていた気分は、一瞬で吹き飛んだ。
会計を済ませて靴を履いて歯医者を後にした。
「・・・金返せバカヤロー」と、思わず呟いた。
Posted at 2018/10/29 21:33:29 | |
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