ネットで記事を見ていたらアルミテープチューンをやりたくなって、ガソリンを無駄に炊いて燃費実験をしてみました。
燃費を安くするとか言う目的ではなく、完全にただ燃費というスコアがほしいだけになっています。
結論から言うと・・・
「フィーリングはかなり変わるが、燃費への影響は意外と小さい」
です。
感覚ではタイヤの転がり抵抗が一番大きな抵抗になっていて、他の部分をいじってもさほど影響がないのではないかと考えています。
近所の高速道路を往復する約24.7kmの走行で測定しています。
温度は約20度でJC08の測定条件と同じで理想的な条件です。
最初の走行もアイドリングで水温をあげてから、エンジンをリスタートして走行しています。なので、冷間での測定はありません。
タイヤの設定は、
フロント:KENDA KR23A 205/55R16 冷間280kPa
リア:MICHELIN PILOT SPORT4 215/45R17 冷間300kPa
です。
いきなり結果です。
■1,ノーマル状態
19.9km/L
巡航速度は70-90km程度。
■2,タイヤフェンダー・ストレーキにアルミテープ
19.6km/L
巡航速度が80-100km程度だったため、悪化。
■3,タイヤホイールにアルミテープ
19.9km/L
2と同じような走行条件で、わずかによくなった。
■4、トランクにボルテックスジェネレータ
20.3km/L
2,3,と同じような走行条件。
燃費だけみるとアルミテープの効果はあまりありません。
ただ、連続で高速道路を走っているため、タイヤに熱が入ってどんどんグリップが増しています。(安いタイヤだけどそういう特性が顕著です)
ハンドリングでどんどん重くなっていくのでほぼ間違いありません。
なので、後ろになるほど条件が悪くなっているので、4の設定で最初に走っていればもっといい結果がでたかもしれません。
ということで、詳細を行きます~。
■1、ノーマル状態
すでにアルミテープとかが中途半端に貼ってあったので剥がしてから走りました。
極めて普通で特に違和感のない乗り心地でした。
変なところに中途半端に張ってあったアルミテープは仕事してなかったみたいです。
で、この状態で19.9km/l出ちゃってるのですでにかなり限界値でてます(笑)
JC08で17.4km/Lな車なので、極めていい値。
高速道路の巡航速度は70-90kmで、瞬間的に100kmでした。
一車線なので一定速度でとろとろ走ると言うことができないので、毎回かなり速度が変わってしまいます。
あと、長野県の高速道路は「高速道路とは思えない起伏」と言われているらしく、実際かなりアップダウンあります。
なので、高速道路の測定と言いつつ、まったく平坦路ではありません。
一度本当の平坦路で測定してみたい・・・。
■2,タイヤフェンダー・ストレーキにアルミテープ
フロントストレーキ
フロントタイヤフェンダー
タイヤに近い前後に配置(見えにくいけど)
リアストレーキ
リアフェンダー
後ろ側だけに貼り付け

アルミテープはとげとげに加工する人が多いですが、なんか普通の長方形でいいみたいです。
要は「角」があればそこから放電するらしいです。(トヨタの特許に書いてある)
特許の中の説明ではなんと丸型のアルミテープでもいい?みたいなことが書いてあります。
要は丸っこい金属の塊だとどこにも角がないので放電しにくいですが、テープ形状ならふちが必ず角になってどこから放電するということでしょう。
(静電気試験の経験と一致します)
で、巡航速度が上がって燃費が悪化(19.9→19.6)してしまいましたが、フィーリングがよくなりました。
ハンドリングがなめらかというか、へんなひっかかりがないというか。
なので、これはこのまま採用したいと思います。
それからやたらリアがふにゃふにゃ動くようになって、「これも静電気除去のせい?」と思ったのですが、走っているうちにフロントの空気圧が上がったせいの可能性があります。
ためしにリアのフェンダー無いのアルミテープを外したのですが、とくに変化ありませんでした。
■3,タイヤホイールにアルミテープ
2の状態で走行後にフェンダーとかを触っていたのですが、アルミテープの効果かまたは元々なのか、フェンダーは別に静電気を帯びている感じがありませんでした。
ところが、タイヤはめちゃくちゃ帯電していて、手を近づけると気持ち悪いほどもやっとします。
ということで、ホイールにアルミテープを貼ってみました。
ホイール(フロント)
わかりにくいけど4枚貼っています。

ホイール(リア)
こちらも4枚貼っています。

さて、これでまた走ってみました。
走行後にタイヤに手を近づけてみると、ぜんぜんモヤモヤしません。
すごい!
ホイールに貼っただけなのでタイヤに影響しないかも・・・と思いましたが、きちんとタイヤの静電気を放電してくれたようです。
そして燃費が19.9km/Lに回復しました。
タイヤが相当暖まってグリップが増えているので、実質的には燃費がよくなっている傾向です。
■4、トランクにボルテックスジェネレータ
さらにアルミテープチューンを試したかったのですが、疲れてきて「もういいや」と最終奥義のボルテックスジェネレータをはっつけました。
これは過去に効果があることを確認済みです。
(でもまともな測定はしてないかも)
置いているのはただのスポンジです。
これの難しいところは、「端から10cm離して横一列に置け」といわれても、トランクが直線じゃないことです。
トランクの形に合わせると横一列じゃなくなるし、横一列に置くと10cmの距離を保てない。
とりあえず今回は、横一列に置いてみました。
結果は20.3km/Lです。
もっと伸びると思ったけど、こんなもんでした。
効果があることは間違いないですが、走っていてもそれほどの差を感じませんでした。
昔、ナノエナジー3というエコタイヤを履いていたときは如実に差を感じたのですが、現状ではタイヤの走行抵抗が大きくて空力を改善しても影響が少ないようです。
とはいえ、ボルテックスジェネレータの悪影響も出てしまいました。
なんかリアがひょこひょこします。
どうもリアで乱流を起こすと走りが安定しないようです。
真ん中をなくしてサイドだけにしてみるとか、ちょっと調整が必要なようです。
とまぁ、こんな結果になりました。
アルミテープはフィーリングに影響するし、タイヤの静電気は確実に減らす効果があることがわかりました。
しかし、自分の車では燃費への影響はわずかでした。
1km/lとか伸びれば楽しかったんですが。
ボルテックスジェネレータもリアの安定性を損なうものの、確実に燃費がよくなります。
ですが、それもアルミよりは効果あるとは言え、わずかでした。
やっぱりタイヤの走行抵抗が大きいのは間違いありません。
なのでまたエコタイヤにすればまた燃費が伸びることでしょう。
しかし、結構峠を越える移動が多いため、エコタイヤは怖くて使えません。
前回のナノエナジー3で本気でいやになった。乗り心地も悪いし。
エコタイヤでないにしろ、普通のタイヤにすればちょっとよくなるかもしれません。
いまの前輪はM+Sの簡易オールシーズンなので、横溝が多くて燃費にいいタイヤとは言えないので・・・。
ということで、現状これが限界なようです。
オイル粘度も5w-20と柔らかいのでこれ以上柔らかくしても影響は少ないと思うし・・・。
(オイル銘柄でワンチャン?)
あとは今回のチューニングが普段の走行でどれだけ影響があるか、ですね。
峠を越える燃費が17→18とかなれば最高・・・。