
車はとても大好きですが、車を買う前から趣味にしていたものがあります。
それはママチャリの整備です。
街の自転車屋さんで修理を頼む度に変な整備をされ、自分で工具を買って簡単な修理をしていくうちに、いつの間にかママチャリの大半の整備は自分でできるようになってしまいました。
今回整備するのは、およそ7年選手のママチャリ。12000円ほどで買ってから、今に至るまで、結構いろんなところを整備しています。見た目はボロいですが、意外と動きます。
今回の故障部分は、BB周りの異音です。確かにペダルを揺すってみると「ガコガコ」という音がします。
今回は、劣化したカップアンドコーンBBを、シマノのカセットBBに交換してみようと思います。
早速分解開始です。
まずは「コッタレス抜き」という特殊工具を使って、クランクを取り外します。白いキャップを取り、中に取り付けてあるネジを外します。
向かって右側クランクは、反時計回りに、左側は時計回りに外します。
モンキーレンチを使って、中のナットを外します。12mmのソケットレンチでも取り外せます。
ナットが外せたら、ネジが切られている部分を出来る限りねじ込み、画面右のシャフト部分を押し込みます。すると、クランクがゴトッと落ちます。
左右とも外しました。チェーン側は、チェーンガードを取り外しておく必要があります。
ここでまた特殊工具です。S字フックレンチを使って、ロックリングを外します。
右側
左側
さて、ここからが問題ですが……左側ワンを外したいのですが、めちゃくちゃ固くて外れません。
16mmハブスパナにハンマーを叩き込んでもダメですし、モンキーで回そうとしてもダメでした。
そこで最終兵器を購入しました。
これです。「ホーザン ボトムブラケットツールC207」という商品です。4318円しましたが、こいつがすごい威力を発揮しました。

BBのネジ部分に、付属のネジを取り付け、ツールが落ちないようにします。
ラスペネも忘れずに吹き付けます。
今回のために32mmメガネを買いました。3400円もしました。これで左側にグイッとやれば、ちゃんと緩みました!さすが専用工具!
さあ、外れましたよ
取り外した直後の状態です。まったくグリスがありません……しかも、右側のリテーナーから、剛球が外れてしまっています。これはガタガタする訳ですね……
反対側も同じように外します。その際、わざとシャフトを入れ、反対側を仮固定しておくことで、付属のネジが落ちないようになります。
はい、完全外れました。中が錆びていたので、CRC556と歯ブラシを使って、中を磨きました。中のねじ山の一部がなくなっていましたが、まあなんとかなるでしょう。
今回買った、カセットBBです。「シマノ BB-UN55」の軸長127mmという商品です。
ねじ穴の長さは考慮に入れないとすると、カセットBBの方が多少シャフト長が長いですね。
自転車本体のBB穴と、BB本体にグリスを塗りたくります。BB本体にも取り付ける位置は書いてありますが、この向きで自転車に取り付けます。
ママチャリの場合、チェーンカバーも同時に取り付ける必要があります。チェーンカバー台座を挟み込んだ状態で、BBを取り付けます。
カセットBBの取り付け取り外しにも、これまた特殊工具が必要になります。
「カードリッジBB工具」と検索すると色々出てきます。
反対側も取り付けますが……ちょっと斜めって付いてしまいました。入れ直すかなんとかしないといけませんね。
最後に、クランクを取り付けて、12mmスパナでネジをしめれば完成です。
クランクを取り付ける時には、コッタレス抜きは必要ありません。
ママチャリは、BBを取り外すだけでも沢山のツールが必要で大変でしたが、久しぶりに工具を取り出せて楽しかったです。
ただし、このBBを交換するために、新しいママチャリが買えるほどの投資をしてしまいました……
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2020/09/06 19:56:32