
ポルシェの初EV、タイカンがデビューしました。
現時点で最高性能を有したEVかと思います。
そこで、ハイパワーを支える電池システムについて、無謀にも!我がPHVと仕様比較してみたいと思います。
容量:
96kWhです。PHVは8.8kWhなので、約11倍です。
セルはLG製のようです。100kWh程度を積むのは今後のプレミアムEVの標準でしょうか。
定格電圧:
723Vです。PHVは352Vですので、約2倍です。
この800V系電池システムは、ケーブルの直径を細くし、軽量化しながら大電力を扱えるようにするとともに、将来の500kWでの超急速充電にも耐えうるH/Wとする目的があるようです。すごい!
最大出力:
620kWです。PHVは非公開ながら、実測では出力制限は68.4kWですので、約9倍です。まぁ、比べるべくもありません。
電池質量:
620kgです。PHVは120kgなので、約5.2倍です。
PHVの電池比で容量・出力は約10倍、一方質量は約5倍なので、パワーウエイトレシオはPHVの電池の2倍です。さすがポルシェ!
冷却方式:
循環液冷式です。あらかじめナビで急速充電する場所を指定しておくと、到着までに電池のパフォーマンスが最大化するように電池温度を30℃に制御する機能を有します。冷却だけではなく加温もできるシステムです。電池の温度vs SOCにおける最大充電電力のマップがありました。こういうデータに基づいて、最大性能が出るように制御されるようです。
PHVは空冷式(ほぼファンは回らんですが)+加温ヒータ(普通充電時)ですね。PHVにはこれで必要十分です。
車載充電器出力:
9.6kWです。0→100%充電に11時間。
PHVは3.3kWですので、約3倍です。11時間で満充電にできれば実用上問題ないでしょう。しかし自宅で連続9.6kW引っ張るには、自宅の電源系統をだいぶ改良要です。ポルシェのパフォーマンスを最大化するには、自宅のspecも強化必須。
急速充電:
地上設備側によりますが最大270kWで充電可。SOC5%→80%が22.5分。(電池温度30℃制御を生かしている場合)
ただ、電池が氷点下なら45分とのこと。電池が低温に弱いのは同じですね。。
一度は乗ってみたいです!
出典:
https://arstechnica.com/cars/2019/09/everything-you-wanted-to-know-about-porsches-new-electric-car/
https://www.caradvice.com.au/789624/porsche-taycan-battery/
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Posted at
2019/09/15 10:46:11