
先月、県内に2台しかないMX-30 EVが近所のディーラーにあったので、見に行きました。
まずはエンジンルーム。あちこちに情報がでているので知ってはいたが、実際に見るとほんとにスカスカ。セールス氏によれば、右半分には、今後出るレンジエクステンダー車のエンジンが収まるらしい。
試乗です。街乗りですが、プリウスPHVと比較しながら印象をまとめます。
アクセルは軽い感じ。ちょっと足を乗せるとクルマがぐっと前にでた。
アクセル早開きセッティングのエンジン車に似た感じに思えた。走り出しだけ非線形な感じで、プリウスPHVよりも小さなペダルストロークでポンとトルクがでる。ちょっと慣れればスムーズに発進可能になる。
発進~低速走行時は、路面から伝わるゴロゴロ感がやや大きい感じ。プリウスPHVより大きめ。タイヤ銘柄や空気圧の関係とかもあるとおもうが・・。
ただ、静粛性の全体的な印象は、プリウスPHVよりやや静かかなという感じ。
マンホール乗り越えなど凸凹の通過時の車体のフラット感はプリウスPHVの方が上。
MX-30 EVでは車高が高いからか、プリウスPHVよりも揺すられる感じであった。
衝撃の角の取れ方もちょっと堅さが残る感じであり、乗り心地はプリウスPHVの方が好印象。
アクセルを深く素早く踏み込み。中間加速。
リーフほどのダイレクト感はないが、適度な遅延を伴ってトルクはリニアに出る。
プリウスPHVよりやや遅延は小さい感じ。マツダはエンジン車の曖昧な感じをあえて残したというが、確かに走行中にアクセルをぽんぽんオンオフさせたときの急峻な操作には出力トルクはあまり応答しないなど遅延処理はなされてはいるが、アクセル踏み込みに対するトルクの出方には十分にEV感がある。
なお、加減速時には人工音が車内に鳴る。通常のEVのモータ音よりもやや低い音色の電車の加速時ような音に排気音が混ざったような音。この人工音は任意にオフにできないらしく、常に鳴っている。車速に応じた周波数、アクセル踏み込み量?モータトルク?に比例した大きさの音に調整されていて、違和感はそれほど感じなかったが、個人的には必然的に発生する音を聞く方がよく、こういう演出は不要かな。
ブレーキのフィーリングは自然で、停止間際も微速調整時も違和感なし。プリウスPHVより良く出来ている。
パワーメータの回生側のゲージには、回生制限のレベルが表示される。試乗時は満充電近くで気温が低かったこともあり、最大回生パワーの半分くらいの回生制限が掛かった状態であった。
走行可能距離は、満充電→SOC20%くらいの運用で考えると、冬だと空調ありで150km行くかどうかのレベルと推測。やはりもうちょっと電池容量が欲しい。
セールス氏によれば、ディーラーには普通充電設備のみあり、急速充電設備を設けるつもりはないらしい。エンジンルームの感じを見てもレンジエクステンダー搭載車が本命なのかも。
後席の足元の床面は結構高めで、座ると膝がかなり持ち上がる。
床下に電池が配置されるEVは、その分床面が高くなりがちで、後席は座面高さ不足で足先が前席下に入らない窮屈な設計になっているものも多いが、これはもうちょっと改善してほしいと思いました。
マツダがこだわる人馬一体感を織り込んだ e-GVCなる車両運動制御を備えているようなのですが、街乗り試乗では普通のEVとの違いがわかりませんでした。
一日乗れる1dayモニター試乗があるそうなので、それであちこち乗り回さないとわからんかもしれません。
Posted at 2021/03/28 17:51:45 | |
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