
昨年11月、エンジンルームにネコが侵入、アンダーカバーの吸音材をめちゃくちゃに荒らされました。その後トゲトゲを設置するも効果なしで、対策の練り直しとなりました。
ホームセンターに超音波を出すネコよけや、ネコのいやがるにおいで対策をするものなどが売っていますが、これらを気にしないネコもいるほか、最初は気にするネコも危険でないと判断すると慣れて無視するようです。なんとかならんかといろいろ調べると、ネコは水をいやがるらしく、これはどんなネコにも共通のようです。体毛が水を弾かず、濡れて体温が下がってしまうのをいやがるようです。人間でも同じですね。
そこで、この習性を応用することとしました。
目標は、ネコのエンジンルームへの進入経路である前輪裏側の開口部近傍に、ネコが接近したら散水する装置を作ることです。
散水すると言っても、水道を引っ張ってくる訳にもいかないので、小さなタンクに水をためておき、なるべく少量を勢いよく散水するようなイメージで考えました。
設置を容易にするため電源は電池とし、散水は円盤を高速回転させて遠心力で散水する方式としました。ネコの検出は赤外線検知で。ラフに設計し、とりあえず作ってみることに。
試行錯誤で作っては壊しで完成までが大変だったのですが、結果だけまとめておくことにします。
まずは塩ビ板を切り貼りし、装置の外枠を作成します。防水が必要なためシールは厳重に。
このあと、塗装しました。
次に、電池、散水円盤駆動モータ、モータ駆動用リレー等を内蔵します。
ネコを検出には焦電センサを使用。焦電センサと感度調整回路、出力回路等がモジュール化されたものがあったので、ポチりました。
こちらは小型のタッパーに収納です。
完成形がこちらです。
ペットボルト製の貯水タンク(2L)にDC5V駆動中華ポンプを内蔵。ホースで散水装置へ送水します。
散水装置では散水円盤を高速回転させ、その上に適量の水を滴下することで周囲に高速散水します。
散水動作を一時カットできるようモータへの通電をカットするスイッチを設けました。焦電センサは待機電流数十μAと小さいので常時通電です。
散水円盤部の拡大。円盤の形状は試行錯誤の末、こうなりましたが10種類くらい作って風呂で実験を繰り返しました。。上のタンクから円盤の適切な位置に適量の水を落とします。この位置も量もいろいろ実験をして最適化を図りました。これで周囲に高速散水します。散水というより、周囲1mくらいが強力な霧吹きで噴霧したような感じになります。回転駆動音とともに水が飛んできますので、ねこもびっくりしてくれると思います。でも水量はさほどないため、ネコもびしょびしょにはならず、風邪はひかんでしょう。
駐車場に仮設置して、位置関係を確認です。前輪の裏をめがけて重点的に散水可能に調整しました。
全体状況です。焦電センサの位置もいろいろ試行錯誤の末、この場所に。入出庫時に踏みつけないように、タイヤの軌跡も確認して位置調整。
センサ検出範囲内にネコが入ると、散水動作します。検出範囲から出ると、数秒後に散水停止。
散水範囲もなんとか目的を達成できました。(実は初号機は散水飛距離が不足で、電源電圧を上げ、モータも強力なものに変更しました。)
というわけで、現在運用中です。
Posted at 2019/03/03 22:07:44 | |
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