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2019年03月30日 イイね!

駆動用電池内部抵抗と外気温との関係

駆動用電池内部抵抗と外気温との関係駆動用電池の直流内部抵抗のデータがある程度そろいましたのでプロットしてみました。

<測定方法>

内部抵抗は以下の要領で算出。

・測定はOBD2モニタの数値を読み取り。
・測定時の電池SOCは40%~50%の範囲内とする。
・一晩車両を放置し朝一初起動時に素早く計測(電池温度=外気温とするため)
・システムオンし、電池電流0~1A程度での電池電圧V1を記録。
・アクセルを踏み、走行。速やかに電池電流I(100A程度を目標)のときの電池電圧V2を記録。
・直流抵抗Rdc=(V1-V2)/I で算出。

<測定結果>

3月は寒暖差が激しく、おかげで2℃~15℃の範囲でのデータがとれました。

青のデータが朝一初起動時のデータです。一晩放置しているので電池温度はほぼ外気温と考えられます。
この温度範囲では、内部抵抗はほぼ外気温に比例していることがわかりました。
15℃時の0.131Ωとくらべ、2℃時の0.223Ωは1.7倍にもなっていました。
電池での内部損失は、抵抗値に比例しますので、2℃時は15℃時の1.7倍ということですね。これに暖房負荷も加わるので、寒いほどEV航続距離が低下するわけです。

赤のデータは、30分ほど走行したあとのデータです。
データ数は少ないですが、同じ外気温でも、走行後は内部抵抗は下がっていることがわかります。内部損失により電池が暖たまってくるのでしょう。

<考察>

外気温が高くなるほど、朝一初起動時の内部抵抗(青カーブ)と、30分走行後の内部抵抗(赤カーブ)の値は近くなってきています。暖かいほど電池のパフォーマンスが安定してくるのだと思います。
グラフ的には、外気温16℃近傍で数値が一致します。これ以上の気温だと、初起動時から電池パフォーマンスが出ているものと思います。

外気温7℃時の30分走行後の内部抵抗は0.142Ωですが、朝一起動時にこれと同じ内部抵抗となる外気温は15℃近傍です。
ということは、外気温7℃に30分ほど走行すると、電池温度は8℃ほど上昇していると言うことだと思います。このときのウオーミングアップ時間は30分以下ということですね。あまり寒いと、ウオーミングアップでだけでEV走行時間を使い果たしてしまいそうです。

PHVのちいさな電池容量でもこんな感じなので、大容量電池の純EVだと、ちょっと走行してもなかなか電池温度は上がらないのでは。。と思います。

低温時の電池のパフォーマンス維持は重要なテーマですね。電池用の専用エアコンシステムがほしくなりますね。

Posted at 2019/03/30 09:46:58 | コメント(2) | トラックバック(0) | クルマ

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