
初めて乗ったEVはアベニールEVでしたが、今回は二番目に乗ったEVについて。
i-MiEVでもなくリーフでもなく、RAV4EVです。
25年ほど前、初代プリウスの登場より少し前に登場したようです。
出典:トヨタニュースリリース
https://global.toyota/jp/newsroom/toyota/32774129.html
床下に世界初のニッケル水素電池搭載、ヒートポンプエアコンやシートヒータなども付いていて4人乗り。
フロントウインドウはヒーター付きということで、エアコンに頼らなくても曇り止めができる?ようです。
先日のアベニールEVとは異なり、かなり実用車に近い仕様とされています。
<RAV4 EV 仕様抜粋>
車両重量:1460kg
最高速度:125km/h
一充電走行距離:215km (10・15モード)
モータ:
永久磁石同期電動機
最大出力 45kW
最大トルク 165Nm
最大出力、最大トルクとも、i-MiEVのものよりもやや低い数字です。
車重はEVにしてはかなり軽量にできていたようですが、パワーは必要最小限、走りはi-MiEVよりそれなりに遅いはずです。
2000年初頭だったとおもいますが、当時ブームのエコカーを中心にレンタルできる神戸エコカーというレンタカー会社がありました。そこでこのRAV4EVを借りて、六甲山をドライブしました。
六甲山はカーブが多くそこまで速度を出さないので、最大トルクを活かして走れる感じでした。
直線区間では、アクセルを踏み増しても勾配によっては早々に速度が頭打ちになる感じではありましたが、特に不満は感じませんでした。
下りでは回生ブレーキが利いてこちらも自然な感じでした。
神戸エコカーは1998年の創立、53台の低公害車(電気40台、天然ガス9台、ハイブリッド車4台)を有し、EVの貸し出しを事業化するにあたり、主要な観光スポットに充電設備を整備していました(充電スポット24か所、60基)。
なかなか気合の入った志ある会社でした。
出典:
https://www.env.go.jp/earth/ondanka/min_award/pdf/h12/01.pdf
RAV4EVの他、初代プリウスも借りて六甲山をドライブしました。
上り坂で亀マークがでて鈍足になりましたが、それはそれで新鮮で楽しかった記憶があります。
しかし残念なことに、神戸エコカーは2002年に経営破綻。
まだガソリン車全盛の時代、ちょっと時代を先取りしすぎたのかも知れません。
それから20年経過した現在、神戸エコカーはweb上にもほぼ情報がありませんが、当時の痕跡はまだ六甲山に残されています。
RAV4EVは、ほかのEV達と一緒に、六甲山頂のとある道端に佇んでおります。
当時は、どこかほかの活躍できる場はなかったのでしょう。
初代プリウスはここにはいません。当時最新鋭のハイブリッド車ということで、無事売却できたのかもしれません。
20年の歳月を感じます。
充電設備も残っているものがあります。
神戸市立森林植物園の駐車場の片隅に、充電設備が残されています。
外観からして、おそらく今でいう普通充電、200Vの電源設備だと思います。
ここには神戸エコカーのロゴが残っています。
森林植物園はアジサイが満開でした。
Posted at 2022/06/26 21:40:42 | |
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