
EV LIFE KOBE 2022でメルセデスベンツEQS450+に試乗しました。
参考:
https://minkara.carview.co.jp/userid/3057595/blog/46515109/
EV専用プラットフォーム適用の新型。
EV航続距離700km、電池容量107.8kWh、後輪駆動・最大出力245kW、車重2480kg。
価格は1700万円!
神戸市街を15分ほど走行。以下インプレッションです。
システムオンにして走り出し。
走行モードは選択せず。そのままデフォルトで走行。
デフォルトではコンフォートモードになるようです。
低速でのハンドル操作はやや重くしっかり感がある。
アクセルは剛性感のあるがっちりしたやや重い踏み心地。
アクセル開度に対するトルクの出方はリニア。ゆっくりアクセルを開けるとスッとトルクが立ち上がる。やや早く踏み込むと一瞬の間(0.5秒くらいの遅延)ののち、トルクがスッと立ち上がる。
アクセルを踏み増し。踏んだ分だけトルクが増加するが、素早く踏むとトルク立ち上がりまでに遅延は感じる。
アクセルは半分くらいまでしか踏んでいないが、この範囲ではアクセル開度に対する加速度の大きさや出方はプリウスPHVと似た感じで違和感なく、パワー感を強調することもなく、しっとり走れる味付けがデフォルトのようです。
ちょっと強めに加速すると、ウオーンという感じの人工サウンドが聞こえてくるが音は小さくあまり気にならず。
0-100kmは6.2秒とそこまで速いわけではなく、ゆったり走るクルマのようです。
デフォルトではアクセルオフでの回生も弱く、ほぼ惰性走行の感じ。
パドルで強い回生も選択してみたが、アクセルオフ後、1~2秒のジャークをもって結構強い回生がかかる。ちょっと強すぎるし、アクセルオフ後の回生立ち上がりまでの遅延もやや多い感覚があった。
総じて、アクセル操作に敏感にトルクは追従させず、ゆったりした運転感覚を狙っているように感じる。
同乗者が酔いそうなので通常回生に戻した。
ブレーキペダルはややストロークが大きく、剛性感はあまり感じなかった。プリウスPHVと同じ感覚でブレーキを踏むとやや制動力不足で、もう少し奥まで踏み込む必要がある。何度かやっていると慣れるが、もう少しストロークは短くした方が良いと思う。
ブレーキ力自体はストロークに対してリニアで、停止間際の回生・メカブレーキ協調もまったく気づかない感じでスムーズ。停止まで変な挙動はなく、狙った位置にふわっと停められる。
信号停止中、普通にブレーキを踏んだ状態ではブレーキホールドは効かない。ブレーキを離すとクリープが発生する。ブレーキを強く踏み込むと効くのかな?設定で変えられるのかもしれないが、設計者はこの設定がベストと選択したのだろう。
ステアリングの重さは速度を上げても同じ感じでやや重くしっかり感あり。
操作に対する車両の反応はゆったり。直進性は普通で違和感なし。
カーブでは一発目の操舵では不足でちょっと修正舵が必要になるように感じた。慣れの問題とおもうが。大容量電池による低重心はあまり感じず。
4輪操舵は、普通の道路を走っている限りは意識できなかった。ただ、路地の狭い道をハンドルを大きく切って直角に左折するとき、リアがぐっと動いて後輪側が操舵された感覚があった。
乗り心地はエアサスでソフト。ロードノイズもよく抑えられえていて快適。
路面の凸凹部分では床下でタイヤが跳ねているような感じはあるが、足回りと車体との間にさらにクッションが入っているような、電池を敷き詰めた分厚いフロアの向こう側でタイヤが跳ねているような、跳ねているタイヤを遠くに感じるような。
車体はフラットで車内にぶるぶるが伝わるようなことはない。
低重心で路面に吸い付くとか、路面状態が分かりやすいとか、そういう感じはしない。
車内は遮音が効いていて静かであるが、すぐに慣れてしまう。一旦慣れてしまうと、それなりにロードノイズは聞こえるし、横にトラックが並ぶとエンジン音がうるさいなと感じる。静粛性というのは難しい。多分相当静粛性にはコストをかけているのだろうけど、人の慣れがある限り、どれだけやってもキリがないのかも。
車内は運転している限りはクルマの大きさをあまり感じず。
外から見るほど広い感じはない。頭上もやや低い感じ。
屋根はグラスルーフであるが、運転手からすると頭の後ろにあたるので見えないし恩恵はない。ただし後席からの解放感はさすがに良い。
運転席から助手席まで巨大なディスプレイで先進的。アンビエントライトなど凝っていて、夜乗ったらきれいだろうなぁ。
空調の操作もタッチパネルなのはプリウスPHVも同じだが、運転中操作しづらく好ましくない。ファンスピードと温度調整はダイヤル式が一番良い。
メルセデスベンツが考える最新の最高級EVがどんなものか興味があったが、走りに関しては、パワーやトルクを強調したいかにもEV!というような味付けではなく、あくまでスムーズな走りに徹するような保守的なものに感じた。
その反面、内装にはいろんな工夫を詰め込み、次世代のクルマのイメージを何とか形にしたような斬新なものでした。
なお前後にモータを搭載したハイパワーのメルセデスAMG EQS 53 4MATIC+というモデルもあるようなので、こちらの走りはとがっているのかも。
Posted at 2022/11/07 20:42:31 | |
トラックバック(0) | クルマ