
新型プリウスPHEVのEV航続距離はまだ明らかではないですが、現行の1.5倍以上らしいので、現行PHV(15インチ車)のWLTC値60kmから単純計算すると90km以上ということになります。空調つけての都市内走行ではこれの0.75掛けくらいなので、実走行68kmといったところでしょうか。
現行PHVでは実走行45kmほどなので、+20kmほど伸びる感じです。
私の使い方では、年に数回の長距離運用を除いた日常使いはほぼEVでまかなえていて、EV走行率は90%程度になっています。ほぼEVで運用できているのだから、理屈では現状の電池容量でちょうど良いということになりますが、行先によっては微妙にEV航続距離が不足してエンジンがかかることもあり、もうすこし電池容量があればいいなあというケースもあります。年に数回の数百キロの長距離運用では最初からHV運用を想定しているので何とも感じませんが、日常使いでEV航続距離が足りないという場面ではもう少し電池容量があればなあ、と感じるのです。感覚的にはこんな感じで理屈だけではないですね。したがって+20km航続距離が伸びるというのは、それなりに魅力的に感じます。でもおそらく、+20km伸びてもそのうちそれに慣れてきて、微妙に電池容量が足りなくなる場所へ行ったときにエンジンがかかると、もう少し電池が欲しいな。。という感じになりそうにも思います。
PHEVの電池容量は感覚的には大きいほどうれしいですが、9割EVでカバーできている現状から電池容量をさらに増やすということは、容量を使い切らないケースも出てくるので、無駄な電池を搭載しているとも言えます。PHEVのEV航続距離は一体いくらあればよいのか、難しいですね。
最近の各社PHEVのEV航続距離をざっくり調べてみると、現状52系PHVのEV航続距離60km(WLTC)という数字は、他社(ほとんど海外ですが)普及帯のPHEVと比べてまださほど見劣りはしていないようですが、高価格帯のクルマを中心に80km~100kmがトレンドになってきている感じはします。
それにしてもいろんなPHEVが出てきています。SPECがとんがっていた2台をメモ。
■メルセデスベンツ GLC 400 e
電池容量 31.2kWh
EV航続距離 130km(WLTP)
荷室スペースをちょっと犠牲にしながら一部のEVを超える大容量電池を搭載。これはPHEVなのか?レンジエクステンダーEVなのか?境目が分からなくなってきています。
出典:
https://response.jp/article/2022/09/09/361560.html
https://www.fiches-auto.fr/fiches-techniques/hybrides/f-236-mercedes-glc-400e-381-ch.php
■メルセデスAMG GT63 S E Performance
電池容量 6.1kWh
EV航続距離 12km(WLTP)
電池出力 70kW(連続) 150kW(10秒間だけ)
0-100km/h 2.9秒
出典:
https://response.jp/article/2022/04/23/356568.html
https://motor-fan.jp/tech/article/3322/
小さい電池ながら出力密度が大きい設計です。HV用の電池に近い感じです。
電池ユニットは小さいですが、液冷式で凝った作りです。
他のPHEVとは異なり、外部充電エネルギーを瞬発力に使う設計のクルマです。EV航続距離はおまけみたいなもののようです。
Posted at 2022/11/27 22:13:01 | |
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