EV LIFE KOBE 2023でいろんなEVに試乗しましたが、最後はコレ、アバルト500eです。
試乗車のほとんどがSUVの中、蛍光イエローのこの車は異彩を放っておりましたが、
一番人気で試乗枠が埋まり初日には乗れなかったので、2日目にリベンジ、試乗できました。
最大出力114kW 電池42kWh、車両重量1360kg。
車体も小さく搭載電池も適量なのでEVにしては軽量。
まずはクルマに乗り込み。
システムオンするとドロドロドロと盛大なエンジンのアイドリング音。
歩行者への接近報知用の疑似音でもなく、EV的なサウンドでもなく、アバルトのエンジン音、排気音を忠実に再現した音を鳴らしているらしい。
走り出すと、アクセル操作と車速に応じてエンジン音もそれっぽく変化するが、操作に対しての音の変化のダイレクト感がやや乏しい。駆動力と直接シンクロするモーター音もヒューンと聞こえてくるので、せっかくのエンジン音が駆動力とは無関係に発生させた音として聞こえてしまい、ちょっともったいない。
このエンジン音は結構大きいので、停車時や静かに走りたいときはオフにしたくなるときがありますが、この場合は、停車して車両設定を何階層かたどらないと、オンオフできません。どっかに専用スイッチをつけてくれたらよいのにと思った。
エンジン音をオフとすれば静かなEVに。
そう大きなモータ出力を有しているわけではないが、軽快に走り十分。
乗り心地は硬め。サスのストローク感は少なめ、ホイールベースも短いので路面が荒れているとそれに応じて車体の上下動はあります。しかししっかり角は取れた感じで体に伝わってくるので、ガツンガツンという感じではありません。マンホールを踏んだ場合、踏んだ側に上下に動きは生じますが、先日の電動SUVのような前後左右に無駄に揺すられる感じはありません。がっちり感を感じます。
構造的に厳しかったのか、運転席の左足付近が狭く、ちょっと窮屈な感じ。
ステアリング操作感は、切り始めの反力が強く感じ、さらに切ってゆくとスーッとアシストされる感じ。ID.4もこんな感じだった。
アクセルを離すとまあまあ強い回生がかかり、ワンペダル的な挙動になる。どのモードを選んでもコースティングができなかった。
まあ運転手は楽しいが、同乗者にはジャークが大きくなりがちであまり快適ではないかも。。
エンジン音はリアのバンパーとリアサスの間に配置されたデカいスピーカーから車外に鳴らしています。
この小さいクルマの限られたスペースをこれに充てるという設計には、この音への思い入れが伝わってきます。
結構大きい音なので、遮音性の良いRZ450eの試乗中、信号停車中にアバルトが後ろに来ると、ドロドロ鳴っているのが聞こえてきました。
デカくて重いEVが多い中、小さくて軽いのにがっちり感があり、軽快に走り、必要ならドロドロエンジン音を出せるこのアバルト500eは、なかなか楽しかったです。
参考:
EV LIFE KOBE 2023
https://minkara.carview.co.jp/userid/3057595/blog/47366714/
最新電動SUV乗り比べ
https://minkara.carview.co.jp/userid/3057595/blog/47383516/
Posted at 2023/12/09 17:07:43 | |
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