
トヨタのサイトに、PHVの駆動用電池の劣化曲線(容量維持率)が公開されていました。
PHVの電池の劣化曲線は初めて見ます。
初代PHVのデータ、中国で販売予定のC-HRのEVの電池劣化曲線まで出ています。
文脈からは、トヨタのEV要素技術力アピールのための公開のようです。
https://global.toyota/jp/newsroom/corporate/28417031.html
数値が読みづらいので、紙に印刷して、定規で測って、エクセルにしてみました。
容量維持率は最初の2年で大きく低下し、2年後からはかなり緩やかに劣化が進行するようです。
現行PHVの10年後の想定容量維持率は75%とのこと。
ちなみに、初代PHVは10年後70.0%、C-HRは同83.2%と読み取れました。
どんどん改良が進んでいるようです。
トヨタの公開データですが、どういう条件での想定値なのか、前提条件の記載が無いのでわかりません。ただ、このような形で公開するということは、市場データと比較されるわけですので、公開データはかなりコンサバに見たワーストケースなのではないかと想定します。
参考に、先日、交流充電電力量から計算した容量維持率をプロットしてみます。
2017年2月を100%とします。2019年7月に実測した数値は94.7%でしたので、これを赤線で示します。トヨタ想定値よりも、容量維持率はかなり高めになっています。
この調子で行けば10年後は85%くらいを維持できる??
リーフの電池劣化データがありました。
出典はよくわかりませんが、多くの市場データをプロットしたもののようです。
PHVの電池とは異なり、曲線が下向きに落ちていく感じで下げ止まる様子がありません。時間の経過にしたがって加速度的に劣化が進む特性のようです。
10年後のデータはわかりませんが、24kWhモデルで、平均60%以下くらいでしょうか。
30kWhモデルは劣化が激しいようです。10年後は。。。ゼロ?!
現行モデルは改良されているのでしょうか?この特性は心配になります。
テスラ、i-miev(Mグレード)の電池は劣化しにくいようです。
テスラでは、10万キロ(10年くらい?)で95%程度となっています。素晴らしいですね~。
次期PHVでは、電池の劣化を気にするような時代ではなくなっているかもしれません。
Posted at 2019/07/18 21:05:44 | |
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