
久々の投稿です。
日経新聞で、マセラティ クワトロポルテのデビューフェア広告を見たので、
早速行ってみました。
まだまだ今の愛車に満足しておりますが、次に買い替えるとしたら4ドアスポーツセダンが気になっているので情報収集という事で。
それで今まで、
アルピナD5
レクサスGSF(現時点ではまだ発売されておらず、試乗はRCFで行いましたが)
ホンダ レジェンド
メルセデスベンツSクラス (試乗はせず。実物を見て却下)
など、4ドアセダンをメインに試乗をしてきました。
ディーラーに到着し、クワトロポルテを見ていたのですが、想像以上にデカい!
なんと全長は5.3m近くあり、メルセデスで言うとSクラスのロングボディと同等!
幅も195センチあり、ミラーを含めると210センチ!
こりゃー、都心のマンション暮らしには明らかにオーバーサイズだ・・・
という事で、クワトロポルテへの関心は急激に冷めました。
その代わり、同じショールームに飾っていたGHIBLI(ギブリ)に関心が行きました。
残念ながらV8モデルは無い様なので、それが難点なのと、
サイズの割りには後部座席が狭い!
全長497センチもあり、幅は194.5センチもある体格。
要するに、メルセデスで言えばEクラスよりもワイドなこのクルマ。
後部座席はCクラス程度かそれ以下でしかない。
う~ん、スペース効率やトランクなどのユーティリティースペースだけを見たら、完全に落第点だなこりゃ。
それに、内外装の立てつけを見ても、日本車やドイツ車のハイレベルを知っている身からすると、どうにも立て付けが悪く感じる。
う~ん、こいつもどうもなぁ~、、、と、やや興味を失いかける。
でも、外見のデザインや、内装の色使いなどは流石イタリア、不思議と引き付ける魅力を感じます。
折角来たんだし、試乗はして行こうかと思い、乗ってみる事にします。
試乗車はノーマルのギブリと、ギブリSがあるとの事。
その代わり試乗車のギブリSは左ハンドルとの事。
日本の道路で左ハンドルを運転するのがどうにも嫌いな私ですが、
ノーマルギブリは330馬力、Sは410馬力なので、2トン近い車重を考えるとノーマルではそれほど目覚ましい運動性能は見せないはず。
※ラインナップには、ちゃんと右ハンドルの設定が有ります。
てなわけで、嫌々ギブリSをドライブする事にした。
ディーラーの駐車場から表の道路、環八にクルマを進めて、コースイン。
案の定流れが悪く、コース前半は殆んど踏めず。
折り返してからが、ちょこっとだけ踏めたのでレポートします。
3000回転程度から排気バルブが全開になるとの事ですが、ノーマルモードよりもスポーツモードの方がハッキリ解かりますね。
マフラーが4本出しなのですが、普段はバルブで塞いでいて2本しか開通していないとの事。
スポーツモードは、確かに出力も少し上がるが、早めのシフトダウンの影響で市街地を流す際はギクシャクするので注意が必要。
街中を流すなら、ノーマルモードが適任かと。
おそらく高速道路でも、ノーマルモードの方が走り易いのではないだろうか。
スポーツモードは、首都高もしくは山だけと割り切った方が良いかも。
上まで回すと、フェラーリ程では無いですが少し『クワアァ~ン!』という乾いたサウンドが耳に届きます。
これがターボ車だという事を忘れてしまうような、乾いたクリアなサウンドです。
加速の仕方もとてもナチュラルで、『加給しているぞ!』という勇ましさは感じませんが、充分な速さを魅せてくれます。
やはりFRは気持ちイイね。
ハンドリングもとても素直。
前述のクリアなサウンドのせいで、ついつい踏んでしまいたくなるクルマです。
周辺を流すだけの試乗の為、あっという間に終了しました。
高速道路を走ってみないと何とも言えませんが、紛れも無くスポーツセダンだと言い切って良いクルマでしょう。
今度マイナーチェンジするとの事で、値段が少し上がり、アクティブセーフティー関連の装備が標準装備され、トランクにイージークローズ機能が付くとの事。
それは明らかにドイツのライバルを意識しているな。
まあ、その程度の装備の追加では、メルセデスやBMWとイコールとは言えないけどね。
それらのクルマには無い魅力を感じられる人は、マセラティを選ばざるを得ないのでしょうね。
サウンドとか、ハンドリングのキレとか、見た目のデザインとか。
マイナーチェンジで無くなるものは、これ。
ドリルドローターはオプション化されてしまうそうです。
試乗してみるまではイマイチな印象でしたが、乗ってみるとなかなかの好印象!
見積もりを貰っておくことにします。
商談ルーム。
この分厚い冊子、ギブリのカタログです。
分厚すぎて、郵送対応は難しいそうです。
見積もりしてもらって気が付いた事。
・車両本体価格は、アルピナD5とほぼ同じ。
・しかし、総額は200万円くらい安い。
・メンテナンス関係は、アルピナよりもかかりそう。初回車検に50万円は見て欲しいとの事。
・初回車検時の保証延長は42万円。高っ!
・オプション関係は、思ったよりも高くない。そこがアルピナとの見積金額の差。
・納期は半年。
ちなみに参考までにこれが見積書。
在庫車では無くオーダー車だと、値引きは出来ないとの事。
おそらくGSFを見積もったとしても同程度の価格帯になりそうだ。
そう考えると、イニシャルコストだけは同じと言える。
あとは、故障のリスクや維持費の高さと、このクルマの魅力をどう天秤にかけるかがポイントだろうな。
まあどちらにせよ、すぐには買わないが。
GSFも発売されたら試乗してみたいしね。
ただ繰り返しにはなりますが、総評としては意外と?好感触でした。
※参考(意味)
・クアトロポルテ ⇒ 4ドアの意味 (クアトロ=4 ポルテ=ドア)
・ギブリ ⇒ 風 (ちなみに、スタジオジブリの『ジブリ』も、同意)