(RN)エアコンを着霜しない仕様へ(1)
目的 |
修理・故障・メンテナンス |
作業 |
DIY |
難易度 |
初級 |
作業時間 |
30分以内 |
1
過日の整備手帳にも書きましたが、この夏にステラRNのエバポレーターが着霜して凍りました。
吹出冷風温度は異常に下がるも(下のダクトから白い冷気が見えた)、風が通るフィンが氷で埋まってしまい風量が極度に減ったので車内は冷えず。
更に、エバポレーター直後の空気センサーへ風が当たらなくなったためにコンプレッサーが止まらずに回り続けるという悪循環に陥っていました。
その後、コンプレッサーの動作状況をモニターランプで見える化しましたが、あくまでも異常状態を検知するもので発生は止められません。
秋に入り涼しくなって車内作業がし易くなったので、来年の夏へ向けて着霜の発生を起こさない仕様にしたいと思います。
2
この異常状態が顕著になる少し前に、冷え過ぎだなぁ と感じて、ルーバーに付けてある温度計を見ると約7℃でした。
私としては、この温度計で8℃くらいまで下がれば十分と感じています。
3
この凍結問題の後、再発していないためディーラーへは持ち込んでいませんが、情報を説明して相談はしていました。
・ファンは正常(速度全てで風出る)
・ガスの量は春にディーラーでリフレッシュ済で、以後補充していない
・コンプレッサーのOn/Off は、凍結の解凍後は正常に作動している
・前オーナーはフィルター無しで使用。私が買ってからフィルター装着(但しフィルターは社外品)
特に故障と思われる部品は見つからず、注意して使用する となりました。
併せて、エアコンの制御仕様情報を頂くことが出来ました。
エバポレーター後の空気温度センサーにて
コンプレッサーOff:1℃
コンプレッサーOn:4℃
の設定とのこと。
4
これに対して、他の車のエアコンはどういう設定なのか気になってネット検索するも殆ど情報が開示されていませんでした。
唯一見つけたのが、他のメーカーで
Off:2℃
On:4℃
でした。
しかし、エバポレーターからセンサーまでの距離や風の当たり具合で適正な設定値は異なると思いますので、値の大小については比較も是非も問えません。
とはいえ、Offの設定が変えられるのであれば着霜の抑止につながると理解しました。
ネットを更に検索していくと、
①爆冷え化(着霜リスク大、最悪はコンプレッサーが壊れます)
②自作Ecoモードの追加
の2種類の記事を幾つか見つけました。 温度センサーはサーミスタを使っており、抵抗値を上げたり下げたりすることで、制御への温度信号をいじっているとのこと。 抵抗値を低くするとOff・Onの温度が下がり、抵抗値を高くするとOff・Onの温度が上がります。
これは、コンプレッサーのOn/Off制御への温度情報を抵抗を変えて偽り、見た目の制御点をずらすということです。 なので、抵抗値を低くすると着霜リスクが高まります。
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ステラRNのサーミスタを特定するために、ディーラーからレイアウト図を頂きました。
この図から、サーミスタは助手席側の足元にある白い2極コネクターと思われます。(ファンコントローラーの隣)
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サーミスタについて調べると、温度で抵抗値は変化するもののリニアではなく変化特性は曲線になっているとのこと。
さらに調べると、Excelで計算できるファイルを提供して頂いているサイトを見つけ、コネクター部で実測した抵抗値/温度、サーミスタ のメーカーのカタログ情報に基づき不明な定数を推定・試行錯誤して抵抗値の調整範囲を検討しました。
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私は、冷風温度を少し上げ且つ微調整を出来るようにします。(Ecoモード化)
猛暑での初期クールダウン性能は若干落ちることになりますが、プレオよりもかなり冷えるエアコンなので問題ないです。
抵抗値の調整機能は、サーミスタのコネクター部に中間ハーネスを挟むことで実現させる為、コネクターが手に入るか調べました。
結果、矢崎製 060型が酷似しています。これで、車両側のハーネスを傷つけず、トラブってもオリジナルへ簡単に戻せます。
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いつものヤフオクStoreでポチり、昨日ポストに届いていました。
実車のコネクターとの装着確認をしたところ、ピッタリ♪ 正解でした。
問題はこれからで、可変抵抗器の装着場所などを決めていく必要があります。
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