昨年末に投稿したブログ(
「最近やった軽量化のまとめ①」)の続きになります。
前回書ききれなかった、次の2点について書きます。
1. Phase 2でリアの挙動が急に危なげになったこと
2. 純粋な縦(加速)の速さに関しては、ほぼ効果はなさそう。
1. Phase 2でリアの挙動が急に危なげになったこと
Phase 1からPhase 2では、ホイールベース内に収まる範囲から12.5kgの重量物を取り除きましたが、その重量に比して挙動の変化ぶりが大きかった(ある程度車速が乗るコーナーでトラクションが全然かからなくなってしまった)のが面白かったなと。
明確な根拠はないのですが、ルーフ周りの重量物(天張りやサイドカーテンエアバッグなど)が、後輪に荷重をかけるという点で大きく影響するのではないかと。リアシートの座面や背もたれを戻したり、ガソリンを多めに入れてテストしてみましたが、Phase 1ほどのトラクションが戻ってきた手応えはありませんでした。
ルーフ周りの軽量化は、コーナリング中の左右輪での荷重の分散の点でメリットがあることがよく言われていると思いますが、後輪駆動車の場合、加速時に後ろ2輪にかけられる荷重が小さくなるという点でデメリットになる可能性があるのではないかと感じました。
今のところ私はGTウイングを使っていませんが、それを導入したら改善されるかどうかは気になるところです。
2. 純粋な縦(加速)の速さに関しては、ほぼ効果はなさそう。
0-100km/hや0-400mを試したり、サーキットの計測ポイントの速度を比べたりしているのですが、縦の速さの向上は非常にビミョーです。
0-100はトラクションのかかりさえ良くなれば0.5〜1秒弱速くなっていそうな印象がありますが、タイムは有意な差が見られませんでした。0-400もそれは同じです。(測定は、ECUにアクセスして車速センターの値を拾って厳密に行っていました。)
その時点でおかしいなーと思ったのですが、その後にTC2000やTC1000で取った特定の計測ポイントでの速度を比較しても、ほとんど違いがないようでした。
TC2000の裏直の計測ポイント速度でいうと、非常に近い気象条件で走った結果同士の比較で下記の通りになります。
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軽量化前:
気温 6.4℃
大気圧 1024.1hpa
車重 1,200kg前後
計測速度 平均 163.2km/h / MAX 164.1km/h
軽量化後:
気温 7℃
大気圧 1024.5hpa
車重 1,150kg前後
計測速度 平均 164.6km/h / MAX 165.1km/h
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※軽量化以外で速度に影響しそうな仕様の違いは、軽量化後の車にはフロントにアンダースポイラーが追加されていることくらい。
※車重の差が50kgとなっているのはガソリン残量の違いがあるためです。
裏直区間だけでいえば、軽量化によって稼げるタイムは1/100秒単位のレベルになるはずです。
期待を大幅に下回る結果になったのでこれは驚きでした。
軽量化と縦の速さの相関関係についてはドラッグレーサーの方々が詳しいと思うので、機会があればぜひ意見を伺ってみたいです。
というわけで2回に分けた、私の軽量化まとめレポートについては以上になります。
読み返すと非常にまとまりが悪く読みづらいなと思いましたが、再構成するモチベがない()ためいったんこのままとさせていただきます。
サーキットジャンキーの皆様にとって何かしらが少しでも参考になったり、議論のネタにでもなれば幸いです。
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Posted at
2023/01/15 14:10:00