ヘッドライトのウレタンクリア塗装

所有開始から6年経過した去年の今頃に、近寄らないと分らない程度ではあったが視覚的に劣化を確認出来ていたけど1年放置したらここまで進んだ。

周囲を養生して「点ではなく面で当たるよう」水研ぎ。耐水紙ヤスリを使う理由は簡単。「水で濡らして研磨(水研ぎ)する」という事が大前提。空研ぎなら以下省略。
あとは、耐水紙ヤスリを程好い寸法に切って準備する事も忘れずに。

400番は傷入れ。600番以降で傷を整えていく。400と600の仕上がり(視覚的)に差が無いけど、研磨音と手に伝わる感触が共に滑らかになっていく。
水研ぎの長所は研磨忘れと仕上がりが目視で判る。空研ぎの長所は施工の早さ。力の加減？やってみな。やらないとわからん。

1000番の研磨終了。
マスキングは「剥がれたら横着しないで貼り直す」事が重要。車に傷が入っても良いならこれ以上は言わない。

1500番の研磨終了。
番手は2倍相当の数字が選定目安。仕上げる目標(塗装前)番手が1500なので、それに合わせて2倍未満になるよう
1500÷1.5=1000
1000÷1.5≒600
600÷1.5=400
と選定。2倍で選ぶと「研磨傷の山・谷同士が当たって研磨面に差が出る」から、それを避けた。
ここがスプレーで塗るのか、コンパウンドで磨いて終えるのかの分岐点。

ウレタンクリア塗装とマスカー養生前に脱脂。パーツクリーナーだと溶剤が多いから樹脂を侵す可能性があるので、それ以外の脱脂剤で塗装前の脱脂を忘れずに。幅1m以上のマスカーで養生しないと、塗料が飛散して自車と周辺が悲惨な目に遭う。
塗装1回目は「スプレーから出た霧を全体に撒く」ように吹き付け。まだ目は曇って良い。

常温以上10分経過後、塗装2回目。
2回目は「スプレーから出た霧を、密に垂れないように丁寧に当てて仕上げる」ように吹き付け。腕が良いとココで終了する方も居る(鈑金の本職)。

常温以上10分経過後、塗装3回目。
2回目で終わらなかった方が2回目と同様に実施する回。これ以上重ねても仕上がりに変化がないので、目視で塗装面に微妙な凹凸があった場合は、30分以上経過した乾燥後に養生を全撤去。作業終了から72時間経過して塗膜を定着させてから最終仕上げが必要。
尚、3回塗ってもクリアにならなかったら振出し(400番の研磨作業)に戻る。