ノラ　その５

それは日もどっぷりと暮れた月夜の晩・・・9月10日の19時前のことです。

いつもの広場に（後で場所は「スポット」でご紹介しましょう）二匹のノラがおりました。一匹はいつものノラ、もう一匹はそのお友達の男の子のようです。

そこへ、せんべいの小袋とカメラを持ったおじさんがやってきました。

おじさんは早速せんべいの小袋（山形県・酒田米菓の「ささこがね「えび」）を開けて、せんべいを取り出しました。

そのせんべいは恐らく今日の武器なんでしょうか・・・

そっと接近・・・。
最初に反応があったのは、友達ノラの方。こいつはせんべいをうまそうにかじり、ひと声「ニャア」と鳴きました、

ですが、ターゲット（いつものノラ）はというと・・・

あたしはいいですよ、そんなの・・・

と言わんばかりに、シカトを決め込み、毛繕いに精を出し始めます。

一旦この体勢に入るとなかなか解除にならない性格なのでしょうか。

一心不乱です。

やがておじさんは回り込んで、ノラの正面につき、せんべいを彼女の眼の前に差し出してみました。

が・・・



不発！

せんべい作戦は大失敗・・・。
ま、こいつはせんべいはあまりお好きじゃないということが分かっただけ・・・の収穫だったようです。

もう少し彼女のそばについてみましたが、なかなかいい顔をしてくれません、それどころか、こんな顔までする始末・・・

その頃、お友達ノラが公園内を歩き始めた時、ノラも付いて行くかのように歩き始めました・・・。


そうか・・・。

猫の恋路も邪魔しちゃいけないんだな・・・
（馬に蹴られて死んじまうかも・・・）


・・・ということで、今夜のコミュニティ広場でのノラ弄りは、ろくすっぽ弄れずにこれでおしまい、どっとはれです（涙）