ショートトリップ 日の出と鉄分と温泉と その1
投稿日 : 2009年05月10日
1
09年5月10日、丑三つ時の午前2時半・・・
7人の男たちが東関東自動車道大栄PA下り線駐車場に、各々の愛機プリメーラを駆って集まっていた。
P10が4台に、P11が3台。
いつものように一台足りとも同じようなクルマがいないというのはいつものことなので突っ込まないこととして、男たちは何やらニヤニヤしながら近況報告などをしている・・・。
2
全員が揃ったところで男たちは愛機たちを整列させ、銘々で写真を撮り始めた。
人の動きもない大栄PAの駐車場。
まれにごみ箱をあさりに来る野良猫の尻尾を男の一人がわし掴みにしたときの驚いた猫の暴れる音くらいしか、周りにはなかったのだ。
男たちは静かに写真を撮り終えると・・・一路東関東自動車道を東に走り始めたのだ。
3
高速を降りた男たちは、県道から国道356号へと進み銚子を目指すのだが、この中の誰かの行いが悪かったのか知らないが白黒パンダ塗りの特殊車両(回転灯つき)に隊列の前後を警備(護衛?警戒?)されつつ走るという、何とも不思議な状況が一部区間で5分少々展開された。
なにしろまともな車両が一台足りともいない隊列である。
男たちは一瞬「一網打尽か?」と肝を冷やしたのだが、それは男たちの考え過ぎのようだった。なお、この光景は写真にはない。(そんなことしようものなら本当に停められるではないか!)
パンダと別れてから夜明け前の356号を進むと進行方向左側、つまり利根川面に漁港がいくつか現れてくる。
銚子は漁師の街だ。
漁船と漁港はこの街のシンボルの一つだ。
男たちは漁港に足を踏み入れてみた。
みたのだが・・・そのタイミングは最悪の部類に属していたようだ。
漁船の姿はほとんど見えず、男たちの呪わしげな声だけが低く流れていた。
4
気を取り直して男たちは再び愛機に乗り込み、この日の第一目標である犬吠埼を目指し始めた。
5月中旬の夜明けは早い。
時刻が4時を回り、太陽の姿こそまだ見えないものの、そのパワーが空を焼き始めた頃、男たちは犬吠埼の灯台前の駐車場に到着した。
犬吠埼で朝日を見たい!
考えてみたらだれでも考えそうなことである。
当然のごとく先客は幾組みも来ていたが、運よく愛機を並べることができるスペースを確保し、男たちは手際よく愛機を並べてゆく。
5
一通り写真を撮り終えた男たちは、岬へと向かう周遊道路に向かって歩き始めた。
時刻が4時半を迎えるころ、東の海が明るくなり、天気予報の晴れという予報通り、太陽が姿を現した。
6
が・・・
ここは岬の突端に近い場所。
当然風も廻るし崖も近い。
決して安全な場所とはいえず、柵が張ってあるのだが・・・。
ウマシカなヤツはどこにでもいたりするわけで、ここでも居てくれたわけだ。
そう、やつらは柵の間から体を抜け出し、突風が吹こうものなら攫われる可能性の高い岬の突端で、平和なひと時を送っていたのだ。
ルールを守っている他の観光客の迷惑も顧みず・・・だ。
男たちは再び呪わしげな声を発したのだが、方向転換することで一同の意見がまとまった。
それは、「そいつらを映してしまえ」
ウマシカな奴らよ、これがもし君たちなら連絡されたい。その時は考えてあげよう(うそです、ずっと放置します)
7
次に男たちが向かった場所は、灯台のすぐ麓にある、君が浜の駐車場だ。
まだあがりかけの太陽を背に、男たちの愛機7台が並ぶさまは、台数の多寡に関係なく、ダイナミックだった。
8
男たちは男たちで、プリメーラたちはプリメーラたちで・・・・・。
ひと時の間語り合ってる時間が、過ぎていった・・・。
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