地図で泣けるとは・・・
投稿日 : 2011年06月26日
1
業務で福島県を訪れた、6月25日のこと。
東北道の福島県内のとあるPAの売店(たしか、ミニストップだったか)で目にした一冊の地図。
やや大ぶりなその地図に刻まれた「復興支援地図」の文字。
僕は地図が大好きだ。
けれども、このときは「吸い寄せられるように」手を伸ばしたものだった。
2
復興支援・・・。
かの大震災から100日が過ぎ、官民いろんな形での懸命の支援活動が展開されている。みんカラの仲間たちである皆さんも、形や規模は違えども「何らかの形での」お手伝いはされていることだと思う。
そしてその被災地の情報は、テレビやラジオなどの報道媒体や、実際に行ってきた、あるいは被災された方の口から聞いたりしていることだと思う。
もちろん、ご自身が行っていることも多くあると思う。
けど・・・・・。
地図という媒体では、僕は初めてだった。
3
僕は昭文社の地図を多用している人だ。その昭文社さんが発行した地図だったこともあってか、迷わず買ってみてページをめくった。
早速・・・復興を祈る言葉の中に、同社の「キモチ」を感じたものだった。
そしてその次のページには、「凡例」がある。
まずはこの判例をよく見ていただきたい。
地図上の「黄土色に塗られた地域」これが、今回の津波による被災地域だということだ。
覚えましたか?
僕はその内容を脳裏に刻ざんだ。
しかし、その段階ではまだ、その先の衝撃を正確に予測できていなかった。
4
青森県内は被害規模が小さかったが、わが八戸市内では皆さんもご存じのとおり、漁船が陸に上がっていたりした。これは息子(八戸市在住)が見せてくれた写真でも確認していたが、地図的には被害区域が小さいように思えた。
で・・・
岩手県のページに進んでみた。
なじみの深い宮古市。
駅の周りがすべて水没・・・以前の会社の部下の実家がまさにそのあたり。
そして宮古支店もやられている・・・。
5
中心部の拡大図を見た。
なじみのある建物の名前が、かなりの範囲で被災の色を表す「黄土色」じゃないか・・・・・。
6
大半が壊滅に近いという、陸前高田市
黄土色の範囲が、広い・・・・・。
7
そして、石巻市・・・。
ただただ泣けてきた。
こんなにむごいんだって・・・。
もう一度最初のページに戻り、順繰りにじっくり見てみた。
やはり、泣けるだけだった。
福島県も茨城県も、そして千葉県でも・・・。被災の色を表す黄土色がそこかしこに広がっていた。
福島県の浜通りには、原発の場所と、そこからの半径を示す反円が描かれていた。
友人の住むエリアはすぐそこだ。
うーん・・・。無力だ、僕は・・・。
8
一旦地図を閉じた。
そこには日の丸を模したようなデザインの中に「ふたたび、旅人の行き交う街へ」とある。
まったくの同感だ。
時間はかかるだろうけど、なんとか、復興してほしい。
この地図は大切に保管しよう。(地図としても活用はするけれど)
直接の被害はなかったけれども、保管して残さなくては。
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