千葉で豪雨の被害に遭われた皆様、お見舞い申し上げます。
また台風が発生したそうで。
台風と言えば、の話です。
私、事務屋(業界用語では行政職)として採用されました。
事務職ですからネクタイ締めて書類相手に仕事するんだろうと思ってたんだけど結局40年の勤務歴のうち20年以上作業服で勤務。
税金集めたりもしたけど長かったのが土木事務所での許認可や道路、河川の管理の仕事。
知らない人も多いかもしれないけれど台風が来ると言われれば前の晩から事務所に泊まり込んで災害に備えます。
千葉でもお盆で取った休暇を取り消して勤務している方々がたくさんいらっしゃるかと。
ご苦労様です。
災害の規模にもよるんだけど基本的には情報収集や警察、消防、地元市町村等関係機関との連絡調整てことになってますがそれは本庁の人たちの仕事。現場はそれだけじゃ済まないんですわ。
例えば県道の通行止めの必要があれば現場でカッパ着て誘導棒

(業界用語ではニンジンと呼びます)持って通行する人に案内したりもします。
私が現役時代の話。
私が通行規制に向かったのは山奥の県道。
そこで一晩過ごしたんだけどスンゲー雨。
今はよく聞くようになった線状降水帯てやつです。
私の県では観測史上最大の降雨量だったそうで
道路を川のように水が流れコブシより大きい石が流れてくるプチ土石流状態。
幸か不幸か崖崩れで道が塞がったので通る車もなく車内で過ごせたんですけどね。
山奥なんで車のラジオはAMのNHKしか入らず繰り返し
「崖、河川から離れてください」
俺がいる道路、左は山なんだよなあ〜
俺、ココで死ぬのかな〜
警察や消防には二階級特進があるけど俺たちにはないんだよなあ…
でもまあこれで死ねば息子たちに残してやれる金が増えるからいいか。
あ、半分嫁さんに行くのは悔しいぞ。
等々お気楽に過ごせるアホは私くらいのもんだと思うけど。
別に俺、命がけで仕事したんだぞ、なんて言うつもりはないんです。
こういう災害の時は警察、消防、自衛隊等に光が当たりがちだけど普っ通の公務員も頑張ってることも知ってほしいんです。
今はだいぶ減ったけど
「楽な商売だよな」
とか言う人たち、普段は役所で書類仕事してる人間がこんなこともしてること知ってるのかな?
それが仕事だろと言われればそれまでなんですけどね、災害時の身の守り方なんて40年勤めて一度も教わったことが無いのよ。
またまた事務屋の話しね。
大雑把に言うと公務員にも行政職と技術職(他にも色々あるけど)に分けられて技術職は土木とか農業とか専門の仕事をします。
一方行政職は昨日まで税金集めてた人間が辞令の紙1枚(今は電子化で紙すら出ないけど)で土木事務所に配属、ニンジン振らされる、てのも当たり前。けっこうキツいもんですよ。
私も
「楽そうだな」
と思って公務員になったクチですけど実態を知ってたらならなかったなあ。
私が民間の人によく言っていた言葉
「自分で言うほど大変じゃないかもしれないけど端から見るほど楽でもないすよ」
それでもこういう災害での現場仕事、けっこう好きだったんです。
もちろん災害なんてないに越したことはないけど働いていることを実感できる、誰かの役に立っていると思えるから。
書類仕事も重要です。
でも許認可の仕事なんかだとダメ出ししなくちゃならないことも多くて…
例えばコンビニの建築許可申請を認めないなんて時に
「ここにコンビニがあっても誰にも迷惑かからないのになあ」
なんて思いながら☓を出してたんですわ。
もちろん法律でダメな理由はいくらでも説明できるけど突き詰めれば単に法律でそうなってるから、てだけ。
ここで
「くだらねえ」
と思っちゃう私はやっぱり公務員に向いてなかったんだと思います。
そういえば学生時代友人が真面目なことを言うと
「固えなあ、お前は公務員かよ」
なんてからかってたんだから初めから気付けよ、て話よね。
これからも各地で台風が暴れそう。
みんな、気をつけてね。
危ないと思ったら逃げるんだよ。
Posted at 2026/08/21 09:07:49 | |
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