お盆の帰省で

帰省の行きに寄る予定だった美術館めぐりなのですが、
朝起きられず、帰路で寄って来ました。

先ずは近代美術館で開かれている『レオナール･フジタ展』
昨年上野の新東京美術館で数枚見ていましたが、
今回は藤田嗣治のものばかり。
その感想はというと、僕は余り好きではないですねぇ～。
独特の乳白色は、照明のせいでじっくりと見られず。
油彩といいつつも、水墨画のような影の部分の色の乗せ方、
余り立体感のない彩色、日本画のような平面感、
人物の足元には影がないなど。
どうも心に響くものが感じられないんですよね。
何故だろうか？と考えると、
『目』から訴えられるものがないんですよね。
デッサン画の方が躍動感溢れる気がしたのは何故だろうか？？？
まあこれは僕の感想ですから、全く違う風に感じる方は居られるので、
一人の凡人の感想ですから、ケチはつけないでね(苦笑)



続いて行ったのが芸術の森で開かれている『男鹿和雄展』
ジブリ映画の背景を手がけています。
初期の作品に「侍ジャイアンツ」や「明日のジョー」も手がけていたのは驚き。
水彩画、との事ですが白色が濃色の上に載っているから、
不透明水彩にしては混色していないし、アクリル画か？
と思っていたら、仕事場を再現している展示スペースでわかりました。
使用しているのが普段見慣れたポスターカラー！
とても綺麗な風景を描けるんですねぇ～。
ポスターカラーだから乾いたら上から色を載せられるし、
アクリル絵の具より安いし(苦笑)。
背景とセル画を組み合わせて、必要なものを際立たせる手法も勉強になりました。
鉛筆画のデッサンや、絵コンテや設定画もありましたが、
非常に緻密で繊細で、アレだけでも本当に勉強になります。
でも行った時間帯が悪かった･･･。
閉館まで残り１時間で行ったのですが、
余りにじっくりと見ていたからなのか、展示作品数が多いからなのか、
時間が足りずに、途中で帰ることに･･･。
時間を見つけて、また見に行かねば！！！


とかいていて、依頼されている絵を思っちゃいました。
早く仕上げなければ･･･。
でも、今までのように描いて、満足してもらえるのだろうか？
色々と頭の中を駆け巡っちゃいました。
どっちにしても、描き上げなければ答えが出ませんけどね。

添付したイラストは、以前描いた『紅の豚』からイメージして描いたもの。
初めての飛行艇でちょっと苦労しました。
脇にある車は･･･、ちょっと時代考証が間違っていますが、あくまで雰囲気ということで･･･。