みきらでぃんのブログ一覧

著者は、小澤竹俊氏。

タイトルだけ見ると、「時間を無駄に過ごさずやるべきことをやりなさい」という内容に思えるけど、中身は、自分にとって大事なものは何かを考えて、というもの。
「死生観は自分ひとりのもの」と、他人の目ではなく自分の目で見る人生を勧めているのは、著者が長年ターミナルケアを行ってきたから。
ここ半年の間に何人も親戚が亡くなり、急に死が身近なものに感じられる今日この頃、そうだよねと思えるものがたくさんある。

大切な人の命が限られている方、残念にも亡くされた方にお勧めの本。
160ページほどで、気分が落ち込んでいてもさらっと読めます。
そして、穏やかな明日に向かってまた一歩踏み出す勇気が出ます。

著者は、曹洞宗徳雄山建功寺ご住職、枡野俊明氏。
最近はＮＨＫなどにでておられるよう。

「寄り添う言葉」=「愛語」
最初に、愛語とは命あるものすべてに対して慈しむ心、愛する心を持って精いっぱいの心を尽くした言葉をかけること、愛語とは愛の心から発せられ、愛の心は慈しみの心を源としていると道元禅師の言葉で説明し、「自縄自縛」「以心伝心」「居ますがごとく」「慈眼」等禅の言葉と考え方が紹介されている。

禅もなかなか面白いかも。