みきらでぃんのブログ一覧

シルバー川柳の続編５冊、一気に読めます。

・「アーンして」むかしラブラブいま介護

・来世も一緒になろうと犬に言い

・あの世より近い気がする宇宙行き

・確かめるむかし愛情いま寝息

・断捨離でうっかり夫捨てそうに

以上がそれぞれの本の副題。
今回は、もう読書なんて疲れるから嫌だと言っていた８０を超えた母が「読みたい」というので。
私より母が先に読みました。
これをきっかけに、別の本も読むように。
字も大きく、短時間で読破できるので、もう読書がめんどくさくなって毎日決まった行動しかしなくなったご年配の方へは特におすすめです。

著者は東田直樹氏。
自閉症を持った著者として有名。
自閉症の人がどんな気持ちかを著者自身の気持ちを交えてＱ＆Ａ方式で書かれている。
突然行動を起こすのは、興味があって気を取られたら他のものには一切目がいかなくなってしまうからだったり、パニックを起こしてしまった等必ずしもそうしたいわけではないのに思わぬ行動に出てしまうから、そして、自閉症患者自体がその行動に苦しんでいることなど、聞いてみないとわからなかったことばかり。
へぇ、そうなんだと納得すると、行動の意味が解ってくる。
最後に短編小説も掲載されている。
これを中学2年生が書いたのかと思うと、とても驚かされる。
彼は文才に秀でているけれど、絵を描くことや細かい作業等、一芸に優れている人がたくさんいる。
「自閉症」という言葉で括るのは、あくまでも突発的な行動や言動に周りが混乱しないための括りで、人々がそれを理解した上で、普通に生活できる世の中になるといいのに。

著者は新島襄についてたくさん書いている、本井康博氏。
子供の時からアメリカに行くまでが書かれている。
この時代に苦労して学んだ蘭学からアメリカに方向転換もすごいけど、密航を考えることも普通ではない。
いろいろな人の助けがあって運命が開かれていく。
決してくじけず前を向いて進んでいく姿はさすが。
同志社を作るところはこの続編らしい。
近いうちに続きを読む予定。

著者はひすいこたろう氏。
「絶望は神さまからの贈りもの」の続編。
まず、偉人伝を読むことを勧める理由３つが挙げられています。
１つ目は不幸は幸せの入口だとわかること。
２つ目は生きる基準があがる事。
そして３つ目に偉人を友達にできることをあげています。
紹介されているのは、カーネルサンダースやヘレンケラー、長嶋監督、高杉晋作等超有名な方、冒険家栗城史多、チキンラーメンの安藤百福、野村望東尼等知ってる人は知ってるけどという方等。
読み終わる時には、最初の偉人伝読書効果が納得できます。
伝記って中学生の読書感想文みたいであまり読んだことなかったけどこれからはたくさん読んでいこうという気になりました。

タイトルが面白かったので。
中はもっと面白く、笑い続けます。
けっこう、あるあるの自分が怖いかも。

「立ちあがり　用事忘れて　また座る」

のようなもの忘れに関する句は比較的多い。
他にも

「二世帯を　建てたが　息子に嫁が来ぬ」
「クラス会　食後は薬の　説明会」
「『いらっしゃい』　孫を迎えて　去る諭吉」

など、笑えるけどそれって幸せだよねと感じられるものがたくさんある。
年をとるのも悪くないと思える１冊。