みきらでぃんのブログ一覧

著者は、筧裕介氏。

「認知症のある方が生きている世界」を、実際に見られるように。
これをコンセプトに書かれているので、認知症を知らない人に「こんな世界ですよ」というものかと思って読んだ。
Part1は、確かにそういう内容のもの。
しかし、Part２は認知症がある人に対しての「こういう風にしたらいいよ」的な内容。

Part1では、なぜ認知症の人が、ほかの人から見ると理解に苦しむ行動をとるのかがいろいろなケースで紹介されている。
同じ行動でも人によって理由はさまざま。
なるほど・・・と思うことがたくさんある。
　
認知症は記憶障害が有名だが、人の顔がなぜわからなくなるのか、単に思い出せないという理由だけではなく、顔のパーツの位置がきちんと認識できているかどうかなど、複雑な要素があり、面白いことに3次元では見分けられなくても、アニメキャラなど二次元のものは見分けられたりするらしい。人の能力ってとても不思議だ。

また、人が行動するときは「知覚」「判断」そして「行動」という複雑なプロセスを経ていることにも触れ、この中でどこかにトラブルがあると行動が起こせなくなってしまうという。
なるほど、確かに「あれ?」と思うことでも、「いやそんなことはない」と経験上判断して行動に移ることがあるが、判断が出来なければ行動はできない。

また、「お風呂に入りたくない」という話はよく聞く。
たいていは、衣服着脱の問題、入ってからの体を洗う等の動作の問題などが話に出るが、ここではそれ以外に、感覚の変化について説明している。例えば、お湯にぬめりがあるように感じられて気持ち悪い、すごく熱く感じる、ちくちく刺すように感じるなど。なるほど、確かにそんな風に感じていたらなかなか入浴はしたくないだろう。しかし、本人は認知症がありうまく言葉にできない可能性がある。
これはかなり納得した。

車の運転についても、距離感がわからない、バックの時に左右のハンドルさばきで混乱してしまう等紹介されているが、そもそも認知症と診断されたら道交法上運転はできないはずである。

余談だが、ある認知症専門医の話だと、最近、ある精神科の先生がベストセラーになっているご自身の書籍に「高齢になっても運転していい」というようなことを書かれていて、それを読まれた認知症の方が「だから運転する」と言いだし、困っているというようなことをブログで紹介されていた。

この認知症世界の歩き方、書籍だけではなくポータルサイトもある。
そこには、検定だったり、双六のようなゲームだったりがあり、なかなか面白い。
因みに、検定は正答率9割で、「不合格」と出てしまった('◇')ゞ
そのうちまた挑戦して「合格」と画面に出るのを見たい。

著者は認知症専門医・長谷川和夫氏とその長女・南高まり氏。
長谷川氏の1960年から2020までの日記を基に写真や日々の暮らしのエピソードが綴られている。

日記には、認知症が発症し始めた頃「おかしい」と自身が感じていることも記されている。認知症になった人はこんな風に感じているんだなというのがわかる。

本の中で特に印象に残ったのは、何か所かにわたって書かれている「絆」について。
生まれたときから、一人ひとりみんな違う絆を持って生きていて、その人しか持っていない深い心と心の絆。ほかの人にはない絆だから、人が生きているということは、それだけで独自で尊い、と。

2020年1月16日の話に、信長・秀吉・家康の3人の武将の話が出てくる。ここで、有名なホトトギスの話を「九官鳥だっけ?」と聞くおちゃめな長谷川氏(笑)
そして、まりさんが聞く。
「長谷川和夫さんとしてはどうするの?」
答えは・・・
「鳴かぬなら　なんにもしない　しょうがない(和夫)」
ありのままを受け入れる長谷川氏の性格が良く出ている。

長谷川氏は最後は有料老人ホームに奥様と入居し、1年2か月後の2021年11月、人生の幕を閉じた。
103歳までは生きたいと言っていた長谷川氏。
どことなく日野原重明先生と同じような印象を受ける。
穏やかで、一生懸命で、ありのままを受け入れる、そんな老後を私も送りたい。

先週、役場当てにメールで問い合わせをした。
内容は、住民税は去年の税額控除分と相殺されて支払額無、相殺しきれなかった分は還付請求書が送られてきていたので返送済なのに、住民税が口座から引き落とされていたので、この引き落としは何の分ですか?というもの。

一度留守電に税務課を名乗る方から「また電話します」とメッセージか入っていたがそれっきり。
どうしたものかと思っていたら、一週間たった今日、やっとメールが届いた。

内容は以下の通り。

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
先日、ホームページにてお尋ねの件について、大変ご迷惑をおかけしております。
本来であれば、村県民税の口座振替を停止し、充当処理を行うべきところ、口座
振替を停止しなかったため、村県民税が口座振替となりました。
つきましては、後日、還付の通知を送付いたしますので、お手数ではございますが
、ご返送いただきますようお願い致します。
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

理由は示されている。本来すべきことをしなかったためと。
しかし、「ご迷惑をおかけしております」とは言うものの、一言も謝罪もなければ今後に対する文言もない。
たかが数千円と思っての対応かもしれないが、決済用口座から余計なものが引き落とされたらその分本来落ちるはずのものが落ちなくなってしまう。その際、本当に大きな迷惑をこうむることは、多分想像すらできないに違いない。
想像できるけど、いいよね、という態度なら、傲慢で悪質である。
また、引き落とされた分はこちらから連絡しなければ、そのままになっていた可能性すら感じる。何しろ、引き落としの段階でチェックがかかっていないのだから。

数か月前、公文書虚偽記載により１１１万円の不当支出が問題になったばかりである。
これは、全額を村長が自腹で村に返還している。が、これはこれで、公職選挙法に抵触しないのだろうか?「出張」という名での架空請求、もらった人は確実にいるのだから。

去年、健康保険税のことで役場に尋ねに行った時も、福祉課では丁寧な対応だったのに対し、税務課では自分で出力した書類見ながら、しらない言葉だったのか、「これは何ですか?」と聞いてきた。
あんたが出した書類の項目についてあんたが知らなくてどうする!!と思ったが口には出さなかった。

すべての職員がそうではないが、何しろ行政関係の職員には不満満載の今日この頃。

あ～、こんなことでストレス貯めたくないのに(T_T)

つぼみがついて早半月、昨日までつぼみだったのに今朝見たら花が咲いていた、ダルそうに(笑)

今、２つだけど次々と花芽が大きくなっていってるんで次々に咲いてくれることでしょう。
もっとつるは外に外に伸びると思っていたけど案外外には向かわず仲間内(?)だけでごしょごしょしている感じ。

大きく育て～～～って、プランターじゃ無理???

著者は川口俊和氏。
「コーヒーが冷めないうちに」シリーズの第4弾。

いつも通り、時間を行き来する話が4話。
誰にでも、過去に戻ってやり直したいことはきっとあるに違いない。ただし、過去に戻れても、現実は変わらない。それでも、過去に戻って誰かに何かを伝えたいのは、現実は同じでも「意味するもの」が違ってくるから。

最初の「コーヒーが冷めないうちに」では4回は泣けなかった。
しかし、今回はどの作品でも泣けた。
作者の描写が上手くなったからなのか、私が年を取ったからなのか・・・

どちらにしても、まだまだ次回作品を読みたい。
年に2回くらい出版してくれないかなあ???