今回はいつもと違いシム増しにしました。
Z33 6MT ファイナル3.5
分解。
自分はいつもサイドフランジに左右を書いてます。
2本の+ネジを取り外し。
結構硬く締まっている時があるのでナメ無いように。
貫通ドライバーなら叩いて衝撃を与えてからの方が緩めやすいです。
2本のスクリューを外したらフタが開きます。
張り付いて開かないときは、横をハンマーで軽く叩くと衝撃でフタが浮き上がってきます。表面がゴムのショックレスハンマーなのでそのまま叩いてます。
フタの開封。
フタの裏側。
1枚目のシムとビスカスカップリング。
シムの正式名称は
「サイドギヤスラストワッシャー」となってますが、長いのでシムで。
ピニオンギヤ
サイドギヤと2枚目のシム。
カラになりました。
中身と取り出した順番です。
1と5のシムの厚さを測ります。可能なら再利用します。
サイドギヤ側のシム
1.19mm
ビスカス側のシム
1.39mm・・・・。
・・・・・・・。
整備書に1.39の厚さは無いので1.40mmとしました。
欲しい厚さでは無かったので再利用は無し・・・。
前回作ったシム増しロックから判明している必要な厚さは
左右合わせて多分3.2mm。
元々の左右差もあまり大きくし過ぎないようにする為、
サイドギヤ側に 1.49 、 ビスカス側に (0.92 + 0.83) = 1.75
合わせて3.24mmにしました。
前回は3.42mmでした。ちゃんとデフロックにはなりましたが、最後に苦労したような気がするので必要以上に厚くしないで済むこの辺にしました。
トータル2.79mmも試した事がありますが、ロックしなかったです。
1.10 + (0.83 + 0.86) = 2.79mm。
購入したシム。現在1枚560円。他の部品同様に時間が経つと値上がりしていくかもしれないですね。
Z33のデフの場合
「38424 40F60」、「38424 40F62」、「38424 40F63」・・・と1番ずつ「38424 40F83」まで番号があり
「0.80mm」、「0.83mm」、「0.86mm」・・・0.03ずつ、1.49mmまで厚さがあります。
組付けていきます。
本来はオイルを塗りながら組付けるのですがデフロックなのでそのまま組んでいきます。
一番下に1.49mm。
中身を順番通りに戻して最後に0.92と0.83の2枚重ね。
戻していくときにビスカスまで乗せた時に少し回転させて各ギヤが噛み合うと「カコッ」と少し下に落ちる感じにそれぞれの位置が決まります。
合いマークを合わせてフタを乗せます。
フタを乗せるとこのくらいのスキマになります。
合いマークはコレです。
2本のスクリューにネジロック剤を塗り軽く締めて、サイドフランジを刺します。
サイドフランジを刺してから2本のスクリューを均等に締め付けます。
ナメないようにギリギリまで出来るだけ締め付けます。
中のスプラインの位置出しの為に、ここからしばらくサイドフランジは刺したままになります。
少し反対側が見えるくらいのスキマになります。
この隙間はリングギヤを取り付けると無くなります。
それにより中身が押さえつけられて固定され、回転できなくなるのでデフロックになります。
リングギヤを固定するボルトです。毎回新品を購入していますが、1回くらいなら再利用・・・・・。
毎回、自分のZ33 6MT車でこのボルトを注文しています。
今まで、
Z33(AT)ファイナル3.3
E51(2.5L)ファイナル3.7
V36(2.5L 5AT)ファイナル3.9
は共通でした。他は解りません。
ネジロック剤を塗りリングギヤを固定していきます。
日産の分解図では
74~83 N・m [7.5~8.5 kg・m]
締め付け後31~36°回転させ締め付ける。
と記載されています。
74~83 N・m [7.5~8.5 kg・m]は問題ないのですが31~36°は解らないので以前、分度器を当てながら締め付けて大体でトルクを測り240 N・mあたりで33~35°になりました。
その為最終的には240~250 N・mで締め付けています。
勢いあまって、たまに280まで行きます・・・。
今回は
83 N・m、160 N・m、250 N・mで締め付けました。
サイドフランジを抜いてデフキャリアに組付けていきます。
このままだとバックラッシュと歯辺りが狂いますが、デフロックなのでいつも気にしないで戻してます。
中身がパンパンなので少し戻しずらくなってます。
完成。
溶接ロックと、シム増しロック
どっちも手間は変わらない気がします。
Posted at 2021/03/17 17:07:06 | |
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