
猫ブログを書いたらお茶改さんとこのニャン太吸っていいとのことなのでにゃん(捏造挨拶)
そう言えば猫ブログって旅先の野良さんしか書いたことなかったなーということで葉っぱ猫のとこの猫をご紹介しようかと。
第一弾は我が家最強の男だった鍵尻尾の寄り目ボーイ、ムックル様になります。
私のナニシテル見てる人はご存知かと思いますが、この子は一昨年、ちょっと早めに向こう側に行ってしまいました。
我が家のお猫様達は基本公園出身なのですが、この子は岡山県最南端の山の駐車場出身です。
忘れもしない、前社に就職決まったその日に、瀬戸大橋をパノラマで観たくなって山を登ったら、駐車場に不自然な段ボールが置いてあったんですよね。
嫌な予感がして見ないふりして山道を進んでたんですが、ふと気がついたら足元になんか拳1つぐらいの物体がだいしゅきホールドかましてきてまして。
「おんし、生きたいか?」
って聞いたら子猫とは思えない咬筋力でガチ噛みされたので親子契約が成立しました。
ちなみにぬこ様をお救いする時は、汚れててもいきなりシャンプーではなく湯たんぽ等で体温アップを優先してください。
Twitterでも話題になりましたが、特に子猫ってマジで自分の体温を親に依存するもんなので、体温下がった子はすぐ危険な状態に移行します。
まぁこの子体温はしっかりしてたし哺乳瓶食いちぎる勢いでミルク飲んでたので命の心配は全くしてませんでしたが。
ごらん、これが王者の寝相だよ。ほあちゃーってしてるだろ?
これからの人生でぬこ様をお迎えする方に先達として申し上げることがあるとしたら
・まず最初に病院へGO
・去勢・避妊は通過儀礼
・様子の変化に敏感になろう
・荒れた子にも愛は通じる
ですかねー。
【まず最初に病院へGO】
犬も猫も、お救いした時点で不治の病を患ってるケースって結構あるんですよ。
猫エイズとかFIPとか。
特に不治の病でなくても持病は真っ先に把握しないと、あげるご飯の種類や運動のさせ方、先住家族がいる場合はその子との過ごさせ方にも制限が付くかも知れないので、とにかく動物病院へ真っ先に行きましょう。
あー、ちなみにペットは人間と違って無保険が基本なので、初診で最低1万程度は覚悟しといてください。
その後体力具合を見て予防接種やノミ駆除などでさらにプラス1万ぐらいはかかります。
まぁあれじゃよ。この子の寝顔のためならなんの痛痒もない金額じゃて。
【避妊・去勢は通過儀礼】
にゃんこには発情期があるので、時期が入ると猫の性格によって大層な暴れ方をします。
夜中に大声で鳴き始めたと思ったら眠ってる私の顔面を爪だして走り抜け、「死ぬわ!!」ってなったことは数知れず。
こうした暴れがなくても、避妊・去勢をしてない猫さんは野良さんと「いたして」子宝以外に病気をもらったり、子宝をもらっても母子共に危険な状態になったりとデメリットはでかいです。
男としては去勢させるのは心が死ぬほど痛みますが、お互いの幸せのために決断しましょう。
特にムックル様は最強レベルの暴れん坊でした。
脚を触られるのがガチ嫌いで、不意に手が当たったら私の左手は包帯必要なレベルで滅多刺しにされましたし、翌日血の滲む包帯を見た会社の上司からは「それ猫じゃないんじゃない?」というお言葉いただく始末。
去勢してからはかなり猫が丸くなりました。
綺麗な顔してるだろ?この子中学生の甥っ子がガチ怯えで逃げる暴れん坊だったんだぜ?
【様子の変化に敏感になろう】
にゃんこは痛みに鈍感です。
まぁ野生では弱ってる姿を見せたら野犬なんかに狙われちゃうので仕方ないんですが、ちょっとやそっとの痛みでは平然としてますし、熱を出しても触るまでわからないこともいっぱいです。
ちょっと前に猫には感情がないとか猫エアプなツィートが出回りましたがクソ嘘です。
私猫表情検定満点取得者ですからね。
https://catdogwelfare.wixsite.com/catfaces/cat-faces-interactive-quiz
毎日表情見てると、なんか今日は顔が笑ってないなとか、考え事してる時間が長いなとか、すごくふとした違和感から病院に連れて行くと「風邪引いてますけどよく分かりましたね」と言われることも。
逆に気が付かず病状が進行してしまっていることも多々ありました。
ムックル様もご飯食べる時に痛がり始めた時には、歯槽膿漏が進行していて悔しい思いをしました。
猫が歯を患うというのは辛いもんです。
ご飯を食べる時に痛がって、歯を抜いても完治するか分からず、定期的に通院して徐々に効かなくなる痛み止めを打ち続けてを繰り返すことになります。
そしてウィルス由来の歯の病気だと、人間と違ってワクチン投与で完治とは行きません。
まず対象のウィルスの同定すら非常に高額な検査をしないとできませんし、猫の世界には未知のウィルスも少なくないので治療法がまだないなんてケースもあります。
猫に歯磨き、というのは難しいもんですが時折口臭が明らかに異質になっていないか鼻を近づけたり、歯肉に赤い斑点や腐食がないか、そもそも口を開こうとしたら痛がらないかはチェックしてあげましょう。
※ムックル様に続きマルグリットもウィルス性の歯肉炎で近く抜歯の予定があります。
抜歯は範囲や予後にもよりますが最低10万〜です。
【荒れた子にも愛は通じる】
去勢が済んでだいぶ丸くなられたムックル様ですが、それでもしばらくは私の生傷は絶えませんでした。
脚に触れたらマジで機嫌次第で攻撃されるのです。
去勢したらSATSUGAIレベルの噛みつきがヤンキーのパンチぐらいに穏やかにはなりましたが。
見てくださいよこの5秒後にミスした舎弟をブン殴るボスの顔。
ただ、これ結構飼い主の接し方次第で変わります。
数年越しに喧嘩を売られ続けて、なんとか懐いて欲しくて「可愛い可愛い」「男前やなー」「こっち向いてー」「えぇ顔しとる」とできるだけ好意の言葉をつけて撫で続けると、ある日突然、他の子が見てないタイミングを見計らって聞いたことないような声で「うななん」と擦り寄ってきよりました。
そこからさらに数年、病気の度に病院連れてって血まみれになりながら「可愛い可愛い」を続けた結果、ウチの女帝にナメられるぐらいまで穏やかな男になりました。
マエリベリー「なんでやねーん」
君ら仲よかったっけ?
やっぱ動物って、人間以上に相手がどう思ってるか見てます。
だから何考えてるか分かんないやつにはそう簡単に甘えてくれないんですね。
もしお救いした猫が懐かないなんて人がいたら、できるだけ優しく愛を伝えてあげてください。
まぁベタベタ触ろうとしたらガチ嫌われする場合もありますが、できるだけタイミング測ってですね。
この寄り目ボーイは最終的に私が実家に戻ると耳を撫でろと突進してくるぐらい甘えん坊に成長し、16歳と猫としてはそこそこ長寿の寿命で岡山最南端のペット霊園に入りました。
この寄り目が見れないのは結構寂しいですが、まぁきっと向こうで先代ワンワンと仲良く戯れあってると思います。