
いいですか?にゃんこにコーヒー飲ましちゃだめなんだからにゃん?(キャラ出し)
車ばっかり弄ってるわけじゃなくて家の掃除や手伝いもちゃんとしてますにゃん。
今日はコーヒー豆消費量がわりと酷いと評判の我が家で豆焙煎してました。
道具さえ揃ってコーヒーが好きなら如何様にでもできる趣味ですので紹介がてら。
■まずは機材を揃えましょう
基本必要なのは
・焙煎する網か機械
・焙煎火力のガスコンロ(網でやる場合)
・チャフ(焼けてコーヒー豆から剥離する薄皮)を豆から振り落とす為のザル
・上記を効率よくするためのサーキュレーターか団扇(団扇で頑張る人はツーマンセル推奨)
・豆を保存するためのキャニスター
・チャフばら撒いても怒られない土地
ぐらいのものです。
ネックはやはり匂いとチャフですね。
マンションのベランダとかでやったら上階住人が12ゲージショットガン持って突入してくる可能性があります。
多分人気のない空き地に折り畳み机とか出してやる分には怒られないんじゃないでしょうか。
もちろん火の用心前提で。
我が家は手回し焙煎だと間に合わないのでこんな機械入れてますが、初期投資としては結構な金額で、安い車高調ぐらいの金額になります。
そこまではちょっと、という方は、カセットガスコンロにセットできるこういう機材もあるのでいかがでしょうか?
https://www.auvelcraft.co.jp/coffee/index.html
あ、基本屋外でやること考えてくださいね?
土間とかあるご家庭はまだいいですが、キッチンでチャフ撒いたら、奥様が「キッチン掃除の文句は俺に言え」ってタバコ吸いながらボキボキ指関節鳴らし始めますよ?
■生豆を入手しましょう。
昨今は色んなサイトで販売してるし、店舗も多いので生豆は入手しやすいと思います。
お値段目安は大体¥1,000/kgが分岐点で、それ以上は中級レベル、それ以下は日常用のアンサンブルって感じです。
上級は見ない方がいいです。
また、豆毎の味チャートとかも各サイトで確認しましょう。
コクとかよくわかんない表記は無視していいです。
大体酸味が強いか苦味が強いか、油が出やすいかそうでないか、香りが特殊かポピュラーかぐらいで考えたほうがわかりやすいでしょう。
大体酸味が強いものは香りがつよく、セブンイレブンのコーヒー豆とかは酸味無視して苦味と甘味に極振りしてますね。
酸味のある豆は大体高いですし、香りも揮発成分なので長持ちしません。
でもコンビニコーヒーは香り高いよ?って思うでしょ?多分あれ焙煎後にコーヒー油追加してるんじゃないかな。
とりあえず代表的なコーヒー味!!
っていう人はグァテマラかケニアかアラビカかブラジルいっときゃ間違いないです。
よく聞くキリマンジャロとかブルマンとかエメマン、コロンビアとかは結構特殊な味なので最初は突入しない方が無難です。ブルマンアホみたいに高いし。
レッドマウンテンとかブルマンエメマンとはさっぱり味違いますからね。
■さぁ焼こう!その前に
ハンドピッキングしましょうねー。
買った直後の生豆にはダメ豆が入ってます。
多くて4割ダメ豆なんて事もあります。
平均としてはせいぜい1割ぐらいのもんですが。
そのダメ豆を避けて、良い豆だけに選別する儀式が必要です。
こんなちっちゃい豆全部見て仕分けるんですよ。
写真の手に乗ってる方がダメ豆ね。
ダメ豆は楕円で球形になっちゃってる豆(本当は楕円が真っ二つになった半球)とか、虫食い豆や色のおかしい豆、小さすぎて火の通りが他と変わっちゃう豆になります。
慣れないとむっちゃ時間かかりますが、そもそも自家焙煎って時間を犠牲に金銭コストを下げるタイプの趣味なので、ある程度めんどいのは覚悟しといてください。
■では焙煎
焙煎は1ハゼ、2ハゼが解ればあとは自分好みにするため練習あるのみです。
1ハゼ:
パチン!パチン!と断続的に火の入った豆が爆ぜる音。ここで焙煎止めると浅煎り豆になりますが、間違いなく豆臭いレベルなのでもうちょいは火を通しましょう。
2ハゼ:
火の入った豆が芯から爆ぜる音で1ハゼの比ではないぐらいバリリリリリリリ!!ってぐらい音が鳴ります。イメージはバッテリーショートが連続してる感じでかなり怖めの音です。
コンロで焙煎する人は火を止めてからも焙煎が進むので、2ハゼが始まったら1分以内に火を止めてクーリングロールしましょう。
2ハゼまでいくとカラメリゼ効果も出て苦味の中に甘さもある深煎り〜フレンチローストの仕上がりになります。
私はこっちの方が好きですが、焙煎中に香りがかなり漏出しきってしまうので、飲む時の香りは若干薄まります。
我が家は自動で仕上っちゃうけど、私が本気出したら炭焼き焙煎が始まります。
ちなみにカセットガスコンロを屋外で使う場合、風が吹いてるとほぼ焼きが回らないのでかなり天候を選びます。
■焙煎が終わったらチャフ飛ばし
豆の種類によって飛散量は変わりますが、多い豆はマジで顔中チャフまみれになるので注意です。
焼き上がった豆は微かに油分を含んでるので、服や車なんかにつくとタンニンがついて染まっちゃいますからね。
人気のないところで焙煎完了した豆をザルで振るいつつ、下からサーキュレーターの風を当てて飛ばしましょう。
団扇派は一人でやるとかなり腕がだるいのでせっかく焼いた豆をぶち撒けないように注意です。
ちなみに1.5kgちょっとの生豆を焼いた結果がこちら

これが風に乗ってとんじゃいますからね。マジで周辺には気をつけましょう。
■焙煎が終わった!じゃあいただきますの前に
重要です。
焼き上がった豆はある程度酸素に触れさせつつ2日ほど寝かしてください。
挽きたての豆は美味しいかも知れませんが、焼きたての豆を挽いても味なんてしません。微かに苦味があるだけです。
寝かすとコーヒー表面にコーヒー油も浮いてきてしっかり芯のある味が出てきます。

少し豆がてかってるのがわかりますかね?
これがコーヒー油です。
適切に寝かした豆を挽いて、ハンドドリップを丁寧にしたコーヒーはスーパーの豆で入れたコーヒーとは別種の飲み物です。
言わずもがな、缶コーヒーとは世界が違います。
どっちが上かったら私缶コーヒーが嫌いではないので上下は付けたくないですが、確実に上品なのは豆から入れたコーヒーに確定です。
また、砂糖ミルクの有無も人の好みでいいと思います。
私両方入れるし、ブラックじゃ飲めない派でもないので。
豆自体の良さを味わうにはブラックがおすすめですが、胃腸にはよくないので。
保管は密閉キャニスターで、豆のままなら1ヶ月以内なるべく早め、挽いた豆は1週間以内なるべく早めに飲み切りましょう。
寝かせたあとは酸化が始まるのでどんどん野暮ったい味になって香りも抜けていきます。
さぁみんな、興味をもったら私と一緒に豆の沼に沈みましょう。(安いやつだけどトラジャ豆10kg袋で買ってる猫の誘い)