
新型がコストカットを目的に駆動方式をFFに転換した結果、他のコンパクトカーと似た特徴のない不細工なだけのモデルに落ちぶれてしまった。しかし、このクルマは3シリーズ (F30) とプラットフォームを共有する正真正銘のFR車であり、エントリーモデルながら走行性能や静粛性、内外装の質感の高さ、充実した装備といったBMWの魅力を濃密に感じられるクルマである。車両価格自体は決して安くはないが、その分長距離を走行しても疲れにくい上に峠道ではスポーツカーのようにヒラヒラと舞うような走りを披露してくれる。それに加え、後席もネット上の評判以上に狭くなく(同クラスのライバル車と変わらない)、そこそこ荷物が載る実用性の高さも持ち合わせている。さらには軽油で燃費が良く、燃料代が安く上がる。BMWの持つ美点と器用さを持ち合わせていることから満足度は非常に高い。
Posted at 2020/08/16 23:34:19 | |
BMW | クルマレビュー