• 車種別
  • パーツ
  • 整備手帳
  • ブログ
  • みんカラ+

juuuuuuuuuunのブログ一覧

2025年12月23日 イイね!

📖✨ ついに発刊。6/7系ポルシェに“本気で惚れた人たち”のための一冊。

📖✨ ついに発刊。6/7系ポルシェに“本気で惚れた人たち”のための一冊。この度素晴らしい雑誌が出版されることとなりました✨
これまで、不遇な扱いを受けてきたポルシェ、996そして997などの、6/7系に特化した専門誌です📚💕
その紙面制作の一部をお手伝いさせて頂く幸運に恵まれ、またその出版イベントにお誘い頂けたので、雑誌の紹介&馴れ初め&イベント報告をこの場でさせてください。
 
雑誌名は 「67obsession(ロクナナ・オブセッション)」。
6/7系に特化したポルシェショップであるS-LINE AG社の自費出版という形での出版です。
そのため、プロの出版社が作ったそれと異なる独特の味がある点が、この雑誌の良い特徴です。
 
obsession=「ある物事に、極端なまでに拘る」。
その名の通り、
996 / 997 / 986 / 987 などの “6/7系ポルシェ” に心を掴まれ、
人生ごと深くハマってしまった人たちに向けた
ライフスタイル特化型の専門誌 です🔥
 

※実際の紙面
 

 
【🚗 これまで語られきれなかった「6/7系」の本当の魅力】
 
この雑誌を自費出版という形で世に送り出したのは、996 / 997を専門に取り扱う S-LINE AG さん。
 
空冷モデルの影に隠れ、過小評価されがちだった初期水冷ポルシェたち。
しかし実際には、走りの楽しさ、現代的な性能、そして独特の味わい を持つ、非常に奥深い世代でもあります。
 
その魅力も、弱点も、
すべてを理解した上で長く付き合う。
そんなスタンスを、真正面から“紙の本”として形にしたのがこの「67obsession」です。
 
デジタル全盛の今だからこそ、ページをめくり、手に取り、何度でも読み返せる。
この雑誌には、そんな価値があります📚✨
 

※創刊イベント当日のファクトリー前、S-LINEさんの996C4Sレース参戦マシンがお出迎え
 

 
【🥂 発刊イベントで感じた、心地よい一体感】
 
今回、その 発刊記念イベント にも参加させていただきました。
 
S-LINE AGの皆さんによる、あたたかく丁寧なおもてなし。
そして集まったのは、
996 / 997を“流行ではなく信念で選んだ”オーナーさんたち。
 
クルマ談義が始まると止まらない。
でも、誰もがフラットで、リスペクトに満ちている。
「この世代が好き」
ただそれだけで、自然と繋がれる空間でした。
 
写真からも、当日の空気感が伝われば嬉しいです📸
 

※出版に関わった有志の皆様、素晴らしい出会いがたくさんありました✨
 

※ありえない輝きを放つ初期型996、外装内装共に新車を超えます😳
 

※シミュレーターで997.1GT3で、参加者全員でのタイムアタック⏳
 

※色々な方々から6/7系を所有するに至った馴れ初めを伺いました


※タイムアタックで優勝🏆✨めちゃくちゃに嬉しかった😆
 

 
【✍️ 私自身も、この一冊の一部として】
 
本誌では、996 / 997系エンジンの構造的なウィークポイントであるIMS問題について、
どう理解し、どう付き合うべきか、というテーマでS-LINEの亀田社長と対談した記事が掲載されています。
過去、私が書いたブログに目を止めて下さって、亀田社長からお声がけ頂き、このような貴重な機会に恵まれました☺️

ブログは、私がイチユーザー目線で書き続けてきた、996 / 997系ポルシェのエンジンに潜むウィークポイントと、その正しい向き合い方
こちらをご覧頂いています。
 
煽るためでも、否定するためでもなく、
「正しく知れば、もっと安心して楽しめる」
そんな想いを込めて対談させてもらいました。
 
この雑誌が、誰かの不安を安心に変え、6/7系ポルシェを選択もしくは乗り続ける理由になってくれたら、これほど嬉しいことはありません。
 

※人生初ポルシェの996C4S、スタイルも性能も正しくポルシェ、今でもまた乗りたい
 

※人生2台目ポルシェ、996.1GT3、まさに空冷RSからの良いところを受け継ぎ水冷の革新で進化を遂げた正統派レーシングマシン
 

 
【📍 「67obsession」は書店では手に入りません】
 
この雑誌は、一般書店での販売はありません。
だからこそ、興味を持った方はぜひ一度、
S-LINE AGさんのWebショップを訪れてみてください。
1月16日にWebから購入可能です。
 
👉 https://s-line-ag.com/
 
クルマだけでなく、人・空気・哲学まで含めて、「ここなら任せられる」 「ここなら頼れる」と感じられるはずです。
 

※996も発売後20年を超える、その輝きを取り戻すS-LINEさん独自のPMC obsessionプログラム
 

※社長の亀田さんの拘りは、そんじょそこらのショップでは真似できません
 

 
6/7系ポルシェに、一度でも心を奪われたことがある方へ。
 
この一冊は、きっと“刺さります”。
ぜひ、手に取ってみてください😊🔥
Posted at 2025/12/24 14:33:25 | コメント(3) | トラックバック(0) | ナレッジ | 日記
2025年07月29日 イイね!

【保存版】996及び997.1・M96/M97エンジンの弱点を克服せよ

【保存版】996及び997.1・M96/M97エンジンの弱点を克服せよ

皆様こんにちは!

えらく大層なタイトルにしてしまいましたが、割と気合い入れて書いたので後悔はしていません😂

 

前回は、「ポルシェ初の水冷フラット6「静かな疾患」・4‑5‑6番シリンダーを蝕む、構造由来の冷却・潤滑・コーティング不全」というブログを書かせて頂きました
今回はその”解決編”としてコチラをまとめていますので、もし996・997.1を買おうと思っている方、乗っていてトラブルにおびえている方、既にトラブルが発生していて今後どうしていくか悩んでいる方、にとって役立てるコンテンツであれば嬉しいです☺️
 

もし不明点やご質問などあれば、お気軽にコメント・メッセージ頂けたらと思います!
また長文ですが、どうぞよろしくお願いします🙇‍♂️🙇‍♂️🙇‍♂️
 

 

====↓相変わらず偉そうなモータージャーナリスト”風”ですw↓====

 

 

【保存版】
M96/M97エンジンの弱点を克服せよ。

〜冷却・潤滑・構造に効く、トラブル回避の実践ガイド〜

 
alt

 

先日のブログでは、ポルシェ996/997前期型に搭載されているM96/M97エンジンの構造的な“宿命”──4-5-6番シリンダーへのスコアリング(引っ掻き傷)問題について掘り下げた。

 

今回はその続編。この問題にどう対処するか?
 
具体的にどのような「予防策」が存在し、どこまでオーナー自身の意思で「未然防止」が可能なのか、プロ(私の主治医)の視点から、現実的かつ有効な手立てを紹介したい。

 
 

🔧 大前提:「オイル選び」がすべての基本

 

まず最初に強調しておきたいのは、使うオイルの“粘度”と“性質”によって、エンジンの寿命は大きく左右されるということ。

 

✅️推奨オイル:20W-60

  • 高粘度のオイル(例:20W-60)を使うことで、油膜が切れにくく、金属同士の直接接触を防止できる。

  • 特にM96/M97エンジンは構造的に油膜供給が不均等になりやすく、高温高負荷時に油膜の“厚さ”が命綱になる

  • ポルシェのように、ラジエータがフロント、エンジンがリアという構造では冷却効率が悪く、オイルが受ける熱ストレスも大きい、高温側の耐性は「40より50」「50より60」が望ましい

  • 高粘度のオイル(例:20W-60)を使うことで、油膜が切れにくく、金属同士の直接接触を防止できる。

 ※WがついているのWinter頭文字で、どれほどの寒さに対応出来るか

  →0W/-35度・10W/-25度・20W/-15度、北海道でも20Wで十分

 ※後ろの大きい数字は100度のとき動粘度を指す
  →数字が大きいほど高温時の動粘度が高い

  →油膜を切らさないために動粘度は大きいことが望ましい
  →特に日本の夏の高温多湿はドイツのそれと比べて過酷すぎる

 

また、部分合成オイルなど“分子鎖の長い油”を選ぶことで、油膜の安定性が向上するという指摘もある。全合成が必ずしも万能ではないことは、実践派メカニックの中ではもはや常識とされている。

 
(オイル選びは本当に難しい、個人の想いや考え、思想なども含まれるため、あくまでも様々な情報を仕入れた上での私”個人的見解”と捉えて欲しい)

 

alt

※そもそもポルシェ純正のクラシックオイル(空冷用だが)は、ドイツの気温(平均8〜10度)ベースでも「20W-50」「10W-60」だ
 
 

🥇【オススメプラン1】
冷却効率アップは「今すぐ」できる最強の予防策

 
※実際に施術頂いた内容はコチラで確認頂けます※
 

エンジン内部の温度上昇は、すべての不具合を引き起こす起点だ。
ここでは、**誰でも取り組める「冷却パワーの底上げ策」**を順を追って紹介しよう。

 

✅️ラジエータバックプレート除去(風量の壁を無くす)

フロントラジエータ裏のプラパーツ(バックプレート)を外すことで、ラジエータ背後に溜まった熱気の“抜け”が格段に良くなる。走行中の風がスムーズに通過し、冷却性能が向上する。

 

✅️フロントインナーフェンダー一部切り取り(エアアウトレット強化)

インナーフェンダーの一部を加工し、熱風の排出ルートを増やす

特に低速走行や街乗り環境では、これがラジエータ前後の圧力差を生み、効率的に熱を逃がす

 

✅️ラジエータファンの早期起動(サーモリレー追加)

標準では90度を超えたあたりで起動するファンを、”70〜75度で作動するよう設定変更(またはリレー追加)”することで、水温上昇を未然に食い止める

これは冷間時の“立ち上がり”をなだらかにし、エンジン本体へのストレスを軽減する。

 

✅️ウォーターポンプ容量の増加(プーリー径を小さくし流量増加)

純正より小径のプーリーを装着することで、同じエンジン回転数でもポンプの回転が上がる。これにより冷却水の循環量が増え、実効冷却性能が高まる。真夏やサーキット走行でも効果は絶大だ。

 
 

🥈【オススメプラン2】
エンジン内部へ手を入れるなら
「再構築」が最適解

 
 ※シリンダーに傷があれば200万円を超えるが、傷がなければ70万円程度で収まる※
 

ある程度走行距離を重ねた車両や、すでに不安要素が出始めているエンジンには、オーバーホール+構造改善が視野に入る。

 

✅️エンジンブロック加工(オイルスプレーの抜け道を確保)

M96/M97の構造では、クランクシャフトからのオイルがブロックのリブ構造に妨げられ、4-5-6番側に届きづらい。これをブロック内側を部分加工(削り)することで、油膜スプレーが的確にシリンダーへ届くよう調整する手法が存在する。

 

✅️ピストン交換&シリンダーWPC加工(コーティングに頼らない戦略)

  • 純正のピストンには“始動時のスムーズさ”を狙ったセラミックシートコーティングが施されているが、冷却不足や素材膨張率の違いで剥がれることがあり、むしろシリンダーを傷付ける原因になる。

  • 対策としては、コーティングなしのピストン+WPC処理されたシリンダー壁で、クリアランスを精密に詰めた構成が理想。

  • 加工精度が高ければ、始動性や耐久性にも悪影響はなく、むしろトラブル要素を排除した“安心仕様”に近づく

     
  •  

🧩 まとめ:熱を制す者が、M96/M97を制す。

 

M96/M97エンジンの問題は、エンスージアストの間でしばしば「避けがたいリスク」として語られる。
だが実際には、その多くが”対策さえすれば防げるもの”でもある。

 
プラン内容難易度効果おすすめ度
オイル選定20W-60化+部分合成オイル★★★★☆
冷却対策ラジエータ・ファン・ポンプ周り★★★★★★★
内部加工ブロック・ピストン交換・WPC処理★★★★★★★★★◯(本格派向け)
 

あなたの911が「静かに壊れていく」のを防ぐのは、知識と備えだ。
車体の“美しさ”を維持するように、エンジン内部にも目を向けてほしい。
「見えないリスク」を、確実にコントロールする。それこそが、愛車と永遠を過ごすことのできる、本物の911乗りの姿ではないだろうか。

 

alt

※996.1GT3に乗り換える前に乗っていた996.2C4S、根治治療はかなり手を掛けたので、私の4Sを手に入れた方はとてもラッキーだと思う(笑)

Posted at 2025/07/29 11:07:18 | コメント(4) | トラックバック(0) | ナレッジ | クルマ
2025年07月27日 イイね!

【水冷GT3の原点、そして到達点 – それが996.1GT3🏎️💨】

【水冷GT3の原点、そして到達点 – それが996.1GT3🏎️💨】空冷から水冷へ切り替わったばかりの911、その中でもレース直結のGT3。
電装系がABSしか無く、玄人好みの気難しさだけど、手間をかけるほど応えてくれるツンデレ系ポルシェです💘
日常からワインディング、そしてサーキットまで、すべてのステージで「走る歓び」を体感できる、まさに一生モノの相棒になりました🤝

(そもそもの熱い思いは以下ブログを見てもらったほうがより深く満足度を知ることができると思います😂)

https://minkara.carview.co.jp/userid/3149856/blog/47265031/
Posted at 2025/07/27 05:38:03 | コメント(0) | クルマレビュー
2025年07月27日 イイね!

ポルシェ初の水冷フラット6「静かな疾患」・4‑5‑6番シリンダーを蝕む、構造由来の冷却・潤滑・コーティング不全

ポルシェ初の水冷フラット6「静かな疾患」・4‑5‑6番シリンダーを蝕む、構造由来の冷却・潤滑・コーティング不全(このブログは2部構成予定・問題に対する言及と問題に対処する方法という構成となります)
 
皆様、ブログご無沙汰しております🙇‍♂️
996.1GT3が納車されて、もう少しで2年…あっという間でした
電子制御の無いスパルタン過ぎる車が、純正のまま乗るって言って、気付いたらもっとスパルタンになって…楽し過ぎるカーライフを送らせて頂いております🤣
 
alt
※どこが純正やねん…の写真😂※
 
さて、本日は996が好き過ぎて、996.2C4Sから996.1GT3に乗り換え、気づけば996歴が丸5年になりそうな私から、996を追求し過ぎたがゆえ、素人ではありますが知識をお伝えしたいと思います🙇‍♂️
(以下ネガティブ情報が多く見えますが、前提として私は996が最高の911だと思っています!)
 
この情報が、これから996や997を購入しようかと考えている方、もしくは今乗っていてトラブルを恐れているもしくはトラブルに見舞われている方への助力になればと、表題の件に切り込んで行きたいと思います⚔️
 
(困ったことがあれば気軽にお問い合わせ下さい、普通のサラリーマンですので売り込みとかはご心配無くw)
 
alt
 
996及び997前期のエンジンはM96系・M97系と呼ばれるエンジンになります🏎️💨
ポルシェが空冷から水冷になり、従来の玄人なポルシェユーザから、女性などのユーザも取り込め、一気に市場拡大を実現した素晴らしいエンジンです👯‍♀️✨
(この辺りはコチラのブログに詳細を記載しています)
 
ただ、ポルシェにとって初の水冷ということもあり、このブログをご覧の皆様もご存知の様々なトラブルを抱えています🚨
 
 
【代表的トラブル】
 
主なトラブルは、
1:IMS(インターミディエイトシャフト)ベアリング損耗💥
2:4-5-6番シリンダーの掻き傷💅
3:エンジンブロック亀裂からクーラント/オイル混ざりによるブロー💨

この3点です❸
 
特に一番は印象強いと思いますが、ポルシェジャパンがサービスキャンペーン対象にしているので、正規輸入ならIMSベアリング起因でのエンジンブローは補償されます😮‍💨
(996.1についてはベアリングの種類が異なり、対象外、またそもそもIMSベアリングが問題での事故報告は件数として多くありません)

二番三番はあまり認識ないケースもあるかも知れません🤔
今回はこちらを重点に原因を探ります🕵️
 
======== ↓ 以下 本題 ↓ ========
 
【4-5-6番シリンダーを蝕む、構造起因の冷却・潤滑不全🧊🔥】
 
ここからはちょっとモータージャーナリスト風文書でお届けします🤣
長くなりますが、もしお付き合い頂ける方はどうぞよろしくお願いします🙇‍♂️🙇‍♂️🙇‍♂️
 
■ プロローグ📄
 
ポルシェ911が空冷から水冷へと舵を切った1998年、996型は伝統と革新の狭間で大きな構造的転換点を迎えた。
新開発されたM96型水冷エンジンは、コンパクトな設計、コスト効率、そして軽量化を追求したが、その一方で4-5-6番シリンダー側に集中して発生する「ボアスコア」(シリンダー内壁の引っ掻き傷)問題という、後年まで尾を引く構造的課題を抱えることとなった。
 
なお、結論からお伝えるなら、
  ↑ボアスコア発生度高↑
 ・3.8L:997.1 Carrera S / Carrera 4S
 ・3.6L:997.1 Carrera / Carrera4 / 996.2 Carrera / Carrera4 / Carrera4S
 ・3.4L:996.1 Carrera / Carrera4
  ↓ボアスコア発生度低↓
という状況。
要するに排気量の少ない方が、「ボアスコア」の発生が少ない。
 
■ 問題の焦点:4-5-6番バンクへの偏ったダメージ💥
 
996前期(M96/01 3.4L)、後期(M96/03 3.6L)、さらに997前期(M97/01 3.6L/M97/21 3.8L)まで、一貫して問題の大半はエンジン右側=4-5-6番シリンダーバンクに集中して報告されている。
 
この局所的な摩耗・焼き付きは、偶発的な個体差ではなく、エンジンそのものの構造設計に起因する冷却・潤滑不全が本質的な原因である。
 
なお、この「ボアスコア」の発生は主に下死点(ピストンが一番下ったところ)で発生する割合が非常に高い。
何をお伝えしたいかというと、プラグホールからスコープで覗いた程度では、傷の有無は確認出来ない、ということだ。
 
▶︎ 原因①:一体鋳造ブロックによる冷却水流量の偏り(クローズド/オープンデッキ構造)
•M96/M97エンジンは、軽量でコスト効率の高いアルミ合金LOKASIL(あるいは類似のHYPEREUTECTIC合金)ブロックを採用。
•冷却設計の制約から、右側バンク(4‑5‑6番側)は冷却水の流量が制限されやすく、局所的なオーバーヒートが起きやすいという構造的弱点有り。
•そのため、右側バンクは温度上昇が著しく、シリンダーの熱膨張と潤滑油膜の維持が困難傾向が出る、結果「ボアスコア」に繋がる。
•また、シリンダー壁が薄く、温度変化によるクラック発生のリスクもある、これはオイルとクーラントが混ざることを招き、エンジンをブローさせる。
 
alt
※見るからに薄いクーラントの通り道、排気量増大に伴い、外形を変えずストロークを伸ばしたため下死点の冷却不足が特に顕著※
※通り道が薄いだけでなく、シリンダー壁も薄く剛性の低さが伺える※
 
▶︎ 原因②:クランクシャフトからのオイルスプレーが遮蔽される構造による潤滑不全
•M96/M97では、クランクシャフトから回転によって飛び散るオイルによってピストン裏面やシリンダー壁を潤滑する方式だが、ブロック内部の補強リブや遮蔽構造が、右側バンクへの油膜供給を阻害。
•結果的に、4‑5‑6番側では潤滑不良によるピストンスカートとシリンダー壁の接触機会が増加し、引っ掻き傷(スコアリング)を誘発。
 
alt
※M96/M97はエンジン回転が車体後方から見て反時計周り、クランクシャフトに巻き上げられたオイルは、そのブロックの構造で意図せず妨げられる形に※
 
▶︎ 原因③:ピストンに貼られたセラミックシートの脱落とセラミック粒子による傷害
•M96後期以降およびM97系エンジンでは、ピストンスカート部に「セラミックシート」が接着される。理由はオイル切れ時でも、ピストンとシリンダーがスムーズに動作できるようにするため。
•しかし、これは熱膨張係数が異なるアルミとセラミックの複合構造のため、冷却不足と摩耗の組合せにより、そのセラミックシートが剥がれ落ちることがあると報告有り。
•一旦脱落したセラミックの硬質粒子は、シリンダー壁とピストンの間を行き来しながら硬度差によってこすり傷を付けることで、局所的なボアスコアをさらに悪化させる報告が多数有り。
•この現象は、肝心の4‑5‑6番側で冷却と潤滑の弱さが最も顕著な領域で起こりやすく、セラミックが摩耗保護にならず、むしろダメージを助長する。
 
alt
※ピストン横にあるグレーの箇所、これがセラミックシートだ
 
■ M97/21でも構造的限界は克服されず
 
997.1カレラSなどに搭載されたM97/21型 3.8Lエンジンでも、基本設計はM96系の延長線上にあり、ボアは拡大され(99mm)、冷却負荷と油膜管理の難度はむしろ増している。
 
このため、M97/21でも4-5-6番シリンダーに偏ったスコアリング事例は散見され、完全な解決には至っていない。
なお、これらの問題はM97/70(GT3/RS系)やメッツガー系エンジンでは発生していないことから、設計思想そのものの違いが明確に表れている。
(メツガー系はエンジンブロック自体が全く異なる、詳細は私のこちらのブログを参照下さい)
 
■ 総括:構造が生んだ“設計の宿命”
 
・冷却不足(構造)
 →右側バンクで冷却水流量が限られ、高温局所化しやすい
・オイル潤滑偏り
 →クランクからのオイルスプレーが遮られ、右側への油膜供給が不十分
・セラミックコーティング剥離
 →コーティング剥落による硬質粒子がシリンダー壁と往復摩擦し傷を生む

 
これら三つの要因が重なることで、4‑5‑6番シリンダーへのスコアリングは“偶然”ではなく、構造的かつ必然的な設計由来の障害として読み解ける。
 
996前期(3.4L)から996後期(3.6L)、さらに997前期(3.6/3.8L)へと進化したM96/M97エンジン群は、排気量や信頼性の改善が図られた一方で、構造に根ざす冷却不均衡と潤滑偏在、そしてセラミックシートの脆弱性という三重の構造的弱点を抱え、特に右側バンク=4‑5‑6番シリンダーに集中したボアスコアとして顕在化し、最終的には信頼性・耐久性の低下と言う代償問題が、年数を重ねるごとに浮き彫りになっている。
 
その症状は、決して過激なサーキット走行時に限らず、日常的な高回転域の使用や渋滞中の油温上昇など、一般的な使用条件下でも発症する可能性がある。
 
ポルシェにとって、水冷化は技術革新であると同時に、“耐久性と信頼性の試練”でもあった。
それは、911という名車が歩んだ過渡期における、静かなる代償とも言えるのではないか。
 
======== ↑ 以上 本題 ↑ ========
 
以上、長文失礼しました🤣
いやー分かりやすく伝わる内容になったか、甚だ疑問ですが、出し切ったかと思います😂
 
996は本当に素晴らしい911だと思っていて、空冷の香りが残る、まだギリギリ安価に変える911の最後の砦的存在かなと…(それでも直近すごい値上がりですが…)
そんな中、「いつかはポルシェに乗りたい」「限られた予算の中でなんとかならないか」、という方々が不運に巻き込まれないため、こういった記事を書かせてもらいました📝
 
かくいう私も、妻をなんとか口説き、サラリーマンの身分で有りながら、なんとか996.2C4Sを購入しました
ですが、購入時はIMS問題を認識しつつも、購入後にシリンダーの引っかき傷のことを知り、乗るたびに不安に襲われながらの日々でした💦
 
なので、「購入時に知っておきたかった。。」という996に関する情報を発信すべく、このブログを書き起こした次第です
購入を検討する方々、今所有している方々にとって、少しでも有益であれたら幸いです☺️
 
そして、996乗りが増え、輪が広がっていくことも期待します♪
 
長文になりましたが、以上です
最後までご覧くださって有難うございました🙇‍♂️🙇‍♂️🙇‍♂️
 
次回は、これらの問題にどう対処するのか、についてご案内していきます!!
Posted at 2025/07/27 05:15:00 | コメント(2) | トラックバック(0) | ナレッジ | クルマ
2023年10月07日 イイね!

996好きが行くところまで行ってしまった…ポルシェ水冷スポーツのスタート地点、996前期GT3と言う素晴らしいクルマについて🏎️💨

996好きが行くところまで行ってしまった…ポルシェ水冷スポーツのスタート地点、996前期GT3と言う素晴らしいクルマについて🏎️💨
本日は、あれだけ大事にしていた996C4Sとお別れ、次なるクルマ「996.1GT3」に辿り着いたお話しです☺️

何に乗り換えたか、まだご報告していないみん友さんもいらっしゃいますが、このブログで報告も兼ねたいと思います😆✨

alt

alt
※今回我が家にやってきてくれた996.1GT3♪

結論としまして「996.1(前期) GT3」とご縁があり、今回乗り換えることとなりました。
4S、本当の素晴らしいクルマだったのですが、
「やっぱポルシェ乗るならRRに乗りたいな」
「なんだったら役物(所謂GT系)に乗りたいな」
「996が気に入ったので次も996かな」
とか色々妄想を繰り広げておりました😅
4S購入時は視野にも入れる事が予算的に難しかったのですが、数年経て現実味を帯びてきました😌

調べれば調べるほどに、996.1GT3の歴史に惚れ込み、手に入れたいと言う気持ちが非常に高まりました。
以下が調べに調べたウンチクですが、このウンチクこそ996.1GT3を購入するに至った理由だと思っていただけたらと思います。
長いのですがご興味あれば…😂

=====↓以下996.1GT3に関するウンチク(笑)↓=====

【ポルシェ社にとっての996という存在】
さて、996.1GT3の話しに戻りましょう!
皆さま、まずは996がどんなクルマかご存知でしょうか??
今や空冷しか勝たん感がありますが、996があったからこそ今のポルシェ社は存在し、引き続き全911のパーツがいつでも手に入る状況となったことを知っている方もいらっしゃるかと思います。
996は、発表当初から「涙目」「目玉焼き」などと揶揄され、昔ながらのポルシェファンの方々から随分罵倒されました。
ですが、996が発売されるまでのポルシェ社は、販売台数が減少、倒産一歩手前まで行きました。

<901型から996型までの販売台数>
・1964-1973 901型 111,995台
・1974-1989 930型 198,496台(累計310,491台)
・1990-1993 964型 134,734台(累計374,253台)
・1994-1998 993型 68,881台(累計443,134台)
・1999-2005 996型 175,262台(累計618,396台)

ここからも分かるように、996からは以前からのポルシェファンだけじゃなく、より幅広い客層を取り入れることにポルシェ社は成功しました。
実際、女性オーナーも多かったようですし、デザイン性もドライブ性能も、色々なユーザから評価されていた事が、販売台数からも分かりますね😊

細かい話しは以前も以下ブログに記載しているので、ご興味あれば御覧ください!

https://minkara.carview.co.jp/smart/userid/3149856/blog/45435347/

話しを戻しまして、996.1GT3について…
多くのユーザ層の支持を獲得したものの、従来のポルシェファンは依然として良さを認めてくれなかったんですよね。
そんな中、1997年に996が発表、そこから2年後の1999年にGT3は発表されました。
色々な雑誌にも書かれていますが、このGT3がこれまでのポルシェファンを再びポルシェに呼び戻したと言われています。
何より、993時代までRSの称号が付いていたモデルが、996時代からはGT3と名称変更されており、生粋のサーキット走行を前提にしたクルマであることが、名称からも大変よく分かります。
(この後に「やっぱりポルシェのレースモデルはRSってつけて!」との声から、GT3の上位モデルとしてGT3RSが誕生します、要は“RS”RSって事ですね😅)

【996.1GT3の優れたエクステリア】
・ビルシュタイン製車高調で、カレラよりも30mm下げられたレーシーな車高
alt

・カレラよりバンパーサイドが張り出し、サイドスカートも合間って、流麗なデザインに
alt

・リアウイングはエンジンフードと一体で、所謂ブーメランデザインは凝った造形に
alt

「根本のデザインは変わっていないのに、エアロと車高調でこんなにカッコ良くなるのか!?」
とファンを思わせたんだとか😆
そこから、カレラ系でもGT3ルックがかなり流行りましたよね、中古市場でもちょくちょく見かけます☺️

そんなこんなで見た目がイケてる996としてGT3は、当初1,400台生産予定でしたが、最終1,889台生産されました。
(国内正規D車は100台限定でしたが、翌年に89台を追加、合計189台)
驚きなのが、カタログモデルじゃないんですよ、ホモロゲーションモデルとして出たのでカタログには載らないんです。
実はお恥ずかしながら、ホモロゲーションモデルと言いつつ、本質的意味を理解していなかったので改めて勉強しました😅

<ホモロゲーションモデルとは>
ホモロゲーション(Homologation)とは、「承認」や「認証」という意味で、ホモロゲーションモデルとは、市販車ベースのクルマによる競技に参戦するために開発・販売された車のことです。

とのことでした☺️
GT3は、FIA(国際自動車連盟)の定めるグループGT3カテゴリーのレースに出るべく開発された、市販車ベースのレーシングマシンとして開発されたクルマです🏎️💨
当然ながら、エアロや足回りだけでなく、エンジンも相当な力の入れようでした。

【996.1GT3の優れたエンジン】
996.1GT3のエンジンは、なんと1998年にル・マンで優勝したGT1のエンジンがベースになっています。
所謂GT1クランクと呼ばれる、空冷RS直系のレーシングエンジンから高剛性のクランクケースを中心に、オイルタンク別体のドライサンプ式のエンジン。

・1998年ル・マン優勝ポルシェGT1
alt

かの有名な、「ポルシェエンジンの神」と呼ばれる、ハンス・メツガー氏の考案したエンジンで、エンジンコンポーネントを上を水冷・エンジン下を空冷とすることで、エンジン出力の向上とエンジン耐久性の向上を実現しています。
空冷エンジンの最大の難点は、冷却不足による出力の頭打ちと耐久性の大幅な低下にありました。
その問題を解決すべく、エンジン下を空冷、エンジン上を水冷にすることで、信頼性のある空冷エンジンとエンジン温度低下による高出力/高耐久化に寄与したんですね。
その結果が1998年のル・マンでの1・2フィニッシュとなります。

・故ハンス・メツガー氏
alt

何が言いたいかと言うと、カレラ系とは全く違うエンジン!って事ですね😆✨

・996.1GT3の優れたエンジン:M96/76型
alt

<GT1クランクケース>
高剛性/高回転型の縦割りクランクケース
964RSで使用されたものを流用
レースでの活躍から高い信頼性のあるクランクケース
 ※ボアストローク:カレラ系96x87mm/GT3 100x76.4mm 単なるボアアップではない別物
<ドライサンプ式潤滑>
オイル潤滑方式はカレラ系と異なり、タンク別体型のドライサンプ方式
<チタン製コンロッド/軽量鍛造ピストン>
高回転に、そしてアクセルに機敏に追随するレスポンスが必要とされることから、エンジン内部の軽量化を徹底して実施

上記様々な努力により、GT3のエンジンは、NAのままに100ps/lの大台に達し、3.6L 360psのパワーと37.7kgというトルクを実現、当時ロードカーでニュル最速の8分切りを達成しました💪

【996.1GT3の優れたパフォーマンス】
先にも記載の通り、996.1GT3はRR車両です。
ですが、優れたハンドリング性能を持たせるため、仕様されたシャシーは、AWDのカレラ4のシャシーがベースになっています。
これにより、フロント剛性が高まり、ハンドリング性能が大幅に向上したと言われています。
(当時のポルシェで最も剛性が高かったのがカレラ4のシャシーと言われています)

・高剛性のカレラ4用シャシーをRR車のGT3に流用
alt

また、特別な軽量化は実施されませんでした。
理由はGT3カテゴリーの制約条件に、市販車時の車重が考慮されなくなったためです。
そのため、996.1GT3は1350kgという車重となりましたが、十分に軽く、ニュル最速を打ち出すことが出来ました。
(993RSは50g単位の軽量化まで手を付けました、そういった努力不要だったため、逆に他の部分に多くのコストが掛けられたんですね)

・トランスミッションは993GT2のMTを採用
alt


当時、ポルシェで最も信頼性の高かった993GT2のMTを採用し、当時ポルシェが持ち得る全ての技術を集結した、996.1GT3が完成したんですね。
(ただ、996.2GT3からMTにはオイルクーラーが付きました、高回転高出力エンジンに993GT2のマニュアルをそのまま付けるだけではサーキット走行で故障が多発してしまったんですね😅)

=====↑以上996.1GT3に関するウンチク(笑)↑=====

ということで、こんなストーリーに惚れ込み、購入するに至ったんですね。
ウンチクにお付き合い下さったこちらをお読み下さっている方、改めてお礼申し上げます😆✨

愛車遍歴でも松任谷さんが語っていらっしゃいますが、
「発売当初欲しかったものの割り当てられず、キャンセルが出たので手に入れる事ができた。」
とのことでした。
あの松任谷さんですら、すんなり手に入れることが出来ないぐらいスーパーなクルマだったんですね😊
そんなスーパーなクルマが昨今更にスーパー化されており、価格もさる事ながら良い個体を今後手に入れられないリスクが高まっていることに危機感を覚え、今回の購入に踏み切ったという背景もあります

どノーマルで、純正パーツをメインにキレイを維持していきたいと思います♪
またどこかでお見かけ下さった方は、お気軽にお声がけ下さい、ポルシェ談義に花を咲かせましょう😊
長々と読んで下さった皆様、ありがとうございました!
Posted at 2023/10/10 13:21:44 | コメント(11) | トラックバック(0) | 購入秘話 | クルマ

プロフィール

「先日ブログで紹介させてもらった996/997/986/987系ポルシェ専門誌がついに発売です☺️
良ければご購入くださーい♪

https://67obsession.base.shop/items/126697992
何シテル?   01/16 06:05
juuuuuuuuuunと申します 良ければジュンと呼んでください(^ ^) 大阪在住で、Porsche 996.1GT3CSとTesla Model ...
みんカラ新規会員登録

ユーザー内検索

<< 2026/1 >>

    123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728293031

リンク・クリップ

レッド メーターパネル 
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2025/05/29 02:42:57
996 スピーカー交換(前後とも) 
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2025/05/09 10:31:27
エアーバッグからのビビり音を止める 
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2024/08/28 12:27:25

愛車一覧

ポルシェ 911 ポルシェ 911
【Porsche 911 GT3 MK1 ClubSport LHD/MT (Type9 ...
テスラ モデルY テスラ モデルY
【Tesla Model Y Performance (Dual Motor)】
ランドローバー ディスカバリー ランドローバー ディスカバリー
【LandRover Discovery HSE (Petrol V6 3L Super ...
ポルシェ 911 ポルシェ 911
ついに憧れの初ポルシェです♪ いつかはポルシェ…そう思っていたタイミングがこんなに早く来 ...

過去のブログ

2025年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2023年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2022年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2021年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2020年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2019年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
ヘルプ利用規約サイトマップ
© LY Corporation