THE FUNATSUYA(ザ フナツヤ)
130年の歴史ある桑名の老舗料亭が経営する、レトロモダンなイタリアン・レストラン
2021年01月23日
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COVID-19対策のEmergency Declaration 下にあって、
先週は、県内の南へと向かった。
観るは、県立美術館での西班牙の絵描き、ダリの絵画。
食べるは、美術館併設の仏蘭西レストラン、“Musée Bon Vivant(ミュゼ ボンヴィヴァン)”で、
Déjeuner、つまりデジュネ、つつまりランチ、のコースであった。
そして今週、本日(23rd-Jan-2021)は北へと向かった。
観るは、江戸時代は東海道の史跡、七里の渡し。
食べるは、そのスグ側に佇むレトロモダンな伊太利レストラン、“THE FUNATSUYA(ザ フナツヤ)”で、
Pranzo、つまりプランツォ、つつまりランチ、のコースである。
本日、上官殿と本官小生が愉しんだのは、
数量限定、“Pranzo MIE”と名付けられたコースである。
内容は、
・ズッパ
かぼちゃのポタージュスープ
・アンティパスト
三重の恵みの盛り合わせ
・プリモ
桑名産蛤のスパゲッティーニ・ペスカトーレ
・セコンディ
伊勢真鯛のポワレ、ゆり根ソースリゾット添え
士幌牛のビステッカ、カブとジャガイモ添え
(すごいゾ! 肉か魚のチョイスぢゃなくて、両方出る)
・ドルチェ
モンテビアンコとノンアルコールスパークリングワインのシャーベット&イチゴ
これで、お値段〆て、3,800円(税別)。
もっと気軽にいきたいなら、
2,000円のベーシックなコースや、2,800円のFunatsuya Course、
逆に豪華にしたいなら、
5,600円のChef's Course、
がある。(すべて税別)
ところで、上述した、“七里の渡し“について、少々説明しておこう。
“七里の渡し“は、「しちりのわたし」(私ではない。渡し)と読む。
江戸幕府管轄で、東海道五十三次において、たった一か所だけ設定された海路を、“七里の渡し“と言う。
この海の道そのものを、“七里の渡し“と言うが、
その海路の起点・終点の船着き場も、同じように呼ぶ。
で、起点・終点の船着き場のある、宿は、
宮宿(名古屋の熱田)
~
桑名宿(当県・桑名。あの、「其の手は桑名の焼き蛤(そのてはくわなのやきはまぐり)」の桑名、である)
桑名宿側の渡船場のみを指して「七里の渡し」と呼ぶことも多い(らしい)。
次に、今回のレストランの、
“THE FUNATSUYA(ザ フナツヤ)”の由来。
時は明治8年に遡る。
この年に、“七里の渡し“船着き宿場、桑名宿跡に、“料亭旅館 船津屋”として創業した、とのこと。
で、ココには、明治期の小説家、泉鏡花も宿泊してたりして、
この文豪、その時のインスピレーションから、作、「歌行灯」(1910年 = 明治43年)をものした、とのことである。
ホカにも、ココは、皇族をはじめ、川端康成、志賀直哉、池波正太郎などの滞在実績もあるらしい。
そして、ココが、現在、レストラン・結婚式場/宴席場へと変身を遂げ今に至っているのである。
それからそれから、この辺りには、
・うどんチェーンの、“歌行灯“(関東では、新宿・浦和・立川の伊勢丹内にあり)本店(明治10年、この地で操業)
や、
・牛肉の“柿安“本店(明治4年、この地で操業)
がある。
以上、である。
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