
昨日試作したデサルフェーターのピーク電圧がまさかの250V越えで高すぎたので、その対策です。コンデンサで均すよりも、抵抗でチャージ電流を制限した方がいいかも、というのが前回の話。
出力側の回路は

このようになっており(注:点線の部品は、シミュレーション上、LやFETの等価回路で入れているもので基板実装しているわけではない)、ピーク電圧を落とすには、出力側にピークカットCを入れるか、スイッチング用のMOS-FETのソース側に電流制限Rを入れるか、です。
ピークカットCは、せっかくコイルにチャージしたエネルギーを捨てることになるので効率は悪くなります。電流制限Rであれば、コイルへのチャージに作用するだけで、放電時は切り離されるため、こちらの方が効率を落とさずに済む。ということで100Ω以下の適当な抵抗を入れてみるのですが、どうも波形が汚い。
参考にしている
服部さんの回路では、

このようなトランジスタ駆動でMOS-FETのターンオフを高速化しているのですが、これが速すぎて、ゲート端子で5Vくらい(>2SK4021のON電圧)の盛大なリンギングが発生しておりチャタッている感じでした。そこまで高速動作は求めないので、この回路は殺したところ、普通の綺麗なスイッチング波形になりました。素人にはお勧めできないのかもですね。
その上で、電流制限の抵抗を22Ωくらいにしてピーク電圧を下げたのが冒頭の波形です。昨日の波形(コンデンサによるピークカット)

は、ジッターが酷く、トリガをかけるのも一苦労だったのですが(年代物のアナログオシロなので余計に)、多分、最初の山のグニョグニョはチャタリングでスイッチングが不安定だった所為と思われます。
波形も安定したので、あとは実車で検証あるのみ。気合い入れてCCAテスターも調達しました!次週に続きます。
整備手帳
自作デサルフェーター影響確認と取付け(再始動用バッテリー)、CCA測定
自作デサルフェーター取付け(補機用バッテリー側)
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デサルフェーター | クルマ
Posted at
2020/03/29 17:33:50