この記事は、
被災地見物に来ないで!!について書いています。
被災地を見せ物か何かと勘違いする頭の悪さと悪趣味さには辟易するが、よく考えるとそういうのは私達の日常にも散見される。何日か前のエントリーでも、災害時と平常時の消費行動に共通した矛盾を指摘した(つもりだ)が、この件もまた災害時の行動が日常時の行動の延長線上にある気がしてならない。
例えば秋葉原無差別殺人事件の時。実際血を流して倒れている人がたくさんいるというのに、助けようともせずに無言でケータイカメラを向けている連中がたくさんいた。犯罪そのものの残虐さもさることながら、その背景にある群衆まで含めて実におぞましかった。そんな連中なら今被災地を訪れて「マジすげー!」とかはしゃいでしまうのも当然だろう。
交通事故の見物渋滞なんていうのもそうだ。死体がバラバラになって飛び散っていてもおかしくない状況を「見物」するセンスの良さには脱帽だが、それによって「渋滞」という実害を作っているのはもっと悪い。時に事故車線の渋滞より反対車線の見物渋滞の方が長いケースもあり、そのときは真剣にみんな頭おかしいんじゃないかと思ってしまう。
災害地見物ツアーは私が言わないでも多くの人の批判に晒されるだろう。だから私は日常の方を批判する。悪趣味な見物で渋滞を作るな。人の不幸にケータイを向けるな。人の死の尊厳を守れ。
Posted at 2011/04/15 11:03:31 | |
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