失われつつある美しき「公団文字」

　高速道路で見る道路標識の文字は普通のフォントではありません。看板一枚一枚でのオリジナルの文字なんですよ。ちょっとみてくださいな、京都と東京ですが「ぱっと見」違和感なく読めるのですが、よく見ると「京」の文字のバランスが変更されているんですねぇ。東京の東に合わせて京の文字を変えているんですね。

　名神高速に始まる高速道路の歴史ですが、ドライバーが文字を読みやすくするために簡略化、バランス変更をされているんですねぇ。極力文字の間隔（余白）を一定に保ち、さらに複雑な文字は簡略化しています。

　おお、なんという引き算の美学、三鷹の「鷹」なんて芸術の域です。
しかしながら、今日、公団文字をレタリングできる匠が技の伝承ができず、一般で使用されているフォントで対応していく方針になったみたいです、由々しきことですねぇ。
　文字の形が違うと公団文字に異論を唱える人もいるようで、それも文字を斜陽化させている原因でもあるとか。




　おいおい、100キロで走ってって鷹の文字が違う！って気づく人間どれだけおんねん！と思ってみたりもします。もともと行き先がわかっている人向けに作っている文字なので、雰囲気で読めることが重要なんですねぇ。
　ということで、ウチのクラブを道路公団文字をオマージュして作ってみました。どこか公団文字のフォント作ってくれ〜！