ワニを食す

■というワケで昨日から、ワニを食べてみています。ちなみにその前まで911のセレブモデルともいうべき911タルガ4Sを試しておりました。

■自分的に興味深かったのは、911に乗ってみて「やっぱり911は味が濃くていい」と思ったわけですが（つまりはRRならではの味やクルマとの対話性の高さですね）、改めてケイマンSに乗ってみると「おや？！」と思えるほど良いスポーツカーだな、と感じたこと。

■このケイマンSは19インチを履いているのですが、同じ19インチを履く911に比べてハッキリと分かるほど乗り心地が良いのです。しかも911のRRに対してミッドシップであること、911のホイールベース2350mmに対して2415mmであることなどが聞いてか、確実に911よりもフラット感があるわけです。しかもサイズ的には911と比べて全長がちょっと短く、全高がわずかに高い程度しか違いがないのに、2シーターゆえかかなりコンパクトに感じるのです。車重も1380kgと軽量なことも効いているのでしょう。

■で、乗り始めこそ「やっぱ911の方が濃い味でいい」と思っていたのですが、その後すぐに「おや？！」「おや！？」の連続で、う～んケイマンもいいなぁと思え、とても悩ましい状況になっているわけです。しかも首都高を走るとコーナーが思いの他気持ちよい。同じミッドシップでサイズ的にもエンジン排気量的にもパワー的にも近いＮＳＸを彷彿とさせるものがあったりして、ますます「う～ん」とうなってしまいました。この走りはＮＳＸの現代版ともいえるもので、クルマとの対話性もバッチリある上に、性能的にも全く不足がなく、それでいて日常使いを厭わない快適性もある…まさに現代のスポーツカーの理想的な姿。

■古くからの味を感じるカエルも相当に美味しいのですが、新世代のこのワニもまた実に美味い。いや～悩ましい（って何がでしょ？笑）。それにしてもポルシェは走りの味付け、最高に上手ですね。改めて心酔、であります。