up!

都内へ用事で出かけたので、せっかくだからと少し地下鉄で足をのばし、ＶＷ店に行ってきました。

今回の注目の車は、新発売のＶＷ最小車の「ｕｐ！」です。
小さくて安いとはいえ、さすがＶＷ。質感はいいです。シートのコシも十分にあります。



リヤのウィンドウはチルト式で上下開閉しませんが、それはそれでいいのではないか、と思いました。

試乗もさせてもらいました。上級グレードのｈｉｇｈ ｕｐ！です。

エンジンは１リッターの３気筒。というと、昔、学生時代に同級生などが乗っていた、ダイハツシャレードやスズキ・カルタスの1000ccモデルがそういうエンジンだったな～と思いだします。





走り出してみると、かつての１リッター３気筒の車と同じような音がします。しかし、当時のそれらよりも静かで振動が少ないです。とはいえ、やはりこの音は懐かしいです。

トランスミッションはシングルクラッチの5速ASGというもの。フィアット500等と同じタイプですが、変速は当然ＭＴらしい段付きがあるものの比較的滑らかです。しかし変速のタイミングとアクセルワークは慣れが必要です。ただ、パワーは十分でした。

なかなか走って楽しい車だと思いました。シートの出来は他のVW同様よく、長距離ドライブも得意そうです。
しかし、ASGはAT免許の人は乗れるけれども、クリープがない上に登り坂の発進ではずるずると後退することに戸惑うのではないか、と思いました。（ハンドブレーキ使用すれば何の問題もないですが）

質感はなかなかいいし、パワーがあるのに1000cc未満という排気量等、魅力たっぷりな車だという印象を持ちましたし、価格的には軽自動車も十分ライバルに入りますね。国産メーカーもうかうかしていられないと思いました。

一方で客観的に考えると、やはりあのミッションの感じが、日本のＡＴユーザーにどれくらい受け入れられるか、が問題ですね。